「クリエイティブテンション(創造的緊張)」は、理想を具現化するエネルギーである
(本日のお話 1888字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
ならびに研修の企画、
英語の勉強などでした。
*
さて、本日のお話です。
今日は「ビジョンを思い描く意義」について、
思うところをお伝えできれば思います。
(今更ではありますが!)
タイトルは、
【 「クリエイティブテンション(創造的緊張)」は、理想を具現化するエネルギーである 】
それでは、どうぞ。
■個人的にですが、私は、
「目標を持つこと」
こそが、現状を、より望ましいものに変えてくれる、
必要不可欠な要素である、とものすごーく思っています。
これまでもずっと思っていましたし、
その思いは今も変わりませんし、
そして、自分の周りの人は
(特にウルトラマラソンの仲間など)
「目標」や「ありたい姿」を、
具体的、抽象的、声に出す、出さないの違いこそあれ、
やっぱり持っている人が多かったです。
ですから、
”いや、目標なきゃダメでしょ”
くらいに勝手に思っておりました。
■しかし、ここ2年で
自分で研修もするようになって、
薄々気が付き始めたことがあります。
それは、
「未来のありたい姿(目標)に心に描く人は、
実際は、かなり少ない」
ということでした。
言い換えれば、
今、この時を生きている人、
一瞬一瞬を大切に「マインドフルネス」的に
生きていると決めている人もいれば、
ただ、漫然と生きている、
そのどちらもいますが、ほぼほぼ
「今、この現実のみ」
見ている人がかなり多いと感じました。
■もちろん、
「未来のありたい姿(目標)に心をおき、日々生きるのか」
or
「今、この瞬間に心をおき、日々を生きるのか」。
どちらが正しい、正しくないはなど、
それぞれの人の生き方ですから、
どうこう言えるはずもありません。
それぞれの人が、
自分のポリシーに従って生きれば良いのでしょう。
■、、、しかし、こんなお話があります。
ピーター・センゲという組織学習の第一人者が、
著書『学習する組織』の中で語っている、
ある考え方、
【クリエイティブテンション(=創造的緊張)】
というお話です。
クリエイティブテンションとはいかなるものか。
まとめると以下のようなお話です。
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『クリエイティブテンション(創造的緊張)』とは、
組織学習の第一人者であるピーター・センゲが説く、
”自らのビジョン(ありたい姿)と現実との乖離を
創造的エネルギーの源”
と捉える考え方である。
ビジョンを描けば、例えば
「資格を取りたい(ビジョン)」が、
「忙しくて学ぶ時間を確保できない(現実)」とか、
「痩せたい(ビジョン)」が、
「運動ができない(現実)」というような、
ビジョンと現実との乖離が見えて来るものである。
その乖離をしっかりと認識し、
創造的緊張として維持することができれば、
現実をビジョンに近づける創造的エネルギーになるという理論。
ちなみに、この緊張が緩むのは、
自ら行動し現実がビジョンに近付いた時か、
ビジョンを諦めるか下げた時である。
(参考文献:ピーター・センゲ『学習する組織』英治、2011)
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とのこと。
■ビジョンを描く。
目標を持つ。
そうすると、
「現実」とのギャップが明らかになります。
理想と違う、今、自分。
それを認識すると、
「こんなはずじゃない感」
が生まれます。
気持ち悪さ、無力感、
モヤモヤかもしれません。
しかし、その葛藤、緊張こそが
「創造的なエネルギーになる」
とセンゲ氏は言います。
■そして、確かにその通りだ、と感じます。
夢・目標・ビジョンなどを打ち立てなければ、
このままでいい、別に求めるものもない、
現状も十分満足だ、
となります。
今の自分でいいから、、
特に緊張は走らない。
■ただ、実は、
「今の自分を(心から)認めている」
のではなく、
「本当はこうありたいという像・欲はあるけど、
無理そうだし、大変そうだから
どこかでビジョンを描くことを諦めている」
という人も、意識的であれ、
無意識的であれ実はあるように、
私は感じるのです。
■繰り返しますが、
ビジョンを思い描くと
「ギャップ」が見えて、緊張も生まれ、
心地よくないのです。
だから、敢えて、理想を描かない。
こういったことも、あるのかもしれない。
■ビジョンを持たず、
あるいは下げて、緊張を落とすのも自由。
高らかに理想を掲げて、
そして「緊張状態」を持っていく、
しかし引き上げるエネルギーにするのも、自由。
■ただ、これから不安が増大していくであろう社会において、
その現実を見据えた上で、
しかと自分の足でしかと立ち、
できる限り未来を自らの手で作ろうとすること。
私は、そのことが
とても大事だと思います。
■だからこそ、なんだかんだ言っても、
より望ましい人生、振り返って満足する人生を減るために、
「未来のありたい姿(目標)に心をおいて
日々過ごすことが超大事!」
と声を大にして言いたい、
というお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
未来は偶然ではない、
未来はある程度まで現在を生きる時の勇気と、
事に当たっての正しい選択とによって決定される。
福永武彦
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