今週の一冊 『人生を面白くする 本物の教養』
(本日のお話 1994字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、お世話になっているIT企業の未来を担う、
次世代マネージャーの方向けに
『ストレングス・ファインダー研修』
の実施でした。
非常に前向きで、真っ直ぐな方が多く、
私自身、たくさんのエネルギーを頂いた1日でした。
(A社の皆さま、ありがとうございました!
来月も、どうぞよろしくお願いいたします。
そして1ヶ月間、ぜひ取り組みを応援しております)
*
さて、早速ですが本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『人生を面白くする 本物の教養』(著:出口治明)
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です。
■「教養」についての本を、
本日ご紹介させていただきます。
しかしながら、正直な話、
私は最近まで全く、
「教養」などに興味はありませんでした。
20代は主に営業会社で働いていましたから、
一番大切なのは、「数字」です。
そして、
”「目標達成」こそが、その人の価値を決める”
そんな風に思っていた時代が、
ずっと続いていたように思います。
*
しかし、30代半ばになり、
ある転機がありました。
それは、ふとした縁で入ったした私塾。
それが、きっかけでいわゆる「教養」というものを、
学ぶ機会が訪れたのでした。
そこでは、多くの事を学び、考えました。
・「太平洋戦争」は何故起こったのか?
・「日本の宗教観」とはなにか?
・「日本の素晴らしい部分」とは、何なのか?
・逆に、「日本の弱み」とは、何なのか?
・なぜ「天皇」は重要なのか?
・「沖縄の歴史」とは、どのようなものなのか?
・右翼とは?左翼とは?
、、、
そんな、知る人にとっては当たり前の、
しかし、知らない人にとっては考えたことすらないテーマ。
そして当時の「今の数字」こそが大事な私にとっては、
「自分とは関係がないこと」でした。
そんなテーマについて何十冊も本を読む、
そしてディスカッションをする。
そんな機会があったのでした。
■格好良くいえば「大人の教養」を学んだ、ということ。
しかし悪く言えば、
ビジネスの成果に直結しない
「雑学」を知った、と切り捨てられることもできるのかもしれない。
、、、しかしながら
実際に学んだ後、今振り返って思うと、
それら学び、「教養」というのは、
・自分の視野を拡げてくれるもの、であり
・自分を俯瞰的にみることができるもの、であり
・よくわからない世の中を少しだけ狭く、
自分の身近なわかりやすいものにしてくれるもの、
そして、
”自分自身の人生戦略を立てる上でも、
大きな示唆を与えてくれるもの”
であった、
そのように感じるのです。
■少し前置きが長くなってしまいましたが、
今週ご紹介の、
『人生を面白くする 本物の教養』
という本。
これは、そんな「教養」について、
ライフネット生命の創業者であり、
”ビジネス界きっての教養人”と称される
「出口治明氏」が書き記した、
”「教養の魅力」をわかりやすく示してくれる一冊”
なのです。
*
内容としては、
・なぜ今、「教養」が求められるか?
という定義から始まり、
・どうしたら「教養」が身につけられるのか?
という具体的な方法まで、
記しています。
何が素晴らしいかと言うと、
この出口氏ご自身の、
リアルな経験が多分に入っていること。
ゆえに、高尚で、理論だけの奥行きがないものではなく、
そこに「心」や「熱量」が入っているように感じられる。
そして、その内容を、
”具体的かつわかりやすく明示してくれるところ”
に、この本の価値があると感じるのです。
■現在、「リベラルアーツ」や「教養」について、
色々と本を読んでいますが、それらを分類分けすると
・無限に思えるかと思える情報をひたすら紹介する本
・著者のレベルの高い思考のため、頭に入りづらい本
・宗教、古典、世界史など特定の分野に集中している本
など、「テーマに偏りがある」と感じます。
それは、「リベラルアーツ」や「教養」
という言葉が持つ特性であるため、
仕方が無いことではありますが、
もし、皆さまがそもそも、
『なんで「教養」って大切なのだろう?』
というように、”そもそも論”から考えてみたい、ということであれば、
「教養」というものの価値について、
”大いなる取っ掛かり”がつかめると思います。
最後に、この本から、
一部引用させていただきます。
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教養とは何でしょうか?
どうして人間には教養が必要なのでしょうか?
もし、そう質問されたら、私の答えは、
「教養とは、人生におけるワクワクすること、
面白いことや、楽しいことを増やすためのツールです」
という一言に尽きると思います。
よりワクワクする人生、より面白い人生、
より楽しく人生を送って生涯を終えるためのツール、
それが教養の本質であり確信であると私は考えています。
※引用:『人生を面白くする 本物の教養』(著:出口治明)より
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「人生を面白くするためのツール」が教養である。
世の中の構造がわかると、
そして見えない世界を知ると、興味を持てることも、
同時に増えていきます。
そして、それが「人間の幅」をも、
拡げてくれるのでしょう。
「世の中には、ゲームより楽しいことがたくさんある」。
幼き頃に聞いた、そんな言葉を、
今あらためて感じた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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<今週の一冊>
『人生を面白くする 本物の教養』(著:出口治明)
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