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1823号 2019年2月13日

「The Economist」を読んで感じた、視野を広く持つことの価値

(本日のお話 1856字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、2件のアポイント。
ならびに夜は英語塾への参加でした。



さて、早速ですが本日のお話です。

英語塾に参加してしばらく経ちますが、
かなりハードな時事ネタについて語るのは、未だ苦行です。

しかしながら、同時に得ることも多く学びになっています。

今日はそんな英語塾の体験を通して感じたことについて、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【「The Economist」を読んで感じた、視野を広く持つことの価値】。


それでは、どうぞ。


■週1回私が通っている塾で、

『リーダーが英語とリベラルアーツを学ぶ塾(IELLA)』
http://project-initiative.com/iella/

という塾があります。

英経済誌「The economist」の記事を題材に、

・その記事は何が書いてあるのか?
・それについて賛成か、反対か?
・あなたはどう思うのか?

について10名以下の少数で語り合うというコンセプトです。

正直なところ、英語塾というよりは、
「リベラルアーツ」の方により軸足がある塾。

ゆえに、シンドイのです。

■というのも、普通に英語を話すのも、
私にとっては難しいこと。

多分、他の皆様にとっても同じかと思います。
それなのに、世界の時事ネタに絡んでくる
民主主義、社会主義、内戦、軍事介入などの言葉を、
英語で考えるのは、ものすごくハードルが高いわけです。

ですが、そうすると、100キロのバーベルをあげようともがくので
(まあ、実際全く上がらないのですが)
20キロくらいのバーベルなら楽に感じることができる。

そんなメカニズムで自分の能力の伸長を感じることができる、
そのような英語塾なのです。

ゆえに「喋れないから恥ずかしい」という壁は超えました。
喋れない事がスタンダードなので、開き直れるようになったのは成長だな、と思います。


■さて、そんな英語塾。

昨日、2月2日号のトップ記事が、

「ベネズエラの独裁政権による国の混乱」

について語り合ったのでした。

私は正直なところ、ベネズエラについて全く知りませんでした。
場所は、南米の北側、アメリカの南に位置している国です。

我が家にはテレビがないので、ベネズエラについて
日本でどれくらい報道されているかわかりません。
が、おそらく、さほど多く報道されてはいないのでしょう。

しかし、世界の経済誌はこの「ベネズエラの混乱」が国際社会の問題である、
トップ記事として取り上げられており、その内容がなかなか衝撃なのでした。


■ちなみに、ベネズエラの今についてまとめると、
以下のような現状であるとのこと。


・政治的な失策により、100万パーセントのハイパーインフレ(!)、
 35パーセントの失業率、マイナス18%のGDP、薬も医療も届かないという状況

・飢餓に苦しみ30万人が死に直面している

・難民が年内に500万人を超える見込み

・その原因は、社会主義的なマドゥロ大統領の政権の独裁、そして政治的な失策による

・ベネズエラ内部でも反発がおきている。
 よって、反政府勢力のグアイド氏が暫定大統領就任を宣言。
 アメリカ、欧州、他40カ国もそれを支持している。

・しかし、ロシア・中国は社会主義的なマドゥロ大統領を支持。

・現在、2人の大統領が国を分けており、その中で国が混乱し、大変なことになっている


、、、とのこと。

しかも、ベネズエラは石油資源が抱負な国で、
20年前、政権が変わる前は機能していた国だったのです。
それが、政権が独裁に変わり、一気に転がり落ちていった。。。

そして『The Economist』の記者は、
この現状に対して、国際社会はどうすべきかを問うています。


■確かに、太平洋を挟み、
日本とは関係ないように見える国かも知れません。

だから、興味がないのはそうかもしれない。
それよりも、視聴率が取れるニュースもあるでしょう。

しかし、このように読んでみて、
同じ時代に生きている国において、
世界にそのような状況に置かれている国がある、

元々豊かだった国が、国のトップが代わり
20年間で転がり落ちるように国が混乱していった国がある、

という事実は、なぜかモヤモヤするような不安感を覚えたのでした。


■思うのですが、私達は”今ここにある幸せ”を、
なぜだか永続的に続くものと感じてはいるように思うのです。

今まで上手くいってきたから、これまでも上手くいくはず。
だから、大丈夫。

でも、世界は日々動いています。

何かのボタンが書け間違った時、
一気に転がり落ちていくのは、歴史が幾度となく証明しています。

そんなことに対して、言ってしまったら
平和ボケしているのかもしれない、、、

そんなことをふと感じてしまったのでした。


■日本の裏側で起こったことだとしても、
それは巡り巡ってつながっていたりします。

移り変わる万華鏡の絵のように、国々はその中で影響を受けていくもの。

その中にいる企業も当然、連動して影響を受け、
更にその中にいる私達一人ひとりの生活も、
何か大きな変化があるとき、間違いなく影響を受けていく。

始まりから影響を感じるまでの「行間」が長いから、
関係ないと感じているだけ、とも言える。

テクノロジーも、環境問題も、
移民の問題も、経済協定も全部そうなのでしょう。

急速に変わる世界で、意識してもせいなくても、
間違いなく影響を受けている。


■知らないことを知れば知るほど、
自分がいかに無知かを知らされます。

”井の中の蛙大海を知らず”、という
誰もが知る有名な言葉がありますが、

劇的に繋がる世界において「先見の明」を持ち、
力強く生き抜くために、また時代の変化を読み取り、
サバイバルしていくためにも、

・視野を広く持つこと
・自分達がどの場所にいるのかを知ること

というのが、とても重要な気がします。

自分の当たり前は、自分の居心地のよい世界の外にでると、”当たり前”ではなくなるもの。
しかし、それが私達の未来に向けての、対策になるようにも感じました。

そして、それこそが、

【「The Economist」を読んで感じた、視野を広く持つことの価値】

のように思えます。
私ももっと勉強したいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

誰もが自分自身の視野の限界を、
世界の限界だと思い込んでいる。

ショーペンハウアー
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