ナマケモノとマグロの生態から、自らの生きるペースを考えてみる
(本日のお話 1250字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は新入社員研修の実施2日目でした。
この季節は新入社員研修が続きますが、毎年どんどん様子が変わっていきます。
優秀だな、と感じる人も多く、危機感を感じます。
自分も頑張ろう、と思いました。
*
さて、本日の話です。
昨日、体調があまり優れず早めに床に入ったのですが、
そんな最中、妻が面白い動画を教えてくれたのでした。
ゆるい気づきではあるのですが、本日はその内容と気づきを、
皆さまにご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【ナマケモノとマグロの生態から、自らの生きるペースを考えてみる】。
それではどうぞ。
■当たり前の話ですが、動物はその生態が違います。
海の生き物もいれば、陸の生き物もいる。
長寿の生き物もいれば、短命の生き物もいます。
ただ、それぞれが特徴を持ち、それぞれの生を全することは同じです。
*
昨日、妻がふと「cute sloth」という動画を見せてくれました。
「sloth」とは「怠惰、ものぐさ、無精、ナマケモノ」という意味。
つまり、動物の「ナマケモノ」の動画ですね。
まあ、すこぶるゆるくて、ゆっくりで、可愛いのです。
それを見せながら、こんな豆知識を教えてくれました。
・ナマケモノは胃が3分の1を占めている
・哺乳類だが変温動物(エネルギーを使わない)
・1日食事は8g(エネルギーを取らない)
・移動は分速2メートル
とのこと。
そして衝撃だったのがナマケモノは、
『素早く動いて代謝が上がると、死んでしまう』とのこと。
さすが、ナマケモノです。
*
一方、その話を聞きながら「マグロ」の有名な話を思い出しました。
『マグロは止まると死んでしまう』という、の話です。
実際、調べてみると、
マグロは泳ぐことで酸素を取り入れ呼吸している構造になっているため、
ストップすると、窒息して死んでしまう、とのこと。
■こう並べてみると
・ナマケモノ = 動くと死んでしまう
・マグロ = 動かないと死んでしまう
というように、同じ動物でも、かなりの違いがあるのだなあ、と
改めて考えさせられたわけです。
同じ生命なのに、そのペースはかくも違うものなのだな、と。
■そして、ふと自分たちに当てはめて考えてみて、
ふと思うことがあったのです。
私達は同じように「人」というジャンルですから、
同じようなペース、同じような成果を求められがちです。
特に今の世の中は、「資本主義」であり、
当然ながら組織にいれば成果を求められるもの。
それ自体は否定するものでもありません。
しかし、一つ言えるのは同じ人でも、
その中でも、「違い」はやはりあるのです。
そして今の世の中は、「個人の能力・特性を尊重する」という、
大きな流れも、確かに存在しています。
一人ひとりの環境も、身体的特徴も、個性も違う。
どんな生活リズムがベストなのかも、
ナマケモノとマグロほどの違いはないにせよ、
やはり「特徴」はもつものだろう、と思うのです。
■ナマケモノはナマケモノのペースがあり、
マグロはマグロのペースがあります。
ゆっくり動きすぎると疲れてしまう活発な人もいれば、
じっと考えることがないと疲れる内省の人もいる。
怠けてればよいという話ではないですし、
周りと合わせることで見える新たな自分もいます。
ゆえに「自分はこうだ」という安易な自己定義をすることは、
可能性を奪ってしまうことも時にあるでしょう。
それでも、誰と比較するわけでもなく
「自分の特徴」をきちんと知ろうとすること。
このことは、自分の人生の幸福度を高める上での、
とても大切な「自己理解のプロセス」であると思うのです。
■マグロもいる。ナマケモノもいる。自分もいる。
そんな中で、
「自分が最もパフォーマンスを発揮できるベストのペースとは何か?」
そんな”問い”を投げかけてみること。
ひとそれぞれ違うのです。
ゆえに、そんな問いも意義ある問いでははなかろうか、
そんなことを思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
全ての人には個性の美しさがある。
ラルフ・ワルド・エマーソン
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