今週の一冊『僕たちは、地味な起業で食っていく。 -今の会社にいても、辞めても一生食いっぱぐれない最強の生存戦略-』
(本日のお話 2110字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
金曜日から日曜日まで三日間、
システムコーチングのワークショップに参加しておりました。
内容は、どんどん抽象度が高くなり、
量子力学の話まで出てきましたが、
物事は探求していくと、概念的な世界観の話に入っていくものだと、
大変納得しながら感じていた次第。
ここで熱く語ると、
ちょっと怪しい投稿になってしまいそうなので、
また別の機会にて小出しにしたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日はお勧めの1冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
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『僕たちは、地味な起業で食っていく。 -今の会社にいても、辞めても一生食いっぱぐれない最強の生存戦略-』
田中祐一 (著), 村山宇希 (イラスト)
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です。
■皆さま、「起業」というと、
どのようなイメージをお持ちでしょうか?
なんとなくですが、
「起業なんてリスクだ」
「起業する人は大きな志を持っているに違いない」
「能力が高くないと起業なんてできない」
と思う方も多いのではないでしょうか。
いずれにせよ、
”起業はハードルが高い”
これが一般的なイメージではなかろうか、
と感じております。
多分それは、
「起業ってすごいですよね」とよく言われるから、
かもしれません。本音か建前かはわかりませんが、、、。
■しかしながら、私の意見、
そして起業した友人の意見も含めてお伝えすると、
結論として、
『起業(独立)そのものは大したハードルはない』
これは事実でございます。
(お勤めの会社との契約によりますが、
それ単体で、という意味では、です)
というのも、
・独立するだけなら書類だけである(お金はかからない)し、
・会社を作るのも登記諸々含め15万円でできる
もので、正直、
「会社設立freee」など、
イチから全部指南してくれる、
大変便利なサービスも今では存在しています。
会社設立になると、
手続きがちょっと面倒くさいのですが、
それすら乗り越えさせてくれるサービスがあるのです。
■また、「起業」といっても、
実際、世の中に占める多くの会社は、
1人や2人でやっているスモールカンパニーが非常に多く、
実際、会社と言う「箱」を作ったけれども、
年収300万円もいかない、という人も、
結構、存在しているわけです。
あるいは、同時に会社に働きながら、
業務委託的な仕事をしながら、すなわち
”ある程度収入は保証されながら起業”
というパターンもある。ゆえに、
「起業=なんかすごい」ではない、
のです。
昔は会社設立に資本金もかかって、
一世一代の大勝負だったかもしれませんが、
今の世の中においては、
「起業する」「独立する」とは、
ただの”選択肢の一つ”であるだけ、
となりつつあるのでしょう。
■そんな「起業」。
自分の可能性を広げる選択肢の1つであり、
ハードルはさがりつつある一方、
先述した「起業する」ということの、
大それたイメージが邪魔をしてしまっていると思うわけです。
例えば、
”「起業」とは、高らかなビジョンを掲げ、
やりたい想いが溢れている人が、人を巻き込み、
ぐいぐいと事を成していくことだ”
というように。
じゃあ、
・夢がないと起業できないのか?
・ビジョンがないと起業できないのか?
・人を巻き込めないと、起業できないのか?
・能力が尖っていて、突き抜けないと起業できないのか?
、、、というと、そうではない。
そんなことはないのです。
誰かの調整役になったり、
聞き役になったり、
サポートするのが得意だったり、
あるいは自分が得意な一部のスキルがあるくらいでも、
十二分に「起業」という選択肢はあり得る。
そのことを今回の、
『僕たちは、地味な起業で食っていく』
の本は、教えてくれて、
起業(独立)について新たな可能性を提供してくれるのです。
■結局、仕事とは、
『誰かの役に立つ』
に他なりません。
人を巻き込んだり、
高らかなビジョンを持ってなくともよい。
むしろ世の中を見ると、
ビジョンを持って、グイグイ突き進めるけど、
手が足りない人はゴロゴロいるし、
普通のサラリーマンができる、
事務能力が著しく欠けている起業家も、
たくさんいるのです。
多分、だから組織にいられず、
独立している人もいるのです。
(事務が著しくできない私のように、、、)
■会社とは、組織とは
攻める人もいれば、守る人もいて、
そして成長していくもの。
その中で、自分が持つ
「(一見)地味なスキル」も出し方を学べば、
きちんとした武器になりえるのです。
*
今、副業や、パラレルワークなど、
様々な働き方が解禁されつつあります。
そしてその動きはこれからますます加速していくことでしょう。
そんな中で、自分が
「今の会社だけに通用するスキル(社内調整力など)しかない」
「このままで良いのだろうか」
「もっと自分は何かできるはずだ(でもリスクは取れない)」
と不安や力を持て余していると感じているのであれば。
この本で書かれている「地味な起業」は、
自分の市場価値を世に問うきっかけとなり、
かつ、具体的に始めるにあたって、
「いくらで」
「何から始めて」
「何を最初のアクションとしたらよいか」
を自分のタイプに合ったやり方で、
提案してくれている一冊になり、
大変役に立つことでしょう。
■年収100万~200万くらいの、
現実的かつ理想的な副業を、
「地味な起業」の一つのゴールとしつつ、
やりながら可能性が増えたら、
自分の軸を大きくしていく。
そんな方法で、多くの人が、
「起業」という選択肢を持つことで、
人々の可能性が花開いていく、
私はそのように思っています。
力を持て余している人。
副業を考えている人。
自分の新しい可能性を見つけたい人。
(でも、自分が何をしたいかわからない、
人を巻き込む力もないと感じている)
そんな人には、特にオススメの一冊です。
ぜひ、ご自身の可能性、広げてみてくださいませ。
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<今週の一冊>
『僕たちは、地味な起業で食っていく。 -今の会社にいても、辞めても一生食いっぱぐれない最強の生存戦略-』
田中祐一 (著), 村山宇希 (イラスト)
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