「格付けランキングのGACKTの凄さ」から考える、一流の証とは
(本日のお話 2458字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、3件のアポイント。
ならびに夜は、岩の原葡萄園の神田社長と
某大手企業のワイン事業部の部長さん達と会食でした。
(Mさん、Iさんありがとうございました!)
※神田氏の著作『リーダーが壁にぶち当たったら読む本』
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おすすめです。
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さて、本日のお話です。
昨日、渋谷の道玄坂を上った割烹屋で、
ワインに関わる皆様が集まったと言うことで、
多種多様なワインを楽しみながら、
「ワイン談義」について色々と話を伺っていました。
その話が極めて面白く、
興奮して止まない知的なお話でしたので、
そのお話と、そこからの学び、気づきについて、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【 「格付けランキングのGACKTの凄さ」から考える、”一流の証”とは 】
それでは、どうぞ。
■皆さまは、年末の恒例番組、
『芸能人格付けランキング』
という番組、ご存知かと思います。
という私は家にテレビがないため、
妻の実家で、ちょろっと目にしただけですが、
昨晩、ワインを飲みながら、
いい感じにアルコールが回ってきた頃合いに、
今年の「格付けランキング」話が話題に上がりました。
ワイン事業部の女性部長(ソムリエ)が語ります。
「年末にあった今回の格付けランキングのワインの話は、
ワイン好きと、あれを見ながら談義したいくらい熱かったですね。
ラトゥール(今回のビンテージワイン)が比較になったのですけど、
今年のは、例年と違ったんですよね。
これまでは、カリフォルニアワインとか、
オーストラリアとか、明らかに違うものだったわけです。
だから色も違うければ、香りも違う。
ゆえに、見分けるのも比較的簡単だった。
でも今回は、1959年のラトゥールと1969年のラトゥールなんです。
同じ場所。同じ葡萄。
見た目も匂いもほとんど同じ。
ただ100万、5万の違いは何かって言うと、
微妙な葡萄の出来の違いなんですよね。
1959年にあった収穫のストーリー、生産者の思い、
1969年の出来事、それぞれの背景情報やストーリーを思い出しながら、
自分が過去飲んだどちらのワインが近いか?
と知的作業を行うんですよね。
それで当てたGACKTはすごいし、
彼の中には、ワインの生産に対する膨大な知識がある、
と言うことになります。
それが、すごいんです!」
とのこと。
■ちなみに、この美人女性部長、
あまりに興奮して、GACKTが言っていた話を、
メモしていたらしく、共有していただきました。
以下、GACKTの言葉とのこと。
「どんなふうにつくられたのか、
どんな場所で作られたのか。
歴史はどうなのか。
飲むだけで美味しいか美味しくないかなんて、
わかったら天才ですよ。
ワインを飲むときに、
ワインとともに一緒に身体にいれていくのです。
知識のアップデートをする。
美味しいか美味しくないかではない。
オリジナルなのです。
数百年前に作られたところから、
きちんと保存していればこれだけオリジナルの音が出せる。
それは勉強しなければわからない世界。
ただ、音楽をたくさん聞いたり、
ワインをたくさん飲んだりしていてもわかる世界ではない。
自分の得意分野である音楽もそう。
勉強し続けることです」
、、、うーん、深い。
すごいぞ、GACKT。
良いワインがどんな味なのかということを
”勉強して知っている”こと。それが前提。
その上で、
『知識と目の前のワインのすり合わせを楽しむ知的遊戯』
がワインを楽しむ、ことなのかもしれない、
と思ったのでした。
■ワインを仕事とするプロの3人が集まり、
その際に話していたことが、
「色んなお酒の中でも、
なぜか”ワイン”を飲みながら話すと、
話が深まったり、広がったりするんですよね」
と語られていました。
GACKTの話も踏まえてワインを考えると
ワインの歴史に対する興味とは、
土地や国の歴史を知ることであり、
気候や文化の歴史を知ることであり、
娯楽の歴史を知ることであり、
ゆえに、
「ワイン=教養」となるがゆえ、
ワイン会は知的遊戯として盛り上がりやすいのかもしれない。
、、、と私は、
完全なる素人ながら、感じたのでした。
■そしてこれらの話から思うこと。
どんな世界の一流でも、
GAKCTのワインの知識のように、
【 一流は、解像度が圧倒的に高いレンズを持っている 】
これが前提なのでしょう。
空手の達人は、
向き合った瞬間に相手の力量がわかる、と言いますが、
それもふとした微細な構えの美しさから
相手の力量を推し量る、と言いますし、
靴の専門家であれば、靴の造形を見ただけで、
どこで、どんな職人が、どんな素材を作って、
どれぐらいの品質で作ったのかがわかる、といいますし
音楽の専門家も、その曲調などで
どの国の、どんな時代の、どんな背景があった話か、
ストーリーが想起される(らしい)です。
すなわち、「その道の一流になる」という事は、
その道について、
【 解像度が高いレンズを持っている 】
ここに尽きると思うわけです。
■「ワイン」だけでなく、
「コーチング」の専門家であれ、
「営業」の専門家であれ、
「経理」の専門家であれ、
「マネジメント」の専門家であれ、
自分が価値を生み出す武器を持っているかどうか、
食いっぱぐれない専門家であるかどうかを見極める証明とは、
その分野における、微細なヒントを見ただけで、
レベルを推し量ることができたり、
たくさんのストーリー、知識が引っ張られるなど、
多くの参照枠が引き出されること。
すなわち、繰り返しになりますが、
【 一流は、解像度が圧倒的に高いレンズを持っている 】
それがその道のプロたる証なのではなかろうか
と思うわけです。
■そのためには、これまたGACKTが言っていたように、
その道での、歴史、背景、関わる人、
たくさんの情報をインプットしなければ、
専門家として立ち続ける事はできないし、
そのためには1にも2にも勉強、勉強。
その分野の知識のアップデートを、し続ける。
これが一流として立つための必要条件であり、
食いっぱぐれないための大切な要素なのではなかろうか、
そのように思っている次第です。
皆様は、自分の専門分野について、
どれくらいの解像度で見ることができますか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
人というものは、自分自身よりも高く、
優れた物差しや手本を見つめる心がない限り、
決して、自分を変えようなんて思いもしない。
トライオン・エドワーズ(米国の神学者/1809-1894)
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