「意志力を使わない些細な工夫」によって、生活の質が高まるもの
(本日のお話 2415字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
並びに夜は英語塾への参加でした。
また、ご案内しておりました
『異業種交流会 ~経済環境分析を試みる~』ですが、
おかげさまで満席となりました。
(お申し込みいただきました皆様ありがとうございました!
当日、お会いできますこと、楽しみにしております)
*
さて、本日の話です。
「生活の質を高める」こと、
「充実した毎日を送ること」は誰にとっても関心があることかと思います。
そして、そのために必要なことは、「習慣づくり」です。
その『意志力を使わない習慣』をいかに作るか、ということが、
大変重要であると感じています。
本日はこの「習慣化」のテクニックについて、
ぜひ皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「意志力を使わない些細な工夫」によって、生活の質が高まるもの】
それでは、どうぞ。
■習慣。
人は、無意識の「習慣」で動いています。
早起き、片付け、食生活、
お酒を控える、運動をする、、
そんな大きな習慣を始め、
”新しい習慣”を身につけていくことは、
自分の「生活の質」を高めることに直結します。
そして、その”新しい習慣”を身につけるにあたって、
重要にするべきルールがあるのです。
それは、『意志力を使わない仕組みをつくること』です。
言い換えれば、テクノロジー、仕組みを使って、
自分が何も考えていなくても、
自然と、条件反射的にできる”規律”を作りましょう、ということ。
■体力と同じように、
「意志力」にも限界があることがわかっています。
例えば本当に忙しく、
・厳しい会議で、なんとか反論を抑えながら、皆を説得した1日、とか
・重要顧客へのプレゼンで、自分の全集中力を注ぎ込んだ1日、とか
・問題を抱えた部下からの悩みをひたすら聴き続けた1日
というように、
”自分の精神力を振り絞って、なんとか今日乗り越えた”
という日の帰り道、ふらりとコンビニによったとします。
たとえダイエット中だとしても、
帰り道のコンビニで、大好きなチョコレートを我慢する事は、
非常に難しかったり(我慢できない)、
あるいは、お酒を控えようとしていても、
帰った後の一本のビールを我慢することが難しかったりする。
(やっぱり我慢できない)
こんなことが、往々にして起こるわけです。
皆様にはこんなご経験、ありませんでしょうか?
■この話の根拠として、こんな実験があります。
フロリダ州立大学の心理学者ロイ・バイマイスターが行なった実験です。
ある学生を2つのグループに分けました。
1つのグループは焼きたてのおいしいクッキーを食べることを許可されました。
もう1つのグループは、焼きたてのおいしいクッキーを目の前に、
”ひたすら我慢すること”を求められました。
そしてその2つのグループの両方に、その後、
「難しいパズル」を完成させることを求めたのです。
、、、ではこの結果、どうなったのか。
結果は、「クッキーの我慢を強いられたグループ」は、
難しい課題をすぐに投げ出してしまったのです。
逆に、「クッキーを食べることを許されたグループ」は、
我慢を強いられたグループよりも、長時間取り組むことができた。
そんな実験です。
*
そして、これは
『意志力は消耗していくものである』
と示す根拠である、という有名な実験の1つとされています。
■そんなことを考えつつ、冒頭の「習慣」の話に、戻します。
私たちの日常には「クッキーを我慢する」ような、
「意志力」を試されるシーンがいくつも起こりえます。
そんな中、「よし、今日はこれをやるぞ!」と思わなければ、
続けられない「習慣」を抱えているとしたら、
それは、常に”継続失敗のリスク”をはらんでいる、と言うことです。
意志力は摩耗するからです。
もういいや、となってしまうのです。
ゆえに、「新しい習慣」を身につけようとするときに、
『意志力を使わないような仕組み』を作ることが重要、ということ。
■私の場合、ごくごく些細なことではありますが、
「規律ある生活習慣」として以前、
以下のような習慣を身に付けたい、と思ったのです。
それが、
・歯磨きの時は、必ず歯間ブラシをする
・ビジネス用の靴を大切に扱うために、
靴を脱いだ後はシューキーパーに入れ、必ず磨いてから保管する
・シャツはアイロンをかける
上記の習慣を身に付けるにあたって、
”できるだけ意志力を使わない”ために、
どうすればよいか、を考えました。
そして、以下のような「ルール」が出来上がりました。
・「歯間ブラシ」を、歯ブラシのすぐ隣に置く。
ちなみに、歯間ブラシは”ピンクの目立つ色”のケースのものがベスト。
(いやでも視界に入るので、思い出す必要がなく、ついやってしまう)
・シューキーパーラックを買い、靴ブラシと靴磨き用の布を、玄関に配置する。
(何も考えなくても、靴をしまうときに、最小限のアクションで「靴磨き」出来るような仕組みにする)
というルールです。
今では、もう当たり前の「習慣」になっており、
意志力は全く摩耗しません。
でも、小さなことですが「生活の質」は高まりました。
■些細な話ですが、実は私たちの生活と言うのは
こういった”小さい習慣”で成り立ちます。
そして、その小さい良習慣が、
どれだけ生活に組み込まれているかによって、
「生活の質」が高まったりも、低まったりもするのです。
ゆえに、「意志力を使わない小さな工夫」をどれだけ持つかが
「人生の質」にも影響する、、、そのようにも言えるの、と思うのです。
と、いうことで、最後に質問です。
皆様は、どんな生活リズムを理想とされていますか?
いつ起きて、いつ歯磨き、どのように家を出発し、
移動中は何をし、家に帰ったらどのような行動することが、理想的ですか?
それを実現するために「意志力を使わない工夫」、
「生活の質を高める工夫」を、どれくらい仕組み化できていますか?
、、、
そんなことを考えてみると、1つ、良い習慣を身につけ、
生活の質を少しだけ、高めることができるかもしれませんね。
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<本日の名言>
始まりは、どんなものでも小さい。
キケロ
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