ウルトラマラソンから学ぶ「リスクを極小化し、確実に目標達成する」ためのヒント
(本日のお話 2356字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日金曜日は、税理士との打ち合わせ。
また、アポイント1件。
その他、会社ホームページの作成でした。
ほぼコンセプトや内容は固まったので、
ようやく本作成に取りかかることができそうです。
長かった、、、。
*
さて、本日のお話です。
私事ですが、明日、5/19(日)朝5時から、
野辺山ウルトラマラソン100キロのレースがスタートします。
ウルトラマラソンの準備をする中で、
「リスクを極小化し、確実に完走する」ために、
大切だと感じることがありました。
そしてそれが、皆さま日頃のお仕事などにも、
通ずる内容ではないかと思いましたので、
本日は、そんな気づきをご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【ウルトラマラソンから学ぶ「リスクを極小化し、確実に目標達成する」ためのヒント】
それでは、どうぞ。
■「100キロを走ります。」
など言うと、決まって聞かれる
”よくある質問”があります。
例えば、以下のようなご質問。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<100キロマラソンについて、よく聞かれる質問ランキング>
1位「何時間かかるんですか?」
2位「ご飯はどうするんですか?」
3位「走っているとき、何考えているんですか?」
4位「飽きないんですか?」
5位「なぜ、100キロ走ろうと思ったんですか?」
番外 途中、寝るんですか?/お風呂、入るんですか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
、、、順位は感覚的なものですが、
こんな感じですね。
「ご飯どうするの?」はかなり頻出の質問なのは、
ランナー的には意外な感じです。
(ちなみに、「エイド」という補給所が5~10キロごとにあるのです)
■一つ一つお答えしていると、
5時間くらいアツく語れそうなので、
それはまたの機会にしたいと思います。
(近いうちに、
『自分に自信をつける!はじめてのランニング・ワークショップ』を開催予定。
またご案内いたします)
、、、が、一つだけ、
本日のテーマに関わるお話なので、
4位「飽きないんですか?」
についてお答えしたいと思います。
*
答えは、「飽きません」。
というよりも、厳密に言えば、
「飽きる暇がない」といったほうが、正しいかも知れません。
100キロを走る時は、
「1キロごとのペース表」を作成します。
一部ですが、こんな表になります。
-----------------------------------------------
<野辺山プラ2019>
距離 ペース タイム計 時刻 イベント
1km 0:06:30 0:06:30 5:30
2km 0:06:30 0:13:00 5:36
3km 0:06:30 0:19:30 5:43 4.8kmエイド
4km 0:06:30 0:26:00 5:49
5km 0:06:30 0:32:30 5:56
6km 0:06:30 0:39:00 6:02
7km 0:06:30 0:45:30 6:09
8km 0:08:00 0:53:30 6:17
9km 0:08:00 1:01:30 6:25 9.6kmエイド
10km 0:09:00 1:10:30 6:34
11km 0:06:30 1:17:00 6:40
12km 0:06:30 1:23:30 6:47 11.8kmエイド
・
・
・
100km 0:08:02 13:23:47 18:47 ゴール
-----------------------------------------------
というような「1キロごとのペース表」です。
この表から遅れないように、
常に貯金を作れるように、
粛々と距離を刻んでいくのです。
つまり、”飽きる暇がない”とも言えますし、
率直な思いとしては、
”飽きてしまったら、走りきれない”
と思っているのです。
「油断せず、今できるベストを、
”今この1キロ”に集中して走る」
それを100回繰り返すのです。
それでゴールにたどり着けるし、
油断して雑に走ると、足がつったり、
怪我をしたり、皮が向けたり、胃がやられたりと、
リスクが発生して、そして完走できなくなる。
決して、「慣れてはいけない」。
今年で100キロは4回目になりますが、
今なお、そう感じています。
■少し話は変わりますが、
少し前に、こんな話を聞きました。
それは、「高所作業員」の方が(=スカイツリーや高層ビルの建築に関わる人)が、
”仕事についての質問”をされたときの話です。
「高い所で仕事をしていると、普通”怖い”と感じますよね。
しかしやっているとだんだん”慣れてくるもの”なのでしょうか?」
すると、高所作業員の方は、こう答えました。
「確かに慣れてきますが…でも、
私達は『慣れちゃいけない』んです。」
、、、と。
「慣れてはいけない」。
また、別の話もあります。
私はまたトライアスロンもやるますが、
まれに海のスイムの最中の事故(溺れる等)が発生します。
それはどういうときに起こるかと言うと、
実はレース初心者ではなくて、
「何度も出場して慣れてきたベテラン」
にこそ、事故が起こる、と言われています。
これは「慣れていけるだろう」という思いが引き起こす、
と言われています。
「慣れ」が敵になるのです。
■この両者に通ずるもの、
てウルトラマラソンにも通じること。
リスクを極小化し、確実に目標を達成するため、
否、継続的に達成し続けるために、”必要不可欠な姿勢”とは、
【慣れないこと】
ここに尽きると思うのです。
何回も経験しても、
意識せずできるようになっても、
それでもなお、「慣れ」ない。
・準備がおろそかになっていないか
・事前に考えられるリスクはないか
・一つ一つの行動は丁寧にできているか
・もっとより良くできる工夫はないか
そうやって、緊張感を持ち続けること。
「”慣れない”姿勢」を忘れず、大切にすること。
■そのように意識をすることによって、
既に何度もやっていることでも、慢心することなく、
『リスクを極小化し、目標を達成し続ける』
ことができるのだろう、
そのように感じます。
そしてこのことは、
きっと皆さまのお仕事でも同じはず。
何度もやって「慣れてきた」としても、やっぱり、
【慣れちゃいけない】
のです。
常に緊張感を持ち、確実に、着実に。
私自身、野辺山のレースを前にして、
そのように強く思った次第です。
私も、着実に、確実に完走してまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
スポーツは、まさに人生そのものだ。
努力した分だけ、自分に返ってくる。
僕は「努力の天才」になりたいと思っている。
イアン・ソープ
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