占いから学ぶ、武器になる「物語力」
（本日のお話 1756字／読了時間2分）
■おはようございます。紀藤です。
昨日は２件のアポイント。
ならびに夜は、ストレングス・ファインダーの
コーチの仲間と会食でした。
家に帰ってからは、英語の勉強。
＊
さて、早速ですが本日のお話です。
昨日、新年会の話の中で、
友人より”ある占いのエピソード”を聞いたのですが、
その話が
「人が持つ解釈の力」
を思い出させてくれるものである、
と思ったのでした。
本日はそのお話について、
（やや抽象的な話ではございますが）
気づきを皆さまにご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【 占いから学ぶ、武器になる「物語力」 】。
それでは、どうぞ。
■先日友人と飲みの場で話をしているとき、
その方がこんな話をしていました。
「少し前に占いにいったのね。
それで、その際に、カードを３つ選ぶんだよね。
占い師の人がそのカードに対して、
占い結果を語るのだけど、
本当に、
『どうとでも言う』
んだよね。
ほんっとーに。
ぱっと見明らかにヤバそうなカードでしょ？
と思っても、選んだ３つから
実に色んなことを言葉にする。
これ、他のカードを引いても、
同じこと言えるんじゃね？
とも思うけど
こんなことがあるんじゃないですか
あんなことがあるんじゃないですか、
と言われると、
ああ、たしかにそうかも、、、
と不思議とそんな気がしてくるだよね」
、、、というお話。
■皆さまが「占い」に
行かれたことがあるかどうか
わかりませんが、
足を運んだことがある方は、
上記の感覚、わかるのではないでしょうか？
（私も占い、割と好きですが、
この感覚、結構わかります）
■そして、実際そうなのでしょう。
実際、「占い」は
科学的な論拠があるものではないし、
占いのような抽象度が高い
サイン、シンボルなどは、
その組み合わせによって、
「無限の解釈」ができうるもの。
ゆえに、怪しさも内包するのですが。
■しかし、それでも、
人は「占い」が好きだし、
惹きつけてやみません。
多分、理由は様々ですが、
人が勇気づけられたり、
元気をもらえたりするのは、
その「無限の解釈」によって、
『自分の中で納得し、
先に進む力を得ることができる物語力』
があるからではないか、
と思うのです。
■そして、思うのが、
この人間が持つ解釈による「物語の力」。
これが、人生やキャリアを生き抜く、
とても役に立つ”武器”になりうる、
と感じております。
当然、
「キャリア」や「自分の強み」についても
この「物語の力」が役に立つのです。
■例えば、年始に、
「自分のミッション」
（＝自分がありたい姿）
のような、抽象度が高い、
究極の人生のゴールを設定しようした、
とします。
しかしながら、
”ミッション”
（＝こんなふうになりたい）
のような大きなゴールは、
会社のミッションであろうが、
個人のミッションであろうが、
抽象度も高く、
そういうのが好きな特異な方（？）を除けば、
形にすることが難しいもの。
■そんな中、このような
「抽象度が高いゴール」
を考えやすくする、
一つの手法として
”過去の体験”や
”自分の価値観”をパーツのように集めていく
ことが役に立ちます。
そう、まるで、
占いの「カード」のように、です。
■例えば、
・自分がやりがいを感じた仕事は何だったか？
・どんな時に喜びを感じるか？
・今、自分が持っているスキルでキャリアの役に立ちそうなものは？
・どんな人を尊敬している？
という問いを考える。
その答えを、
自分の中で深堀りをする。
そして出てきた答えを
”紡ぎ合わせ”ていく。
■その結果、自分の中で
「これが自分のありたい姿なのだ」と、
解釈していく。
ある意味、
「解釈」の連鎖で出来たミッション。
それが合っているのか、
間違っているのか、
そこは問題ではないのです。
ポイントは、
自分の解釈によって
『自分の中で方向性が納得できて、
先に進む力を得ることができる物語』
であることが大事なのです。
そこに意味が発生し、
進む方向が定まるのであれば、
それはそれだけで、
役に立った、と言えるのでしょう。
■人は解釈によって、
色々な「物語」を紡ぎ出します。
・「占い」で言われた今年の運勢も、
・自分の「ミッション」も
・自分の仕事での「勝ちパターン」も、
・自分の仕事での「失敗パターン」も、
どれもが事実ではなく、
内的な解釈によって生まれた「物語」です。
それを使いこなせるか、
生まれた物語を、
自分の力に変えることができるか、
こんなところは、
一つの大切な思考スキルになり得る、
そんなことを思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さまにとって、本日も素晴らしい１日となりますように。
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＜本日の名言＞
人はその好むところを持って、
真実とするなり。
デモステネス（古代ギリシャの弁論家／BC 384-322）
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