過去未来他人結果でなく、「今ここ自分」に集中する
(本日のお話 2396字/読了時間4分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、2件のアポイント。
並びに今後のプロジェクトについて社内打ち合わせ。
そして夜は前職の上司や先輩、
そしてチームのメンバーと会食でした。
私の仕事の土台を作ってくれた仲間達と出会って、
いつ会っても胸を張れるように、もっとがんばろうと気合が入りました。
(Hさん、Fさん、Kさん、Kさん、ありがとうございました!)
*
さて本日のお話です。
昨日の懇親会で、元上司の方から、
仕事や人生に通ずる原則のごとき印象的な言葉をもらいました。
そしてその内容が、皆さまが
「日々を健やかに、楽しく、集中して生きる」上でも、
参考になりそうな話だと感じましたので、
ぜひご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【過去未来他人結果でなく、「今ここ自分」に集中する】
それでは、どうぞ。
■人はなかなか完璧になれないものです。
自分と他人は違うと分かっていても、
・つい誰かと比べてしまったり、
・そして勝手に焦りを感じたり、
・凹んだり、不安になったり、
ということをしてしまうもの。
「あの時こう言っておけばよかったのに」と”過去”に縛られ
「この仕事のままで将来良い方向に進むのだろうか」と”未来”を案じ、
「ダメな奴と思われたらどうしよう」と”他人”が気になり、
「プレゼンがうまくいかなかったらどうしよう」と”結果”に囚われる。
、、、
そしてこれらの感情は、多くの人にとって、
実は馴染み深い感情でもあると思われます。
…とはいうものの、想像していただくとなんとなくわかるのですが、
上記のような考えで頭が占めつくされているときは、多くの場合、
・体が硬くなったり、緊張したり、
・焦りを感じたり、不安そうだったり、
・逆に入れ込み過ぎていると見えたり…
明らかに「自然ではない」とか
「何かにとらわれている感」が醸し出されたりします。
ベストかと言われたら、
決してそうとは呼べません。
■例えば、スポーツなどは顕著です。
私が、以前ハマっていたテニスもそう。
3セット目 1-2で負けている。
30-40、この1ポイントを失ったら、負けてしまう。
そんなシチュエーションで、
「このサーブが入らなかったらどうしよう(負けてしまう)」
と”結果”に囚われた瞬間に、急に不安になるのです。
考えても仕方がないとわかっていても、
うまくいかない未来、失敗するかもという恐れに囚われると、
急激に体が硬くなります。そして、ミスをする。。。
『今自分ができる事』とは、ただこの瞬間、
サーブに集中して全身全霊で打つことだけなのにもかかわらず、です。
*
あるいは、仕事でもそう。
研修やプレゼンなどにおいて、人前で話をする時に、
「聞いている人に響かなかったらどうしよう」
「焦っていると思われたら、恥ずかしい」
「噛んだらどうしよう」
「対して力量がないと思われたらどうしよう」
などと考えると、そう考える自分によってますます緊張し、
声が震え、体が硬くなります。
これもまた、『今自分ができる事』とは、
自分ができる中で、最高のパフォーマンスを発揮できるように、
集中し伝えきることだけなのにもかかわらず。
、、、
言うは易く行うは難しの最たるものです。
ですので、わかっていれば良いのですが、
それを知らずに、「結果」や「他人」に囚われ続けるとしたら、
それは実に大きな機会損失、と言えるのでしょう。
■しばしば
”過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来だけだ”
という名言を聞くことがあります。
しかし、厳密に言えば「未来の自分」がどうなるかすらも、
様々な変数があるために、自分では変えられない、とも思うのです。
たまたまの巡り合わせで、
仕事において良いポジションにつくこともあれば、逆もまた然り。
縁があって起業することもあれば、
職を失うこともあるかもしれない。
そう考えたときに、正しく言えば、
本当の意味で「自分が変えられる何か」があるとすれば、
『今この瞬間の自分のみ』
となるのでしょう。
そしてこれは、最近よく言われる
「マインドフルネス」という言葉とも通じます。
■また別の話ですと、昨日聞いた話によれば、
有名なスポーツドクターが、
レスリングで最強と呼ばれる吉田沙保里選手の「脳波」を調べたところ
とある事実がわかったそうです。
通常の選手であれば、
「集中状態が高まる時は、リラックス状態が低い」にもかかわらず、
吉田沙保里選手は、たとえオリンピックの決勝線だとしても、
「集中状態が高まる時も、”リラックス状態が高い”」
状態を保つそうです。
集中しているのにリラックスしている。
強くないはずがありません。
そして、なぜそのような脳波が起こるかを分析すると
”「今この瞬間を楽しむ」ことを忘れないから”
である、そうです。
■比較するのもおこがましいですが、
私自身、研修をやっていてしばしば思うのが、
『捨て身になれたときに、最も伝わる』
と感じることがあります。
「受講してくれる方々のプラスになれば、
自分はどう思われたって構わない」
と心底思えている時、
すなわち他人の評価や結果から解放されているとき
最も相手に伝わり、図らずも求めている結果に近づく、と感じます。
自分を俯瞰してみて、
「今自分がなぜこの場にいるのか」
「何のために自分が存在しているのか」
「その上で今自分が何をすべきなのか」
自分よりも上位の意識に集中できたとき、
「他人や結果」にとらわれず、
本当に素晴らしいパフォーマンスを発揮できる、と感じます。
そして、それらのことを言いまとめると、
【過去未来他人結果ではなく、「今ここ自分」に集中する】
という言葉に結晶化される、と思います。
■日々、私達が生きていると、とはいえ、
他人の評価や、結果や、
過去のこと、未来のことに囚われることが
たくさん起こりうるものです。
でも、冷静に考えてみると、そして
「日々健やかに、楽しく、集中して1日を生ききる」ためには
やはり『今ここ自分』なのです。
ゆえに、喧騒の世の中において、
その大切な事実を意識する一つの手段として、
【過去未来他人評価でなく、「今ここ自分」に集中する】
この言葉を、心の中で唱えてみてはいかがでしょうか。
人は「言葉」によって理解し、思考します。
安直なようですが、言葉にしてみると、
「今ここ以外」に、とらわれている自分に気がつけるものです。
韻を踏みつつ、言葉のリズムがよいのも、
とてもお勧めの素敵な言葉です。
【過去未来他人評価でなく、「今ここ自分」に集中する】
ぜひ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ。
マハトマ・ガンディー
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