人生は、ある瞬間ガラリと変わるサクセスストーリーではなく、一歩ずつ悩みながら歩む”道筋”であるもの
(本日のお話 2551字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
並びに、昼はランチをしながら、
アチーバスジャパン株式会社 代表取締役の梅村さんと、
人材育成について語っておりました。
成功哲学系の本では、
世界ものすごく売れた本である
『思考は現実化する』(著:ナポレオン・ヒル)
をゲームにした、
『アチーバス』(=achieve us)
https://www.achievus-japan.com/achievus/
という、ナポレオン・ヒルの成功哲学を
ゲームで学べるというプログラムを、
日本で初めて展開した方です。
*
彼は、東京大学を卒業されているのですが、
E判定でどうしようもなかったところから、
先述の『思考は現実化する』を読み、感銘を受け、
そしてその原則に従って行動してみたところ、
劇的な成長を遂げ、東大に入学されたそう。
自身の体験から、
自分の人生を変えてくれた考えを拡げたいという、
純粋な気持ちが溢れている方です。
ご興味がある方は、
ぜひ『アチーバス』やってみてくださいね。
◼︎さて、本日のお話です。
先日読んだ本で
======================
『人生の目覚まし時計』(著:富田 欣和)
http://amzn.asia/7Pef5HD
======================
という本があるのですが、
ものすごく、心揺さぶられたのでした。
今日はその本を読み、感じたことについて
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【人生は、ある瞬間ガラリと変わるサクセスストーリーではなく、
一歩ずつ悩みながら歩む”道筋”であるもの】。
それでは、どうぞ。
◼︎本の上手な読み方、良書の見つけ方、
といわれる指南書を読むと、
・まずは、著者のプロフィールを見る
・目次を見る
・前書きを読んで読むに値する本か考える
などと言われることがあります。
特に、ビジネス書、
実用書、成功哲学などにおいては
「その道で実績を出したかどうか」
「何を言うか、ではなく、誰がいうか」
という点は、
”読む前のチェックポイント”として、
大事な要素、などと言われます。
◼︎そういう意味で言えば、
今日ご紹介の、
『人生の目覚まし時計』
は、特に有名でも、
偉業を成し遂げたわけでもない著者が、
「生きるとは何か?」
という深いテーマについて、
書き綴った本。
ですから、ものすごい注目を集める本、
というわけではないかもしれません。
しかし、胸にぐっとくる、
一言に一言に重みがある、
”ある一人の人生のストーリー”
なのです。
■少しだけ概要を紹介させていただくと、
こんなストーリーが語られています。
*
著者は、小学生の頃、
左右打者、左右投げ、エースで打率7割以上という、
父親に将来を期待された野球少年でした。
ただ、
上手くなると先輩から目をつけられる、
目立つと楽しめなくなる、、、
そんな思いから野球をやめてしまいます。
愛情を込めて野球を教えてくれた父親に、
後ろめたさを感じながら。
その後の人生も、
中学、高校とリーダーをつとめるなど、
自然と人の上に立つ、
天性の才能に恵まれていたそう。
でも”そこそこ”で、
”期待を裏切らない程度”に、
”人によく見られるよう”に、
”凄いやつと思われるレベル”で、
生きて行きます。
本を読むことが好きだったので、
何千冊と膨大な情報を蓄え、
「知識」はピカイチ。
20代で起業する。
その後入った会社でも、
有望視されるような「鋭い意見」を放つ。
でも、本当はどこかで、
「自分は、本物じゃない」
と理解している、、、。
「期待を裏切らないようにしたい」
「人からよく見られたい」
「凄いやつでいたい」
という思いのために、
”上へ、さらに上へ”
と目指し続ける人生。
しかし、ある時
「自分が何のために生きているのか?」
という、根本的な問いに向き合った時、
”自分の弱さ”を隠して生きることをやめよう、
と誓うのでした。
■その内容が、赤裸々で、
リアルで、きっと皆様の中にも、
当てはまる方がいらっしゃるような
そんなストーリーなのです。
そして面白いのが、
よくあるサクセスストーリーでは、
「この挫折をきっかけに、
一気に階段を駆け上った
となるところですが、
そんなにドラマのようにはならないのです。
ただただ、悩み続けるのです。
著者はこう語ります。
”大事なことに気づいたら、
すべては順風満帆・・・といけばドラマのようだ。
しかし、実際にはそうはいかなかった。
大事なことは確かに僕の細胞の奥深く、
遺伝子にまで届くほどに染み込んでいった。
しかし、僕の心と体は、現実には
大きな傷を負ったままだった”
と。
気づいたからといって、
劇的に何かが変わるわけではない。
それが本を読んだり、
セミナーを受けたり、
いい話を聞いたりして、気づいても、
本当に始まってすらいない、ということ。
しかし、ただ自分が気づいた大切なことを胸に、
「そのように在ること」
を心がけて愚直に歩み続けること、、
それこそが人生かもしれない、
と思ったのでした。
◼︎少し私の話をさせていただくと、
私は、昔働いていた飲食店(当時ブラックと呼ばれていた会社)にて、
新卒で入社をした際に、
「成長をしたい」
と盲目的に追い求め、
寝る時間もなく、友達もいなく、
アルバイトからは「使えない社員」と呼ばれ、
それでも頑張っていたとき、
ふと、
「何のために成長するのか?
こんなに幸せじゃない人生のために、
成長を自分は求めているのか?」
と、考えた時、
まるで体が動かなくなってしまいました。
朝4時の閉店後、電車に乗って、
そのまま遠くへ逃げ出した、
という経験があります。
その時に、自分の
「在り方」
(=成長とは、自分にとって何なのか?)
(=何を大切に、どのように生きたいのか?)
を考え始めました。
でも、そこか
自分のことを認められるようになるまでに、
随分時間がかかりましたし、
今なお、その道程いると感じます。
でも、人生はきっと、
そういうものだし、その歩む道に、
価値があるように思います。
と長々とお伝えいたしましたが、
一つ強く感じたこと、それが、
【人生は、ある瞬間ガラリと変わるサクセスストーリーではなく、
一歩ずつ悩みながら歩む”道筋”である】
ということ。
そして「あり方」こそが大事である。
そんなことを、この本に気付かされた次第です。
======================
『人生の目覚まし時計』(著:富田 欣和)
http://amzn.asia/7Pef5HD
======================
一つ一つ、全力で書かれた言葉で
詰まった一冊です。
とても、おすすめです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
==============================
<本日の名言>
自分の姿をありのまま直視する、
それは強さだ。
岡本太郎
==============================