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2080号 2019年10月31日

世界3000万部ベストセラー『7つの習慣』を格段に読みやすくするための3つのキーワード

(本日のお話 2888字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、7つの習慣を、
合計20回に分けてがっつり学び体得するという、

『7A(セブン・エース)』
https://the-academy.jp/

なるパートナー会社様のプログラムに、
参加してまいりました。

ビジネス書『7つの習慣』は、言ってしまえば、
ごく当たり前のことを伝えているだけ。

しかしながら、なぜ世界3000万部、
日本では230万部売れ、
あらゆる著名な経営者を始め、
多くの方から支持されているかと言うと、

『結局答えは、原則的なことにある』

からなのだろう、と思います。


あらためて、何度も見聞きしたはずの7つの習慣を、
じっくりディスカッションで考えてみて、
本当に深く、探求すればするほど、
多くの気づきがあるコンテンツだな、と思った次第です。

手前味噌ですが、
「7つの習慣」一生使える本当に良い知恵です。

本を読んだことがない方は、
漫画版もありますので、ぜひ。



さて、本日のお話です。

そう言えば最近、
「7つの習慣」系のお話をしていなかったな、
と思いましたので、

”本日は7つの習慣を理解するコツ”自分

について、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【世界3000万部ベストセラー『7つの習慣』を格段に読みやすくするための3つのキーワード】


それでは、どうぞ。


■皆さまは、『7つの習慣』、
お読みになられたことはありますでしょうか?


ご存知の方にとっては、
今更お伝えすることもないことですが、

・米国フォーチュン100社の90%、500社の75%への研修導入実績
・書籍『7つの習慣』全世界3,000万部、日本でも200万部の発行数
・経営者が最も薦めたいビジネス書 1位
・国内のみでも、約20年の実績、そして25万人以上の受講者数

という実績があり、

また著名人からの言葉も、


「200年にわたる「成功」に関する文献等を
 研究された結果である本書は、世界の貴重な財産です。」
 - 奥田 碩 氏 (元トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長)

「コヴィー博士は、標準のオペレーティングシステム、
 いわば個人の効果性の“ Windows ”を生み出し、簡単に使えるようにしたのだ。」
 - ジム・コリンズ (『ビジョナリー・カンパニー』著者)

「『7つの習慣』に出会った時の衝撃と興奮は今も鮮明に覚えている。
  それ以来、私の座右の書となり、人生の道標となっている。」 
- 高野 登 氏 (ザ・リッツ・カールトン・ホテル日本支社長


と評されている本です。

当然、私の人生も大きく変えた1冊でした。


■しかしこの本、500ページもある大著。

ワークショップなどで、

「7つの習慣を、全部読んだことがある人ー?」

と聞いてみると、知っている、本を持っているという人は
1/3いくらいても、最後まで読み通したことがある方は、
極めて少なくなります。

(イメージだと、100人中5人ぐらい)


それは何故かと言うと、

”全体構造(ストーリー)がぱっと見て分かりづらい”

と、私は思っています。


■その中で、

「7つの習慣を読みやすくするストーリー」

があることを、皆様ご存知でしょうか。


答えは、

『依存』

『自立』

『相互依存』

というストーリーです。


そもそもですが、
「7つの習慣」のベースには、

”人の成功には、「人格」が深く関わっている”

という前提があります。

著者のコヴィー博士が調べたところによると、
過去、偉大なことを成し遂げた人を分析した結果、
長期・継続的な成功を生み出すためには、

スキル、テクニックだけではなく、

”謙虚さ、誠実さ、人と協力すること、
 目的意識を持っていること、どんな時でも自ら動くこと”

などの、
「人格的要素」が多分に含まれていることがわかりました。


■しかし、この「人格」という言葉。

極めて曖昧で、
「人格」を成長させていくためには、
どのようなステップが必要なのか、
これが非常にわかりづらかったのです。


そもそも抽象的だし、
人によって定義が違ったり、
掴めそうで掴みどころのない言葉だからでしょう。


しかし、コヴィー博士が、
多くの成功者について何百冊と調べた結果、

「人格を成長させるストーリーがある」

と分かったのです。


それが、前述した

『依存』

『自立』

『相互依存』

の3つのステップになります。


■それぞれ、簡単に説明いたしますと、

『依存』は、言葉通り、
誰かに依存している状態。

主語は「あなた」です。

・「あなた」が私に的確に指示をしてくれなかったから、
 私は仕事ができないのだ。

・「あなた(お母さん)」が朝起こしてくれなかったから、
 私は朝起きれなかった。

・「あなた(会社)」の方向性が悪いから、
 商品は売れず、自分の営業成績は悪いのだ。

というイメージ。


うーん、書いていて気が重くなりますね。。。

皆さまは、当てはまりますでしょうか?


■そして、『自立』。

主語は「私」、になります。

・「私」が、この仕事をやります。

・「私」が、責任を持ってやります。

・会社の方向性は納得できないが、
 そんな会社は「私」が選んだのだ。


皆さま、どうでしょうか?


■そして最後、『相互依存』。

ちょっと意味がわかりづらいですが、
英語だと「interdependent」。

”相互協力”と言う意味です。
自立した人同士がお互いに協力している状態。

このときの主語は、「私たち」となります。

・「私たち」で、このプロジェクトを成し遂げよう。

・「私たち」で力を合わせ、この試合に絶対に勝つ。

・「私たち」が補い合うからこそ、できることがある。

というイメージ。


、、、皆さまは、

『依存』『自立』『相互依存』、
どれに当てはまりますでしょうか?

 
■見ていただくと分かると思いますが、

『依存』『自立』『相互依存』に従って、
人格的なレベルが成長しているイメージです


人は誰かのせいにしてしまう子供の状態から(依存)、

自分の足で立ち(自立)

そして協力し、補い合って大きなことを成し遂げる(相互依存)

人間的なレベルの成長を経て、
最終的に「他者とシナジーを作り出す」ことを、
最終地点として旅を続けます。


そして、いかにして、

この『依存』『自立』『相互依存』の階段を上っていくのか。


ここに、「7つの習慣」が当てはめられるのです。

まず、旅の基本装備として、

「基礎原則」
(インサイドアウト=自分から始める、パラダイム=ものの見方 他)

が説明され

『依存』から『自立』へ至るために

・第1の習慣 主体的である

・第2の習慣 終わりを思い描くことから始める

・第3の習慣 最優先事項を優先する

があり、そして

『自立』から『相互依存』に至るために、

・第4の習慣 Win-Winを考える

・第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される

・第6の習慣 シナジーを創り出す

があり、それを”磨き続ける”という意味での、

・第7の習慣 刃を研ぐ


へ続いていくのです。


■…という構造を、
頭の中に入れて読み進めていくと、
この500ページある大著も、

”今ここで、何を言っているのか”

が全体的に俯瞰してわかり、
読みやすくなることでしょう。

そんな視点から、本を持っている方は改めて読んでみると、
格段に理解が深まるはずです。


意外とこの話知られていないよなあ、と思ったので
久しぶりに、『7つの習慣』のお話でした。

ご参考になれば。

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<本日の名言>

人間の運命を変えようと思ったら、
まず日々の習慣から変えるべし。

松下幸之助(松下電器創業者/1894-1989)

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