メールマガジン バックナンバー

1766号 2018年12月18日

「学び」を脳内に定着させやすくする2つの工夫

(本日のお話 2156字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、誕生日。
特に贅沢はしませんでしたが、妻が、
ちょっといい肉とパンを買ってきて焼いてくれました。
こういうのが一番幸せ。

また、読者の皆様から、
誕生祝いメッセージをいただき本当に嬉しいです。

メッセージを頂いた皆様、
本当にありがとうございました!
噛み締めながら、ありがたく受け取らせていただいております。

今年も「皆様の1日5%元気にする」をテーマに、
メルマガを配信してまいりたいと思います。

引き続き、よろしくお願いいたします。



さて、昨日は、1月に実施する

「リベラルアーツを探求するワークショップ」
https://goo.gl/forms/OYHDkk5c6ZrKB7Lq1

に向けて、資料をまとめていました。

かなり地味な作業なのですが、
その”作業”を行いながら、
気分が高揚している自分を感じました。

それは、

「学びが自分にインストールされている感覚」

を得たからです。

今日はそんな「研修準備」からの気付きについて、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。


タイトルは、


【「学び」を脳内に定着させやすくする2つの工夫】。


それでは、どうぞ。



■「エビングハウスの忘却曲線」、

と呼ばれる有名な理論があります。

このメルマガでも何度か登場していますが、
有名な心理学者・エビングハウスが提唱した説です。

人というのは何か学んだ時、

・20分後には42%忘れる
・1時間後には56%忘れる
・9時間後には64%忘れる
・1日後には67%忘れる
・2日後には72%忘れる
・6日後には75%忘れる
・31日後には79%忘れる

という割合で、
どんどん記憶を喪失していく、と言うものです。


『1日経つと、70%近く忘れる』。


この事実だけでも、

「研修で学んでも、すぐ忘れる」
「一度学んでも、覚えられないし、ましてや実行もされない」

という私達の感覚を、証明してくれている気がします。


■私自身、この3年で、

日本史、世界史、
領土問題、米中派遣、
古典、哲学、AI、日本の問題、、、

など、

今まで全く触れてこなかったし、
触れようともしなかった分野について
学ぶ機会がありました。

その時は、本やディスカッションなどで深く考え、
そして語ってきました。

それらのテーマについて、
書籍も数十冊読んだ、、、、

”はず”、

なのです。



しかし、思うのです。

「じゃあ、何を学んだの?
 具体的に言ってみて?」

と問われたと想像すると、

記憶が断片になって、そこかしこに散らばっている状態。
多分、明瞭・明確に答えられない。
語るには十分ではない、、、

そんなことを、
一人シミュレーションをして、
はたと気がついたのでした。


■そして、昨日の話に続きます。

改めてこの3年で学んだことを、
これまで読み返した本を引っ張り出して

「記憶の断片をつなぎ合わせる作業」

を行ってみたのです。

それは、本当に地味な作業。

具体的には、


『世界史を軸に、紀元前3000年位から、
 起こった主要な出来事をまとめていく』


ということをやっていました。

しかも、補足すると、私は「歴史」は苦手科目です。
正直、好きでもなんでもありません。
(ストレングス・ファインダーも、3位「未来志向」ですし、、、)


■しかし、それをやりながら、
不思議なことに、”興奮"を覚えていたのです。

それは、なぜか?

その「記憶の断片をつなぎ合わせる作業」により、

これまで読みっぱなしになっていた、
学びっぱなしになっていた情報がが、


『"アウトプットを前提としたまとめ"、をすることにより、
 「学び」が脳内にインストールされている感覚』


を覚えたからです。

記憶の断片がつながり、脳内のシナプスが繋がり、
ストーリーが繋がっていく感覚。

そんな感覚があり、”興奮”を覚えたのでした。



■先述の「エビングハウス忘却曲線」の話は
続きがあります。

"忘れてしまう"のは人間の脳の性質。
だから仕方がありません。

しかし、その性質を利用した、
「学びを定着させやすくする工夫」
もある、と思うのです。

以下、一般的に言われる内容、
そして私の個人的な意見もまとめてみました

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【「学び」を脳内に定着させやすくする2つの工夫】


1,アウトプットを前提とした「学び」にする

 ”知識が意味あるもの、重要なものであると場合、暗記は楽になり、
  逆に、内容が意味のないものであれば、忘れる”。

 これが「原則」です。

 私の場合、「人に伝える」という目標を前提に学ぶと、
 「意味あるもの」になるので、やる気が高まり、
 格段に忘れづらくなります。なので、そうしています。


2,「言葉」にしてまとめ、発信する(面倒くさいけど、これが一番)

 ”一度目の学習より二度目以降の学習の方が簡単”。
 ”復習を重ねるごとに忘れにくくなる”。
 ”時間をかけて何度かに分けて学んだ方が、学習効率は上がる”。

 これが「原則です」。

 私の場合、

 {1}本を読み漁る
 {2}ノート/パワーポイントに整理する
 {3}人に教える

 という順番が、”歩留まりMAXの学び方”である、と感じてます。
 3回学ぶし、何度も分けて学ぶし、復習もするし、
 「原則」を全部抑えています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■いかがでしょうか。

おそらく、人によって、
合う、合わないなど、あると思います。


しかし、いくつになっても、

”学び続ける”

ということは、考えるための、
思考の軸を作り出すごとき必要不可欠なもの。

ゆえに、「学んだこと」を、
学びっぱなしにするだけでなく、

語れるようになることは、
”武器として使えるようになる”ことと同義であり、
とても重要なことではなかろうか、

と思います。


私自身、まだまだゆえ、偉そうな事は言えませんが、
こういった「お伝えする機会」を通じて、
自らをバージョンアップさせていきたい、

そのように強く思った次第です。

自戒を込めて。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今週も、皆様にとってよい1日となりますように。

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<本日の名言>

大切なのは問うのをやめないことです。
好奇心は、それ自体で存在理由を持っているのです。

アルベルト・アインシュタイン
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