「強制こそが慈悲の心」の意味を知れば、人は必ず変われる
(本日のお話 1999字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、お世話になっている建設業の会社にて、
中堅社員の皆さまに『7つの習慣』の研修実施でした。
ならびに、2件のアポイント。
加えて、夜は同業の人材業界
(リンクアンドモチベーション)
で働いている友人と、会食でした。
彼のオフィスがとてもお洒落で、
テンションが上がりました。
働く場所って、大事だなあ。
*
さて、本日のお話です。
最近の個人的なブームである、
東工大リベラルアーツセンターの上田紀行教授。
その彼が、東工大のホームページで語っていた言葉が、
「100%共感できる」もので、胸に刺さりました。
本日はその内容について、
ご紹介させていただくと共に、思うところを
皆さまにお伝えさせて頂きたいと思います。
タイトルは、
【「強制こそが慈悲の心」の意味を知れば、人は必ず変われる】
それでは、どうぞ。
■「強制」。
この言葉から連想するイメージは、
決して良いものでしょう。
強制=パワハラ。
なんだか、時代と逆行するような、
そんな言葉でもありますし、
誰でも、強制なんてされたくないし、
自由にやらせてほしい生き物。
それが普通の感覚だろうな、だと思います。
■しかし、先にご紹介した上田教授が、
東工大リベラルアーツセンターのホームページ内で
こんなことを述べていました。
そして、それが大変胸に刺さるものだったのです。
(以下、引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【強制こそが慈悲の心だと思う、その理由。】
自主的に見たり読んだりして欲しい、
課題を出すのは権力の悪用だと思っていましたが、今は、
「強制こそが慈悲の心」
だと思っています。
というのも、私自身が、強制されないと、
世界を広げようとしなかったからです。
今でもそうです。仕事の予定を入れたり、
人と約束をしたりすれば、そのために勉強をします。
ある人をテーマに話すとなれば、その人の本を読みます。
すると、「なんだ、面白いじゃん」と気付き、
もっと読もうと思うようになります。
※引用:東工大 リベラルアーツセンター HPより
http://www.liberal.titech.ac.jp/w/labo_exp_ueda/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■この言葉を読んで、
「そう!これ、これ!」
と思わず立ち上がりたくなりました。
それくらい、「100%納得、共感」をしたのです。
正直な話、私は、
”変わりたいけど変われない人が変わる”
ためには、この
『「強制」の力』
をフル活用するしか、ないとさえ、
思っています。
■人間には、2つの側面があります。
1つは、「変わりたい、努力したい」と思う”表”の自分。
2つ目は、「怠けたい、このままでいい」と思う”裏”の自分。
そして、引力が強いのは、実は
2つ目の「このままでいいや」という”裏”の自分なのです。
これは、別に悪いとか、
意思が弱いとか、そういう問題ではないのです。
人は動物的な本能として、
”変化を嫌う”
ものであるから。
(※「恒常性」(=ホメオスタシス)といいます)
だから、”新しく”、
・筋トレを始めよう
・ランニングを始めよう
・読書をしよう
・交流会に出かけよう
・資格取得の勉強をしよう
などと思っても、結局、
日常という名の惰性に飲み込まれてしまう。
それが悲しきかな、
「人間」というものの性(さが)なのでしょう。
■繰り返しますが、それは、
恥ずかしいことでも、
意志が弱いということでもないのです。
誰でもそうなのです。
その例として、東工大の上田教授も上述の記事でも、
こう述べていました。
”私自身が、強制されないと、
世界を広げようとしなかったからです。
今でもそうです。仕事の予定を入れたり、
人と約束をしたりすれば、そのために勉強をします”
、、、と。
東工大のリベラルアーツセンターのトップですら
「今でもそう(今でも強制されないとやらない)」
というのです。
この言葉に全て集約されています。
■そして思うのです。
もし「変わりたい」と心から願うのであれば、
1,「強制されるから、やらざるを得ない」から始まり、
2,「やってみたら、結構よかった」と思える。
3,そして結果、世界が拡がり、自己効力感が高まる
このサイクルを認識し、
うまく活用することです。
そうすることで、
”これまでの自分”という重力圏
から、突破することができるのです。
■私自身、メルマガをもう1700号、
毎日書いていますが、これも上記のサイクル通りです。
”強制されないとやらない”
という事をよくわかっているから、
強制的にメルマガをやっています。
確かに、ラクかと言われれば、
大変な日もあります。
でも、この「メルマガ」の仕組みがあるから、
・日々、新しい挑戦をしようと思える
・日々、新しい情報を得続ける仕組みができる
・日々、言語化能力を鍛える練習ができる
・日々、多くの読者の方と繋がることができる
という「大きな果実」が得られる実感があるのです。
だから、やめられないし、
やめたくもないし、やめようとも思いません。
これこそ、『強制の力』で自らを躾けているのです。
■上手くやっている人は、この
「強制の力」
の効能をよくわかっています。
自分を”躾ける”ための仕組みを持っている。
人にコミットしたり、仲間を巻き込んだりと
『「強制の力」を活用することで、自らを引き上げる』
という”仕組み”を意図的に作っていることがわかります。
*
ということで、もし
「変わりたいけど変われない」
そんな思いを持っているのであれば。
あるいは、そう悩んでいる周りに人がいるのであれば。
そのヒントは、
【強制こそが慈悲の心】
という、この言葉にこそ、ヒントがあります。
ぜひ「強制」の力を使いこなしましょう。
最初は大変でも、
1年後、5年後、圧倒的な成長と
自分への自信がついているはず。
私はそのように確信しております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆さまにとって、素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
心配ならば私達は行動を起こすべきであって、
憂鬱になるべきではない。
カレン・ホーナイ
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