メールマガジン バックナンバー

1749号 2018年12月1日

魂を感じる言葉は、「経験したこと」にしか宿らない

(本日のお話 2032字/読了時間2分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は、個別コーチング6件。
コーチング祭りでした。

色々な方とお話をしていて思うのが、
同じ人間ではあるものの、
本当にその特徴や強みが違うということ。

前のめりで上を目指したい人もいらっしゃれば、
今のままで十分満足である、という方もいます。

ただ、誰もが、

”(願わくば)より良くなりたい”

という想いは、大なり小なり持っているもの。

それぞれの範囲内で、昨日より今日、
今日より明日と、”歩み”を進めることは、
非常に重要なことである、と思います。


しかも、明日は知れぬ、
変化が非常に激しい昨今。

幕末の武士が、
明治になってからその地位を追われたかのごとく、

または、駅員の切符きりのおじさん達が、
ある瞬間から姿を消したかのごとく現象が、

いつ、我々の身に襲いかかるとも限りません。


ですから、

「そのままでいけるはず」

という見込みが、
世の中のゲームのルールが変わった瞬間、
通用しなくなる、という可能性も、

”自分の人生の責任者”

として考えておくことが、
重要であろうと思います。

そうでなければ、
いざ、その時を迎えた際に、

「なんで私が、こんな目に、、、」

と後悔をすることになりかねません。

そうなる可能性を感じているならば、
きちんとリスク、今後の可能性を見極め、
「先を取る」ということは、常に念頭に置いておきたいものだ、

そのように、強く思った次第です。




さて、本日のお話です。

昨日コーチングをする中、
あるクライアントの方がふとこぼされた一言が、
とても印象に残る言葉でした。

本日は、私が影響を受けた、
そんな”ある言葉”を共有させていただきつつ、
思うところをお伝えできればと思います。


タイトルは、


【魂を感じる言葉は、「経験したこと」にしか宿らない】。


それでは、どうぞ。


■研修やセミナーに行っていると、たまに、

「学びオタク」

みたいな人に出会うことがあります。


どこからそのセミナー費を得ているのか、
不思議だなあ、と思うのですが、

やたら色んなワークショップや、
研修、セミナーに参加をしているのです。


あくまでも私が出会った人は、
ごく一部の人ですが、その人達が、

”魅力的かどうか”

と言われると、
全然そうでもなかったりする。


知識や言葉として、

「ああ、その考えは知っている」

と言っていても、
なんだか薄っぺらく感じたり、
奥行きがないように感じる、

そんな経験がありました。


そういう人のことを揶揄して

『学びんぼう(貧乏)』
(=学んでばかりで身になっていない、成果が出ていない)

なんて言われたりしますが、
実際そういう人、結構いたりするのです。


■そんな折、昨日コーチングを実施した際に、
クライアントの方が、こんな話をされていました。


「”経験したことで、本に書いてあること”はわかりますが、

  それ以外は、全然わからないんですよね。。。」


そう素直に、そして普通に語れているのを聞いて、
ハッとさせられたのでした。


私自身、強い自戒を込めて思うのですが、


『結局、自分がやったこと、
 経験したことでないと、魂がこもらない』


し、

『わかったつもりでも、実はわかっていない』


ということが、多々あるな
と感じるのです。





例えば、私自身、
リーダーシップ論について語るとき。

「こんな説があります。
 ◯◯博士は、こんな話を言っています」

となんて、口では言っていても、

本当に、そのことについて、

”自分がアクションし、経験していない”

と、その言葉は、言いながら薄っぺらいなあ、
と感じたりすることがあるのです。

そして、多分そういうときは、
参加者にも伝わっているのでしょう。



■研修やワークショップで、

”どこかで聞きかじったイイハナシ”

を並べ連ねても、

まるでインターネットの、
「NAVERまとめ」のように、
ただの情報の整理にしかなりません。

自分が、自分の口で伝えるがゆえの
付加価値を持つこともないし、
説得力を持って、誰かに伝わることもないのです。


いくらたくさんの知識を得ても、
ただの「質量のない言葉」にしかならなければ、
ある意味、持っていても意味がない、

それは、どんな人でも、
同じことが言えるのでしょう。

薄っぺらい言葉は、
見る人が見れば、すぐバレるのです。




■学術的な「学び」は別としても、

ことリーダーシップや、
「あり方」「姿勢」というような、
本当に根本的な部分については、

いくら本を読んでも、
セミナーを受けても、
ワークショップを受けても、

自分自身を紐付けるための、


『経験』


がなければ、その「学び」に
血が通うことはない。


だからこそ、何かを伝えよう、

周りに影響力を発揮し、
かつ自分も表面ではなく、
内側から成長していこう、

そう願うのであれば。


とにもかくにも、
新たなチャレンジ、取り組みをしていき、
経験を積み続けること。

自分自身の唯一無二の、

『重みのある「経験」に、「言葉」を重ねること』
 
そのことによってのみ、
真の価値は生まれるのだろう、

そのように感じた次第です。

誰に伝えるにせよ、


【魂を感じる言葉は、「経験したこと」にしか宿らない 】


このことを念頭に、
私も、もっともっと経験をし、
そしてそれを多くの方に共有できるよう、
攻め続けていきたいものだ、

そんなことを自戒を込めて思った、
カレッジ二期目の初日でした。


改めて、いつもメルマガをお読みいただいている皆さま、
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


================================
<本日の名言>

幸いなるかな、天の流転に従いて、
静かに流転する人々。

モンテーニュ

================================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す