メールマガジン バックナンバー

1993号 2019年8月5日

「思いやりのある苦言」は、気づきの機会であり、ご馳走である

(本日のお話 2056字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日日曜日は、勉強会の開催。
並びに営業研修のモニター実施でした。



さて、早速ですが本日のお話です。

最近「フィードバックが大事」と結構テーマにしていますが、
すると不思議なことに、私自身が「フィードバックをいただく機会」に恵まれる、
というサイクルが生まれております。

その中で、頂いたフィードバックの中から
気づきと学びがございましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【「思いやりのある苦言」は、気づきの機会であり、ご馳走である】


それでは、どうぞ。


■”人が変わるため”のキーワードは「2つ」ある。

という話があります。


1つは『繰り返す』こと。

同じ事でも何度も何度も、
飽きるほど繰り返す。

英語でも漢字でも、止むことなくひたすら繰り返せば、
ある程度覚えますし

営業スキルや、傾聴のスキルなども、
繰り返しによって熟達に近づいていきます。

人は『繰り返す』ことによって、
思考も行動も変化していくものです。


■そして”人が変わる”ための2つ目のキーワードは、
『インパクト』。


たった1回の体験でも、
衝撃的な内容だったなら
即座に思考や行動に変化が起こることがあります。

例えば、信頼している部下から、

「◯◯さんの話は、いつも早口過ぎて
 何言っているかわからない」

と、ものすごく伝わっていると思っていたのに、
ふと真面目に言われたとしたら。

そして、物凄くショックを受けたのであれば、
それは心に五寸釘が打ち込まれたかのごとく
「自分の在り方」を見つめ、人を一瞬で変えうるものになるのでしょう。


■そしてこの『インパクト』を生み出す大きなものの一つが、
「フィードバック」であると思うのです。


このインパクト=フィードバック。

ただし、ポジティブに働く場合と、
ネガティブに働く場合があるので注意が必要です。

「インパクト」を与えればいいと
「乱暴なフィードバック」をして、その人に深い傷を残しては、
ただの”言葉の暴力”になり下がります。

実際、相手への言葉というのは、

悪意があればただの鋭利な刃物のようになるし、
善意と気持ちを適切に伝える力量があれば飛躍のチャンスにもなる。

受け手が受け取る状態があれば、プラスになるし、
なければ、ただの小言やイヤミに取られてしまう、、、

そんな繊細かつ、両刃の剣が
「フィードバック」なるものだと思います。



■そんなパワフルな「フィードバック」。


最近のメルマガのテーマにもよく取り上げましたが、
図らずも私自身、

「最近メルマガのタイトルについて」

”フィードバック”を読者の方何名かから、頂いたのでした。

いくつか立て続けに頂いたのですが、
実は内容がプラスもマイナスもあったのです。

ある方は、

「最近はメルマガの書き方を変えて、
 〇〇なクイズ形式になって面白いですね」

と言ってくれました。

一方、別の方は、

「〇〇が多すぎると、読む気がなくなる」(!)

とのメッセージなのでした。


■そして、自分の中で気になるのは、
やっぱり「ネガティブ」なメッセージなのです。

詳細の内容としては、
ご紹介するのがツライので控えますが、

一言でいうと、

「それ、どうなのよ?」

という辛辣かつ率直なご意見だったのでした。


こういうメッセージを受け取ると、
受け取った瞬間は、ドキリとして、
一瞬、時が止まったように感じます。

フィードバックで衝撃を受けると、
不思議と一瞬、時が止まるのです。

(私だけでしょうか?)


■2000号近く書いていて、
色々とメッセージをいただきますが、

実は「率直なご意見」をいただくことは少なく、
むしろ99%の人は何も言わず去っていくだけです。

ゆえに、的を射た率直なご意見というのは、
ものすごくありがたい。

そうしなければ気づけないし、
本当であればただ読まなければいいところを、
気づきの機会をいただき、改善のチャンスを頂いているのですから。


それでも尚、ドキリとしたのは、
自分が可愛く「いい風に言われたい」という、
未熟な精神が潜んでいるのでしょう。


あるいは「自分の弱さやズルさ」を、
白日のもとに照らし出されたような感覚がしたから、
なのかもしれません。


、、、という最近あったごく一部の体験ですが、
「率直なフィードバック」というのは、
それくらい考えさせられるパワーを持ち得る、

ということを感じたのでした。


■何が正しいということはありませんが、
一つ言えることは、

「誰かの意見は、自分を変えるインパクトになりえる」

ということ。



”思いやりのある苦言”によって、
初めて立ち止まって考えることができるし、
それによって改善するチャンスになります。

とすると、


【「思いやりのある苦言」は、気づきの機会であり、ごちそうである】


のだな、と思ったのでした。


刺激的なフィードバックも、捉え方次第。

「よしよしよくやってるね」
と短期で言われたいのではなく、

「今を更に良くする」ほうが、
ずっとずっと大切なように思います。


ということで、もし皆さま普段思うことがあれば、
”思いやりのある苦言”お待ちしております!
(本当に、大変ありがたいのでぜひ、お願いいたします)
↓↓

★皆さまのご感想お待ちしています★
https://goo.gl/forms/n7AoHT0xVK3ICcdz2

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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<本日の名言>

若いときに苦い水を飲まなかったやつは、
ひだちが悪いよ。

山本有三(日本の劇作家・小説家・政治家/1887-1974)
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