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1789号 2019年1月10日

「営業経験10年」といいつつ、「同じ1年を10回繰り返している」のは黄色信号

(本日のお話 2087字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。

また夜は、お世話になっている先輩の経営者の方と会食など。
経営者の方とお話をすると、大変学びになると共に、刺激を受けます。

2年目は、もっともっと、加速させていこう。
そう思った夜でした。



またその他、この週末に泊りがけで受講に行く「日本アスペン」という
”リベラルアーツ(哲学)”のワークショップ(2泊3日)があるのですが、
その準備として、ひたすら「古典(夏目漱石、森鴎外、孟子)」などの文章を読んでおります。

今まであまり読んだことがないジャンルでしたが、
意外と面白く、現代と言っていることが変わらないことにも驚きです。

また参加をしましたら感想など、皆様にご共有させていただければと。



さて、本日のお話です。

先日、友人とランチをしているときに、

「仕事のやりがい」

という話題で盛り上がりました。

その話の中で、とても大事であり、
この変化が激しい今こそ、意識することが重要だと思う話がありました。

本日はそのお話について、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【「営業経験10年」といいつつ、「同じ1年を10回繰り返している」のは黄色信号】。


それでは、どうぞ。


■「仕事のやりがい」。

今、”働き方改革”とか、
”社員満足度調査”などで、
かなりポピュラーな言葉になりました。

しかしながら、その源泉は、
人によってまちまちなのでしょう。

世の中は豊かになってきましたが、
働く理由、やりがい、というのは、

・家庭を守るため
・他者に貢献するため
・好きな仲間と働くのが楽しい
・学び、勉強になるのが楽しい
・成長実感があることが何より重要

、、、

等々、色々な要素があるようです。


■しかしながら、友人(30代/自己向上心高め)と
先日話をしていて盛り上がったのは、

”前に進んでいる感”

が「仕事のやりがい」に強く紐づくであろう、
というお話でした。

というのも、

「今は変化が激しい時代」
 ↓
「変化が激しい中では、自分の市場価値を高めていかないと不安」
 ↓ 
「市場価値を高めておかないと、これからの時代生き残れないし、
 同時に、”前に進んでる感”がないと楽しくない」

という流れで、やりがいの一つの源とは、

『前に進んでいる感』

にあるよね、そんな話で盛り上がり、
そして大いに納得したのでした。

多分、同じように考える、この世代の人は、
決して少なくないのでは、と思います。


■ちなみに、世界的な調査会社であるギャラップ社で、
17年間、エンゲージメントの調査に関わっている、
マーカス・バッキンガム氏という方がいます。

彼が、

『まず、ルールを破れ ーすぐれたマネージャーはここが違うー』
(著:マーカス・バッキンガム&カート・コフマン)

という本を書いているのですが、
その中に、こんな話がありました。
「働きがい」に関してて書かれた記述です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

”自分自身の狙いは明確だ。

『絶えず、達成感を味わうこと』だ。

それはまるで毎日毎日、最高の自分が要求され、
最高の自分がそれに答えているといった感覚だ。”

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

、、、と。

『絶えず達成感を味わい続ける』

これこそが、「働きがい」に密接に関わる項目である。

そんな話が記載されており、確かに言葉を変えれば、
”前に進んでる感”というのは

『毎日最高の自分が要求され、
 最高の自分がそれに答えているという日々』

なのだろう、と思い、
「仕事のやりがい」の一つの答えについて、
考えが深まったのでした。


■これは、人の価値観により、
もちろん大小ばらつきはあることでしょう。

「絶えず達成感を味わう」

ことが、本当に重要な人もいる。
逆に、そこまでではない人もいるでしょう。

それは強制できるものでもないし、
人によりそれぞれです。

しかし、敢えて、一つ言えるとすると、


『もし、何の達成もせず、
 
 「同じ1年を何度も繰り返し続けている」だけならば、
 
 その人の市場価値は下がっていく』

、、、

このことは厳しいようですが、一つの事実である、

そのように思うのです。


というのも、

世の中が、自然と前に前に進む中で、
”自分だけがその場にとどまっている”としたら、
それは相対的に「後退している」ことになります。

そうすると、どうしても、
淘汰の対象にならざるをえない

、、、

それは、厳しいかもしれませんが、
一つ、認識しておく大切なことではないかな、

そう、私は感じるのです。


■そして、そんな文脈も踏まえつつ、もし、

「営業経験10年です」
「この道は、結構長いんですよね」

と言いながらも、実は蓋を開けてみると

・新しい工夫は何もない
・昔のセールストークと同じ
・同じ成功パターンを繰り返すのみ
・同じお客様と、同じようなオペレーション
・効率化、生産性など全く考えていない
・引き継ぎのお客さんでなんとか数字を作っている

というように、

”10年前と、何も変わらないことをしている”
”10年前と、何も変わらない能力である”

としたならば、それは「営業経験10年」ではなくて、


【同じ1年を10回繰り返しているにすぎない】


ことなののでしょう。

そしてそれは、変わりゆく時代に置いて、
生き残るという文脈においては「黄色信号」となるのでしょう。


■結局、私達の「経験や力量」は、
重ねた年月ではないのです。

その期間に、

『どれほどのチャレンジ(=質)を、どれほど(=量)をやったか』

でしかありません。

ソフトバンクの孫正義氏は、

”成長とは、意思決定の数である”

といったと、何かで読みましたが、
まさしくそうなのでしょう。


■「仕事のやりがい」とは、”前に進んでいる感”であり、
”絶えず達成感を味わうこと”というお話をいたしましたが、

そのような

「達成感を感じる日々」
「最高の自分に挑戦し続ける日々」

というのが、一つ、
自分を高め、サバイブしていくためのバロメーターになるのではないか、
そんなことを思います。


そんなに大それたチャレンジではなくともよい。

ただ、少しずつでも、
自らをアップデートしていくことが、
特に重要な時代ではなかろうか、
そう、感じる次第です。

アレクサも、アップデートし続けますしね!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日も、皆様にとって素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

果実を食べる者は少なくとも、
種子を植えるべきだ。

ヘンリー・デイビット・ソロー
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