魂を感じる言葉は、「経験したこと」にしか宿らない
(本日のお話 2032字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、個別コーチング6件。
コーチング祭りでした。
色々な方とお話をしていて思うのが、
同じ人間ではあるものの、
本当にその特徴や強みが違うということ。
前のめりで上を目指したい人もいらっしゃれば、
今のままで十分満足である、という方もいます。
ただ、誰もが、
”(願わくば)より良くなりたい”
という想いは、大なり小なり持っているもの。
それぞれの範囲内で、昨日より今日、
今日より明日と、”歩み”を進めることは、
非常に重要なことである、と思います。
しかも、明日は知れぬ、
変化が非常に激しい昨今。
幕末の武士が、
明治になってからその地位を追われたかのごとく、
または、駅員の切符きりのおじさん達が、
ある瞬間から姿を消したかのごとく現象が、
いつ、我々の身に襲いかかるとも限りません。
ですから、
「そのままでいけるはず」
という見込みが、
世の中のゲームのルールが変わった瞬間、
通用しなくなる、という可能性も、
”自分の人生の責任者”
として考えておくことが、
重要であろうと思います。
そうでなければ、
いざ、その時を迎えた際に、
「なんで私が、こんな目に、、、」
と後悔をすることになりかねません。
そうなる可能性を感じているならば、
きちんとリスク、今後の可能性を見極め、
「先を取る」ということは、常に念頭に置いておきたいものだ、
そのように、強く思った次第です。
*
さて、本日のお話です。
昨日コーチングをする中、
あるクライアントの方がふとこぼされた一言が、
とても印象に残る言葉でした。
本日は、私が影響を受けた、
そんな”ある言葉”を共有させていただきつつ、
思うところをお伝えできればと思います。
タイトルは、
【魂を感じる言葉は、「経験したこと」にしか宿らない】。
それでは、どうぞ。
■研修やセミナーに行っていると、たまに、
「学びオタク」
みたいな人に出会うことがあります。
どこからそのセミナー費を得ているのか、
不思議だなあ、と思うのですが、
やたら色んなワークショップや、
研修、セミナーに参加をしているのです。
あくまでも私が出会った人は、
ごく一部の人ですが、その人達が、
”魅力的かどうか”
と言われると、
全然そうでもなかったりする。
知識や言葉として、
「ああ、その考えは知っている」
と言っていても、
なんだか薄っぺらく感じたり、
奥行きがないように感じる、
そんな経験がありました。
そういう人のことを揶揄して
『学びんぼう(貧乏)』
(=学んでばかりで身になっていない、成果が出ていない)
なんて言われたりしますが、
実際そういう人、結構いたりするのです。
■そんな折、昨日コーチングを実施した際に、
クライアントの方が、こんな話をされていました。
「”経験したことで、本に書いてあること”はわかりますが、
それ以外は、全然わからないんですよね。。。」
そう素直に、そして普通に語れているのを聞いて、
ハッとさせられたのでした。
私自身、強い自戒を込めて思うのですが、
『結局、自分がやったこと、
経験したことでないと、魂がこもらない』
し、
『わかったつもりでも、実はわかっていない』
ということが、多々あるな
と感じるのです。
*
例えば、私自身、
リーダーシップ論について語るとき。
「こんな説があります。
◯◯博士は、こんな話を言っています」
となんて、口では言っていても、
本当に、そのことについて、
”自分がアクションし、経験していない”
と、その言葉は、言いながら薄っぺらいなあ、
と感じたりすることがあるのです。
そして、多分そういうときは、
参加者にも伝わっているのでしょう。
■研修やワークショップで、
”どこかで聞きかじったイイハナシ”
を並べ連ねても、
まるでインターネットの、
「NAVERまとめ」のように、
ただの情報の整理にしかなりません。
自分が、自分の口で伝えるがゆえの
付加価値を持つこともないし、
説得力を持って、誰かに伝わることもないのです。
いくらたくさんの知識を得ても、
ただの「質量のない言葉」にしかならなければ、
ある意味、持っていても意味がない、
それは、どんな人でも、
同じことが言えるのでしょう。
薄っぺらい言葉は、
見る人が見れば、すぐバレるのです。
■学術的な「学び」は別としても、
ことリーダーシップや、
「あり方」「姿勢」というような、
本当に根本的な部分については、
いくら本を読んでも、
セミナーを受けても、
ワークショップを受けても、
自分自身を紐付けるための、
『経験』
がなければ、その「学び」に
血が通うことはない。
だからこそ、何かを伝えよう、
周りに影響力を発揮し、
かつ自分も表面ではなく、
内側から成長していこう、
そう願うのであれば。
とにもかくにも、
新たなチャレンジ、取り組みをしていき、
経験を積み続けること。
自分自身の唯一無二の、
『重みのある「経験」に、「言葉」を重ねること』
そのことによってのみ、
真の価値は生まれるのだろう、
そのように感じた次第です。
誰に伝えるにせよ、
【魂を感じる言葉は、「経験したこと」にしか宿らない 】
このことを念頭に、
私も、もっともっと経験をし、
そしてそれを多くの方に共有できるよう、
攻め続けていきたいものだ、
そんなことを自戒を込めて思った、
カレッジ二期目の初日でした。
改めて、いつもメルマガをお読みいただいている皆さま、
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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<本日の名言>
幸いなるかな、天の流転に従いて、
静かに流転する人々。
モンテーニュ
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