「相手に変化変容をもたらすフィードバック」のために大切な3つの姿勢
(本日のお話 2811字/読了時間3分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日おとといと、週末は、
コーチングのセミナーに参加。
言ってしまえば「対話」なのですが、
人と人が向き合うこのシンプルな構造に潜む奥深さを、
ひしひしと痛感しています。
学ぶことがまだまだありますね。
*
さて、早速ですが本日の話です。
昨日のコーチングのセッションの中で、
「相手に伝わるフィードバック」について、
大切だなと思うことがありましたので、
本日はそのお話を皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「相手に変化変容をもたらすフィードバック」のために大切な3つの姿勢】
それでは、どうぞ。
■誰しも、
「自分のことは客観的に見ることができない」
ものです。
ゆえに基本的には、
「誰かからのフィードバック」
(=あなたはこう見えているよ、私はこんな風に感じるよ)
は効果的なアプローチであると思います。
ですから、上司と部下の関係などでも、
定期的なフィードバックを含む1on1の面談は(一応)、
上司の基本的なスキルになっているようです。
(と掲げつつ、実際できていない企業がかなりあるようですが)
でも、そこかしこで「上司部下の対話が大事」と言われているいうことは、
時代が、今後の人材育成のためには、対話が必要と認識している、
ということかもしれません。
■しかし、ことを「フィードバック」などといっても
奥が深く、難しいものだな、と思うのです。
そして、ここに大いなる”誤解や罠”もある、と感じます。
*
この週末の話。
コーチングのセミナーで、
いわゆる「ロープレ」を行うのですが、
そのときにふと思うことがあったのでした。
私があるロープレを行った時に、
「信頼があるその道のプロに言われた、率直なフィードバック」と、
「はじめて会う人に、ちょっと投げやりに言われたフィードバック」では、
前者(信頼おける人)では、「なるほど!気づきになりました」と、
100%、心を開いて受け取れたのに、
後者(そうでもない人)では、口頭では「なるほど」といいつつも、
心のどこかで、受け取れない気持ちが生まれたのでした。
これはあくまでも受け取り側(私)の認識に依存してしまうのですが、
後者の方からは、
”私への尊重や思いやり”<”ただ思ったことを投げた感”
が伝わってきて、なんかこのフィードバック、受け取りたくないなあ、、、
などと思ってしまったのでした。
ただ私の器量が小さいだけかもしれませんが。
それを置いておいても、実際こういう事、
誰の身にも起こることではなかろうか、と私は感じるのです。
(が、皆さまどうでしょう?)
◼︎そして、この話に関連して、
とある失敗談を思い出しました。
それは、知人とご飯を食べていた時。
ごく小さな相談を受けたのでした。
その人とは、それまでちょろっと話をしただけで、
その人と自身のことも、深いことも知らない関係です。
しかし、その「小さな相談」の表面的な言葉をきいただけで、
大した考慮もせず、
「それは真剣味がたりませんね」
「それでは結果が出ないと思いますよ」
などと、ズケズケといったのでした。
その方は、それまで私のメルマガを読んでいただいておりましたが、
その会食の直後解除となり(汗)、ご縁もなくなってしまった、、、
という私にとっては反省の経験がありました。
■その時の私の心中は、
「はっきり言ったほうが相手には伝わる」
という強く思っていた時期でした。
ですから、
「相手のことを思って言った”つもり”」
ではあったのです。
でも、よくよく考えると、
実はその「相手のため」は、表面的だったのです。
もう一階層、深く降りて自らに問うてみると
「相手のことを思っている」<「ズバッと言うべきという自分の価値観」
という構造になっていたのです。
「ただ、自分が言いたいから言った」。
シンプルに言えば、そういうこと。
おそらく、その姿勢が相手にも伝わったのでしょう。
結局、「自分のエゴから出たフィードバック」だったわけです。
相手のことを尊重していなかった。
ゆえに、伝わらないどころか、不快な想いにさせたし、
もしかしたら傷つけたかもしれない。
そして、縁もなくなったのでした。。。
■そしてこのことは、私だけではなく、
日本中にいる上司の方、リーダーの皆さんにも
大切な人間関係を持つあらゆる人にも、
当てはまることではなかろうか、と思います。
確かに、「相手のことを思って言った」と、
自分は思っているかもしれない。
しかし、
「本当にそうなのか?
純粋に相手を思っていっていったのか?
自分が気持ち良くて言ったふしはなかったか?」
と問うてみると、ギクリとする方も
いるのではなかろうか、と思うわけです。
(そう、私のように)
■フィードバックは、受け取れないと、
渡した方も、受け取る方もプラスにはなりません。
相手からみて、
1、「自分の存在を尊重されていない」という姿勢が見える
2、信頼と実績がなく「あなたに言われたくない」と思われている
3、心の裏に潜む「自分が言いたいから言う」が滲み出ている
という状態であれば、
良かれと思ったフィードバックも伝わらないかもしれないし、
言葉が相手の横を素通りしていく(すり抜けていく)のをみて、
そして伝わらないと躍起になってますます激しい言葉になっていたら、
相手の心を揺さぶる球を投げたかったつもりが、
ただただ相手を破壊するデッドボールになっていた、
ということも、あるかもしれません。
もちろん
「相手の事を本気で思っていう厳しい言葉」は
価値があることだと思います。
短期的には相手を凹ませても、
相手の人生のためになることだってあります。
しかし「愛のムチ」に「自分のエゴ」を隠してはいけないし、
自律して、相手のためを選ぼうとする勇気と繊細さは、
常々持ち続ける姿勢が大事なのだろう、
などと思うのです。
◼︎「フィードバック」は、
たしかに相手を変えうる、強力なもの。
ですが、なまじっか人は言葉が使えるだけに、
つい、”フィードバックっぽいこと”ができてしまいます。
しかし、相手が受け取れなければ意味をなさないのが
「フィードバック」です。
ゆえに、
【 「相手に変化変容をもたらすフィードバック」のために大切な3つの姿勢 】
として、
1,相手のことを尊重する
2,信頼を構築する
3,自分のため<相手のため
結局、そのような「人としての総合力」を身に付けることが、
大切なのであろうな、そんなことを思った次第。
■と、そんなことを踏まえて
「対話って大事だなあ」としみじみ感じましたので、
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それでは、皆さまのお申込み、お待ちしております。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
人をとがめず、わが誠の足らざるを尋ねぬべし。
西郷隆盛(日本の武士/1828~1877)
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