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2137号 2019年12月28日

「山の頂の厳しさを知る者」を師とする

(本日のお話 1927字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は、1件の個別コーチング。
また1件アポイント。

夜は、フランクリンコヴィー時代の同期と、
お食事会でした。

仕事納めと言うこともあり、
新宿がすごい混みようで、びっくり。

皆様も昨日でお仕事納めの方が多かったのではないでしょうか。

改めて、今年も1年、お疲れ様でした!



さて、本日のお話です。

今日のお話は、


【「山の頂の厳しさを知る者」を師とする】


というテーマで、
お届けしたいと思います。

それでは、どうぞ。


■突然ですが、皆様には、

「師匠」

と呼べる方はいますでしょうか?


あまり、今の時代
「師匠」という言葉は、

”武道”を含め、”道”と言われるもの、
またはスポーツ、音楽や芸能など以外では
なかなか使わないかもしれません。


■ただ

「師を持つことの大切さ」

は、古今東西どこそこで語られており、
やはり大切なことであろうことは、
おそらく今更、声高に言う必要もないでしょう。


私自身、先日、
”起業やメルマガの師匠”である、
鮒谷周史さんとお話をし、


「やはり、自分の道の先を行く、
 師匠は大事だよな」


としみじみ思ったのでした。


■なぜ、師匠が大事かと言うと、


『「その道の厳しさ」を先に示してくれる』


ことが、一つ挙げられます。

なんというか、
素人は安易に考えがちです。

あまりにも普通に、
プロが三回転ジャンプをしたり、

テニスでいいストロークを
実に簡単そうに打つので、
ちょっとできるようになると、

「もうちょっとやれば
 自分もできるんじゃないかな、、、」

と内心勘違いしてしまう、
毛の生えた素人。

これが、一番タチが悪いのです。


■人間は(特に男性)は、

”自分の評価を高く見積もりがち”

な傾向があるそう。

また、「正常性バイアス」で

「(自分だけは)なんとかなるっしょ」

という思考が働く傾向もあることが
わかっています。


ゆえに、やったことがないから、
安易に見積もってはいけないところを、
つい、甘く見積もったりする。

元々楽観的な思考を持っていると、
更にその傾向は助長されます。


■私もよく聞くのが、

甘く見積もって突き進み、
そして退場していく数多の起業家

のエピソードです。

私がいるシェアオフィスも、
毎月7~8社が毎年解約するそう。
(会社をたたむ、ということ)

会社を作っても、維持できなければ意味がない。

何度かトラブルが重なり、
一発、二発、三発で立ち行かなくなるようであれば、
“生き残った”とは言えないはず。

最後まで生き残り、
凱旋するまでが戦いなのです。


■同じ道程でも、
その道の“始まり”は簡単そうでも、

後半に進むにつれて、
難易度も高まり、
レベルを上げるための経験値も技量も、
より高度なものが必要とされてきます。

そのことを、ゲームを始めた人は、
前もって知っておくべきなのでしょう。


■例えるなら、フルマラソン。

フルマラソンを走ったことがある方は
分かるかと思いますが、

フルマラソンは42.195キロありますが、
最初と最後で、全然違うのです。


最初に走り始めた10キロ20キロは楽ちん。
30キロ位までも、まあ、普通。
このまま終わるのかな、とすら感じる。

しかし、30キロ過ぎると、
「魔の30キロ」と呼ばれる状況となり、
急に足が重くなります。

30キロ地点”まで”の1キロと、
30キロ地点”から”の1キロは、

『まるで質が違うもの』なのです。

それを最初から知っておくと、
完走しやすくなるものです。


■「山頂」に向かう道は、

山頂に近づくに従って、
その斜面が、劇的に急角度になる。
道も荒れ、酸素も薄くなっていきます。

山頂付近”まで”の道のりと
山頂付近”から”の道のりは、

まるで質が違うものなのです。


■そして、「師匠」とは、
その道において”頂”に登った者。

少なくとも、
自分より山頂に近づいた者です。

頂に近づく、

「厳しさ」

を知っています。


そして、

『「その道の厳しさ」を先に示してくれる』

ことは、今に安住せず、
気を引き締め、覚悟を決め、
そして正しい努力を元に道を進む、
大いなる灯台になると思うのです。



■私は起業して現在3年目になりますが、

昨日のコンサルティングでも
起業して立ち上がり、中級、上級へと階段を登る、
いくつかの壁について、話を聞きました。


自分から見ると同じでも、

”ここから先こそが勝負である”

ということを、知りました。

そしてそれは、師匠が示してくれたからこそ。


■そしてこれは、
どんな道でも同じだと思います。

・営業の道
・マネジャーの道
・時間管理の道
・メルマガの道
・起業の道、、、

そして、それぞれの

”自分が歩む道”

の先を行く師匠を見つけ、
師事することは、

敢えてしなくてよい経験をショートカットし、
すべき経験に集中するために、

お金や時間をかけても
優先すべき重要なことなのだと、
私は思っています。


”その道の厳しさ”

を知り、着実に、
一歩一歩、歩み続けたい。

そう思う次第です。

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<本日の名言>

教師はみずからがなお学んでいないかぎり、
決して本当に教えることはできない。
ランプはみずからの焔(ほのお)を燃やしつづけないかぎり、
他を照らすことはできない。

ラビンドラナート・タゴール

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