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1933号 2019年6月4日

高速で上達するには、◯◯◯◯◯◯◯を有効活用すること

(本日のお話 2052字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、2件のアポイント。
並びに1件のWEBミーティング。

また夜は、3週間後のトライアスロンに向けて、
スイムの練習を辰巳国際水泳場で、行ってきました。

約1700メートル、1年ぶりに泳ぎましたが連続して泳ぐことができず、
6月23日のトライアスロン(2キロのスイム=泳いだことがない距離)を、
極めて不安に感じた次第。

とはいえ、レースまで、やれるだけやってみます。



さて、本日の話です。

スイムの練習をしながら、
「どうやったら、もっとうまく泳げるだろうか」と、
ひたすら考えながらやっていました。


そんな悶々と練習する中で、
「高速で上達するためには、”コレ”こそが重要だな」と改めて思うことがありましたので、
その話を皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【高速で上達するには、◯◯◯◯◯◯を有効活用すること】


それでは、どうぞ。


■スイムの練習をしながら、
不安を感じながら泳ぎ続けていました。

「このフォームであっているのだろうか」
「息継ぎが苦しい。この息継ぎでいいのだろうか」
「泳いでいるつもりなのに全然進まない、何が違うのか」
「体は真っ直ぐになっているだろうか」

、、、

考えながら泳ぎ続けるわけですが、
一向にその答えは見つかりません。

美しいフォームのイメージはある。
YOUTUBEでも、美しいフォームを見て勉強もした。

しかし、泳いでいても、
「結局、自分がどんな状態で泳いでいるのか」
が客観的にわからないので、改善の仕様もないのです。

だから、「これでいいのかな、、、」という不安を、
抱えながら、モヤモヤしながら泳いでいたのでした。


■一方、隣のレーンでひたすら泳いでいる、
おじさまとおばさまがいました。

そしてその2人には「コーチ」人が帯同していました。

コーチは100メートル泳ぐたび、

「ちょっと足が曲がっていた」
「少し右肩が上がっているように見えた」
「背中が丸まっていたよ」

と、逐次その人の”状態”を伝えていたのでした。



シンプルな話ですが、

『「あなたは、こう見えている」と伝えられること』

は、非常に有効な気づきになり、
上達のきっかけになり得ます。

そして、このことを通称、

【フィードバック】

と呼びます。

■この「フィードバック」という言葉。

きっと皆様の中にも、普段お仕事でも使っている方、
いらっしゃるのではないかと思います。

この「フィードバック」という言葉と行為は
非常にパワフルであり、その効力と価値を考えるにあたって、
『「フィードバック」の語源』から考えたいと思うのです。



ちなみに「フィードバック」の語源は、「アポロ計画」に始まります。

アポロ計画。

1960年代にJohn F. Kennedyが、有人飛行船を月に飛ばし、
そして生きて地球に帰還する、という人類の一大プロジェクトです。

アポロ計画は、飛行船アポロが地球を飛び立ち、
そして月に到着し、そして地球に戻ってくるのですが、
月にも地球にも「到着地点(A地点)」という、
極めて具体的な、『目標地点』があるわけです。


しかし、宇宙船は、360度自由に見えているわけではありません。

特にあるいは着陸する手前からは
自動操縦から、「手動操縦」に切り替わります。

宇宙空間に道路などあるはずもないので、

「自分たちが正しい方向に進んでいるかどうか」

を客観的に見つめる指針が必要になり、
それに従って、目標地点に到達するアクションが必要になる。

その時に、今の状態をNASAはアポロの状態を、
アポロの乗組員に伝えるのです。

「今あなたは目標への軌道から右に30度ずれています」
「今度は、左に20度ずれています」
「上に5度ずれています」

、、、というように。


この「事実をありのまま伝える行為」が、
【フィードバック】と呼ばれるものだった、

そのように言われています。


ポイントは、

『「解釈」はなく、あくまでも「事実」を言い表しただけ』

というところ。


■そして、先程のスイム練習の話。

隣のレーンのコーチの言葉、

「ちょっと足が曲がっていた」
「少し右肩が上がっているように見えた」
「背中が丸まっていた」

これらは、まさしく「事実を言い表し」た『フィードバック』であり、
そのコーチの言葉により、本人は「自分で気づき」を得て、
そして工夫をしていった様子でした。

ただ、「違う違う!そうじゃないんだよ!もっと足はまっすぐ!」というより、
自分で気づいたほうが、ずっとインパクトがあるものです。


■私達一人ひとりが

「自分がどうなりたいか」
「何を目標にしているのか」

を決めた後は、

『自分がどう見えているのか』

を把握することで、自分で修正することができるものです。

”どのように見えているかを的確に理解すること”
これだけで、12分の有用性があるのです。

もちろん、何が正しいかわからないこともある。
ただ、多くの場合、正解や正しいことはわかっていたりします。

水泳も、私もまだ素人ですが、

・美しいフォームとはなにかは、
・どんな形のストロークや、キックが良いのか

それらは、本や、動画や、コーチから学んで、
基本的なことはつかめていると感じます。

あとは、

「1,事実を知ること」と、
「2,それを受け止める勇気を持つこと」、そして時に、
「3,信頼できるコーチからの的確なアドバイス」

を得ることで、 

「自分でどこが違うのか、自分で判断し、気づくこと」

この仕組みを組み込むことこそが、
高速で上達する上で極めて重要だと感じたのでした。


営業でも、マネジメントスタイルでも、
人間関係でも、対話の仕方でも、

『「自分がどう見えているのか」という事実を知ること』

そしてそのためには【フィードバック】です。

特に立場が上の方は、フィードバックを貰う機会が減りますので、
自分から意識的にとりにいくことが、とても大切ではないかと思う次第です。


最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>

ものごとを正しく見るには、たった一つのやり方しかない。
ものごとの全体を見ることだ。

ジョン・ラスキン(イギリスの思想家)
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