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1988号 2019年7月31日

妻と一緒に仕事をして「自分のできないことは、早々にあきらめよう」と思った話

(本日のお話 2158字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は、1件のミーティング。
並びに研修プログラムの企画・作成でした。

アウトドア派の私が、
最近インドアでの仕事となっております。

あと2週間、がんばります!



さて、本日のお話です。

現在10月までに予定している、
新しい研修プログラムをひたすら作成しております。

そしてその中で
「自分ができること、できないこと」
について痛感をしております。

今日はこのテーマについて、
大切だと思うことについて皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは


【 妻と一緒に仕事をして「自分のできないことは、早々にあきらめよう」と思った話 】


それでは、どうぞ。


■人の「強み」とは、
実に違うものだなあ、と最近常々思います。

そして、自分自身の「強み」について、

・自分は強みと思っているけれども、
 周りから見たらそうではない、こともあれば、

・自分としては当たり前だと思っているけれども、
 周りから見ると大変すごいことだったり、

・はたまた、自分は努力してなんとかしようと思っているけれども、
 周りからすると、大変レベルが低いアウトプットしかていない、

というように、

「自分自身の思い」と
「周りからの評価(成果、結果)」には、

常に何かしらの乖離があるように思います。


■最近、研修プログラムの企画・開発をしていて、
常々感じる、上記まつわるエピソードがあります。

私の場合、「強み」として

・「大きな絵」を描くのは好きで得意

・「この話は面白いんじゃないか」とアイデアを生み出すのも得意

・「新しい行動を起こすこと」も得意

です。

そして、上記の行動をしている時は、
大変ワクワクするのです。

完全に「未来志向」×「着想(アイデア)」型です。


■、、、しかしながら、です。

いざ実際に実施する最後に詰めていくところにあると、
途端に思考が回らなくなり、
あるいは回そうと思ってもやたらめったら時間がかかってしまい、
遅々として進まない、、、

ということが起こります。

そして、その状態に、
「自分、生産性低いなぁ…」
と勝手に思い、もやもやしたりする、、、

そんなことが起こることに気が付きました。


私は、

『アイデア出しは得意でも、着地させることが苦手』

なのです。


■一方、現在一緒に、カレッジのパートナーとして、
研修プログラムの企画開発を行ってくれている妻。(肩書き:マーケティング部長)。


彼女は、突飛なアイデアや、
思ったことをすぐに行動するような活発性はありません。
言ってしまえば、極めて普通の感覚を持つのです。

しかし、

「感覚が一般的で、かつ分析的である」

という特徴が活きるのです。

私が研修のストーリーについて、
組み立てたものを話をする時、

よく「なんで?」とか、
「今のよくわからない」と言われます。


それは、おそらく私の話が、急にぶっ飛んだとき
(私はそれに自分で気づけない)

そこに対して分析的に見た時に、
「?」が自然と浮かんでくるという特徴を持つのです。


つまり妻は、

『アイデア出しは苦手でも、着地させることが得意』

なのです。

それが、現在非常に助かっているなあ、と感じており、
昨日の夜21:00の藍屋でのミーティングでも、
それを痛感したのでした。


■確かに、自分1人であれもこれもできる位、
天才的な能力の持ち主で、能力も高ければ良いのですが、

こと、そうでもない極めて普通かつ、
いびつな能力を持ち合わせる自分にとっては、
全て、自分でできるわけではない。

あくまでも私は

・細かいことができず
・話が飛躍しがちで
・分析的よりも直感的で
・とにかく行動するので失敗も起こる

のです。

でも、ゆえに、
「新しいチャレンジ」を生み出せる。



しかし逆に、妻は

・慎重で新しい世界に飛び込むのは苦手
・普段、ゆっくりしていたい
・一般的な感覚を持つ、多数派

であり、しかしながらゆえに、

「分析的に話の飛躍を逃さず
 多くの人に伝わる内容に精査することができる」

のです。



■それぞれができることもあれば、
できないこともある。

それが人なのでしょう。

それぞれが「パズルのピースの形の違い」を認めるように、
「お互いの違い」を尊重した上で、求める成果を共有する。

そうすれば、お互いがお互いを補いあい、
結果的にそれが良い成果につながるのであろう、

と思うのです。



私の好きな言葉に、

『あきらめる』

という言葉があります。

この”あきらめる”、
もともとの語源は仏教用語であったそうです。


”真理を明らかに認める”
 
そこから転じて、

”あきらめる(明らめる)”

となり、現代の”諦める”になったといます。


■人は、実は弱いもの。

だから自分の弱さを隠すために、
優秀なふりをしたり、
時に相手のできないところを責めたり、

と言うことがあるように思います。


しかし、

”自分のできないところを「あきらめる」”

ことにより、

自分が本当に得意で、
価値を提供できるところにフォーカスできるし、

相手にも、その特別な才能を認めて上げることができるし、
結果、そのほうが世の中の為にもなるし、
多くの成果を、より早く生み出せるのではないだろうか、

私はそのように思いますし、
そう願ってやみません。


それこそ、『7つの習慣』でいう、

”第6の習慣 シナジーを発揮する”

ではなかろうか、そんなこと思った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

理解し合うためにはお互い似ていなくてはならない。
しかし、愛し合うためには少しばかり違っていなくてはならない。

ポール・ジュラルディ(フランスの詩人/1885-1983)
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