『経済は地理から学べ!』の宮路先生から学ぶ、「アイデアを思いつく条件」とは
(本日のお話 2468文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は社内ミーティング、
ならびに6月に行う研修の企画など。
起業をして、活動を開始して1ヶ月が経とうとしており、
諸々のバタバタが、一旦、目処が立ったような気がしています。
(あくまで、気がしているだけ、、、なのですが汗)
仕組みを整えて、本業(価値提供)に集中できるよう、
自転車をこぎこぎしていきたいと思います。
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また夜は、代々木ゼミナールで
10年連続一位の評価を獲得した地理の先生であり、
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『経済は地理から学べ!』(著:宮路 秀作)
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の著者である宮路氏の講演を聴講しに六本木へ。
非常に面白く、
かつためになる講義でした。
*
さて本日のお話です。
昨日の『経済は地理から学べ!』の講演を聞きながら、
「学びには”圧倒的な量”が必要なのだなあ」
とふと感じたのでした。
本日は、昨日の講演の内容、
そして、そこから感じたこと、学んだことについて
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは
【『経済は地理から学べ!』の宮路先生から学ぶ、「アイデアを思いつく条件」とは】
それではどうぞ。
■さて、突然ですが、
皆さまは、学生時代、地理は得意でしたか。
、、、
私は全くダメでした。
というよりも、何が面白いかわからず、
今記憶にあるのは、「桑畑」のマークだけ(汗)
しかしながら、大人になって色々知ると、
視野が広がってきて、地理も興味が出てきます。
特に最近は、「地政学」なんて言葉も流行ってきているように、
「地理条件が世の中に影響を与えている」ということが、
なんとなーくわかるようになりました。
そして、昨日のお話は、
そんな「地理」が「経済」に、
もっと言え「歴史」の大枠を作ってきたという事実を、
大変わかりやすく聞いたのです。
■「地理」とは、「地球の理(ことわり)」と書きます。
すなわち、
・なぜ、大昔にこの地域では文明が発達したのか?
・なぜ、今この国では水力発電が盛んなのか?
という大きな話も
ほとんど「地理」が関わっているし、
はたまた、国別の産業や政治の出来事で、
・なぜ、アイスランドではアルミニウムの生産が多いのか?
・なぜ、南アフリカのアパルトヘイトは認められてしまったのか?
など、その国の産業や歴史を作っている理由が、
実は「地理」という観点から解き明かすことができる(!)、
というのです。
■詳しくは、
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『経済は地理から学べ!』(著:宮路 秀作)
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をお読みいただければと思いますが、
例えば、先程の、
『なぜ、アイスランドではアルミニウムの生産が多いのか?』
という問い。
その「地理的観点」から見た答えは、
以下のようになるのです。
1,アイスランドはフィヨルドでU字谷が多く、高低差も大きい。
すなわち「水力発電」がしやすい。70パーセントが水力発電。
2,国土面積は日本と同じくらい。しかし、人口はわずか33万人。
当然、国で使う電気総量も少ない。
3,電気が必然的に余る。
4,電気の単価が安くなる
5,一方、アルミニウムの生産には、電気が大量に必要。
電気の単価が安いと、アルミニウムの生産に好都合。
6,そのため、電気を安く作れて、余っているアイスランドでは、
アルミニウムの生産が進み、アルミニウムの輸出国になった
とのこと。
■この話で注目したいのは、この、
”アイスランドがアルミニウムの生産で国の生計を立てている”
という事実、すなわち、
「今、起こっている現象」が、
・誰かがたまたま思いついた、とか、
・長年の努力の末、
などではなく、ある意味、
”「地球の理(ことわり」=「地理」から考えて、
必然で生まれてきた産業とも考えられる”
というところに、深みがある、
と感じるのです。
昔、歴史で習った
”インダス川、チグリスユーフラテス川、ナイル川など、
文明が発達したところは「水源」あった”
なんていう話が、今なお続いている、ということ。
■そして、こういったことを理解すると、
少し視野を拡げてみると、
「未来が予測できる」
「今なすべきことがわかる」
とも言えるかも知れません。
例えば、日本の未来。
日本は、地理的に資源国ではない。
そんな中で、アイスランドみたいに、
電気を安く作ってアルミニウムで儲ける、
ということは、当然できない。
であるならば、資源に頼らない、
量に頼らない施策を考えたほうがよい。
とするならば日本が未来を作り、
GDPを高め続ける戦略は、例えば、
”単価の高い(ここがポイント)、医薬品、精密機器に注目する”
というアイデアも浮かぶのではないか、、、
そんなお話を聞いたのでした。
■「なるほどー」、と無知な私は、
納得するばかりだったのですが、
最後に参加者のひとりから、講演者の宮路氏に
こんな質問をされたのでした。
「先生は、どのように「繋がり」が見つけたり、
そういったアイデア・発想を思いつかれるのですか?
アイデアを考えつく、良い習慣など、ありますか?」
すると、宮路氏はこのように答えていました。
『何かを思いつくためには、まず「情報」が必要です。
前提条件など知らないと、よいアイデアも生まれない。
「点」を増やさないと、「繋がる線」も現れない。
だから、大事なのは「まずはとにかく知ること・学ぶこと」かもしれませんね』
、、、と。
■この話を聞いた時に
至極納得するとともに、何かを知ろう、
深めようとする際に、
「圧倒的な量の学び」
というのは、
やはり避けて通れないことなのだろうな、
と思ったのです。
学んだことを自分の血肉にするためには、
自分自身が変わるためには、
そして、新しい価値を生み出すには、
【『経済は地理から学べ!』の宮路先生から学ぶ、「アイデアを思いつく条件」とは】
などと言われます。
「量」があるから「質」になる。
「1トンの学び」が、「アイデア」に変わる。
「地理」を「世界の出来事」とつなげるにも、
”学びの量”がまずは必要。
宮路先生のお話から、
改めて「学びの総量」の大切さを感じた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
若い時われわれは学び、
年をとってわれわれは理解する。
エッシェンバッハ
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