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2207号 2020年3月6日

「格付けランキングのGACKTの凄さ」から考える、一流の証とは

(本日のお話 2458字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、3件のアポイント。

ならびに夜は、岩の原葡萄園の神田社長と
某大手企業のワイン事業部の部長さん達と会食でした。
(Mさん、Iさんありがとうございました!)

※神田氏の著作『リーダーが壁にぶち当たったら読む本』
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 おすすめです。



さて、本日のお話です。

昨日、渋谷の道玄坂を上った割烹屋で、
ワインに関わる皆様が集まったと言うことで、

多種多様なワインを楽しみながら、
「ワイン談義」について色々と話を伺っていました。

その話が極めて面白く、
興奮して止まない知的なお話でしたので、

そのお話と、そこからの学び、気づきについて、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【 「格付けランキングのGACKTの凄さ」から考える、”一流の証”とは 】


それでは、どうぞ。



■皆さまは、年末の恒例番組、

『芸能人格付けランキング』

という番組、ご存知かと思います。


という私は家にテレビがないため、
妻の実家で、ちょろっと目にしただけですが、

昨晩、ワインを飲みながら、
いい感じにアルコールが回ってきた頃合いに、
今年の「格付けランキング」話が話題に上がりました。


ワイン事業部の女性部長(ソムリエ)が語ります。


「年末にあった今回の格付けランキングのワインの話は、
 ワイン好きと、あれを見ながら談義したいくらい熱かったですね。

 ラトゥール(今回のビンテージワイン)が比較になったのですけど、
 今年のは、例年と違ったんですよね。

 これまでは、カリフォルニアワインとか、
 オーストラリアとか、明らかに違うものだったわけです。

 だから色も違うければ、香りも違う。
 ゆえに、見分けるのも比較的簡単だった。

 
 でも今回は、1959年のラトゥールと1969年のラトゥールなんです。

 同じ場所。同じ葡萄。
 見た目も匂いもほとんど同じ。

 ただ100万、5万の違いは何かって言うと、
 微妙な葡萄の出来の違いなんですよね。

 1959年にあった収穫のストーリー、生産者の思い、
 1969年の出来事、それぞれの背景情報やストーリーを思い出しながら、
 自分が過去飲んだどちらのワインが近いか?

 と知的作業を行うんですよね。


 それで当てたGACKTはすごいし、
 彼の中には、ワインの生産に対する膨大な知識がある、
 と言うことになります。

 それが、すごいんです!」


とのこと。



■ちなみに、この美人女性部長、
あまりに興奮して、GACKTが言っていた話を、
メモしていたらしく、共有していただきました。

以下、GACKTの言葉とのこと。



「どんなふうにつくられたのか、
 どんな場所で作られたのか。
 歴史はどうなのか。

 飲むだけで美味しいか美味しくないかなんて、
 わかったら天才ですよ。


 ワインを飲むときに、
 ワインとともに一緒に身体にいれていくのです。
 知識のアップデートをする。

 美味しいか美味しくないかではない。

 オリジナルなのです。
 数百年前に作られたところから、
 きちんと保存していればこれだけオリジナルの音が出せる。
 それは勉強しなければわからない世界。

 ただ、音楽をたくさん聞いたり、
 ワインをたくさん飲んだりしていてもわかる世界ではない。

 自分の得意分野である音楽もそう。
 勉強し続けることです」


、、、うーん、深い。


すごいぞ、GACKT。


良いワインがどんな味なのかということを
”勉強して知っている”こと。それが前提。

その上で、


『知識と目の前のワインのすり合わせを楽しむ知的遊戯』


がワインを楽しむ、ことなのかもしれない、

と思ったのでした。



■ワインを仕事とするプロの3人が集まり、
その際に話していたことが、

「色んなお酒の中でも、
 なぜか”ワイン”を飲みながら話すと、
 話が深まったり、広がったりするんですよね」

と語られていました。


GACKTの話も踏まえてワインを考えると
ワインの歴史に対する興味とは、

土地や国の歴史を知ることであり、
気候や文化の歴史を知ることであり、
娯楽の歴史を知ることであり、

ゆえに、
「ワイン=教養」となるがゆえ、
ワイン会は知的遊戯として盛り上がりやすいのかもしれない。

、、、と私は、
完全なる素人ながら、感じたのでした。




■そしてこれらの話から思うこと。


どんな世界の一流でも、
GAKCTのワインの知識のように、



【 一流は、解像度が圧倒的に高いレンズを持っている 】



これが前提なのでしょう。


空手の達人は、
向き合った瞬間に相手の力量がわかる、と言いますが、
それもふとした微細な構えの美しさから
相手の力量を推し量る、と言いますし、


靴の専門家であれば、靴の造形を見ただけで、
どこで、どんな職人が、どんな素材を作って、
どれぐらいの品質で作ったのかがわかる、といいますし

音楽の専門家も、その曲調などで
どの国の、どんな時代の、どんな背景があった話か、
ストーリーが想起される(らしい)です。


すなわち、「その道の一流になる」という事は、
その道について、


【 解像度が高いレンズを持っている 】


ここに尽きると思うわけです。



■「ワイン」だけでなく、

「コーチング」の専門家であれ、
「営業」の専門家であれ、
「経理」の専門家であれ、
「マネジメント」の専門家であれ、

自分が価値を生み出す武器を持っているかどうか、
食いっぱぐれない専門家であるかどうかを見極める証明とは、

その分野における、微細なヒントを見ただけで、
レベルを推し量ることができたり、

たくさんのストーリー、知識が引っ張られるなど、
多くの参照枠が引き出されること。

すなわち、繰り返しになりますが、


【 一流は、解像度が圧倒的に高いレンズを持っている 】


それがその道のプロたる証なのではなかろうか

と思うわけです。




■そのためには、これまたGACKTが言っていたように、

その道での、歴史、背景、関わる人、
たくさんの情報をインプットしなければ、
専門家として立ち続ける事はできないし、

そのためには1にも2にも勉強、勉強。
その分野の知識のアップデートを、し続ける。


これが一流として立つための必要条件であり、
食いっぱぐれないための大切な要素なのではなかろうか、

そのように思っている次第です。


皆様は、自分の専門分野について、
どれくらいの解像度で見ることができますか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

人というものは、自分自身よりも高く、
優れた物差しや手本を見つめる心がない限り、
決して、自分を変えようなんて思いもしない。

トライオン・エドワーズ(米国の神学者/1809-1894)

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