「実体験を伴ったリアルな言葉」には生命が宿り、人を動かす
(本日のお話 1695字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、『ストレングス・ファインダー研修』の2日目でした。
やはり、2日間かけて実施するとより深くメッセージを届けられるため、
効果も高いと感じます。
人は、深い気づきを得ると、それが1日や2日でも、
大きく人生の岐路を変えることになりえます。
その岐路が継続し、大きく成果を変えうるかどうかは、
その人のその後の努力などが関わってきますが、
とはいえ、こういった「人の変容」に関わる機会をいただけることを
改めてありがたいな、と思うった次第。
そして、より「人の変化変容」のためのコンテンツとプログラムの設計、
自分自身の鍛錬に、全力を尽くしたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
研修プログラムを実施すると、毎回感じることがあります。
それが、
「自分自身が、どれだけリアルか」
という"問い"を、己自身に投げかけているような気がするのです。
そしてそれはメッセージを放つ、あらゆる人に大切なことだと感じます。
ということで、今日は、そんな研修を通じて思った気付きについて
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「実体験を伴ったリアルな言葉」には生命が宿り、人を動かす】。
それでは、どうぞ。
■人というのは、不思議なものです。
同じことを別々の人から言われたとき、
ぐっと胸を動かされるときもあれば、そうでないときがあります。
ある人が話す時は、皆が注目してしまうのに、
別のある人が話す時は、全然興味を持てない。伝わらない。
そんなことが、あるものです。
研修で自分が参加してメッセージを受け取るときも、
または自分自身がメッセージを届けるときも、そんなことをしばしば感じるのです。
■ちょうど本日も、こんなことがありました。
研修のゲストとして参加頂いた、
友人でもあり、尊敬する人生の先輩でもある1人。
彼は、これまでに多くのビジネス上での「生傷」を負っています。
経験があるからこそ、戦う痛みや、戦おうとしても、
利害関係者に挟まれて戦うにたたけない苦悩も分かる。
「きれいごとの理論」ではなく、「実体験」として味わってきた。
、、、そんな方。
その彼が、研修の懇親会にて、
このような一言をぽろりと語っていたのに、
1人はっとさせられていました。
それは、
『結局、やるしかないんですよ』
という、ある意味当たり前の一言です。
使い古された言葉、と言っても良いかも知れません。
でも、そこには、不思議な”重み”がある。
説得力とか、言葉の力とか、生々しさ、、、、
そんなものがその言葉に「質量」をもたせている、
そのような感覚を覚えたのでした。
■そして、おそらくそれは私だけでなく、他の人にも同じように伝わっているのです。
だから、不思議と、その人の放つ言葉は注目され、そして人を惹き付ける。
人が集まり、アドバイスを請われるのです。
そのメッセージは、決して声高に、アピールする声ではなくとも、
人を動かしうるものなのです。
つまり、
【実体験、実感情を伴ったリアルな言葉は、生命が宿り、人を動かすもの】
である、、、
そんな事実を目の当たりにさせられた気がしたのでした。
■このことは、自分自身も深く考えさせられました。
確かに、”スキルや技術”で、ファシリテートはできるかもしれない。
確かに、”知識や思考力”で、相手を論破したり、
説得力のある論理を組み立てることができるかもしれない。
でも、「表面的なスキル」で伝わることは、たかだか知れている。
そこに「生々しい実体験」が、いくつもいくつもないと、
ホンモノになることはないのです。
人の考えを変えるほどの影響は、持ちえない。
、、、そんなことを、感じたのでした。
■ゆえに、誰かにメッセージを届けようと願うのであれば。
それが研修講師であれ、営業であれ、管理職であれ、
・痛々しい失敗体験
・いくつも挑戦し、そして続けてきた痛み
・悩み、葛藤しながら突き進んできた歩み
、、、
それらの「成功体験」とはいえないようなことこそを
『実体験・実経験として集めようとする姿勢』
こそが、重要なのでしょう。
そうした過程にこそ、言葉に質量が生まれ、人を動かす。
そのことを改めて感じた次第です。
私も、もっともっと貢献するためにも、
酸いも甘いも経験しないとな、と思いました。
もっと、リスクをを負って、チャレンジしていきたいと思います。
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<本日の名言>
勝って、勝ちに傲ることなく、
負けて、負けに屈することなく、
危うきにありて、恐れることもなく、
ただ、ただ、一筋の路を、踏んでいけ。
嘉納治五郎
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