メールマガジン バックナンバー

2210号 2020年3月9日

「まさか」に備え、生き残るための3つのキーワード

(本日のお話 2316字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日日曜日は、3件のアポイント。

お休みでしたが
人材開発、組織開発がらみのお話で、
WEBミーティングをガッツリやっておりました。
(でも、楽しいからいいのです!)

今回の自粛モードを機会に、
WEBミーティング、だいぶ慣れ始めてきました。

・Wi-Fiの通信環境を盤石にしたり、
・WEBミーティングに使いやすいヘッドセットを買ったり、

と、良い変容の機会になっております。



■さて、本日の話です。

この週末、予定が入っている以外の時間は

『NHKスペシャル「体感 首都直下地震ウィーク」』

をひたすら見通しておりました。


その番組を見る中で個人的な体験も含めて、
大切だと思うお話がありましたので、
皆様に学びと気づきをご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【 「まさか」に備え、生き残るための、3つのキーワード 】


それでは、どうぞ。



■いつ何が起こるかわからない。
最近、つくづくそう思います。

(そう思っているのは、私だけではないはず)


これはたまたまではありますが、

2月末に引っ越しのタイミングと、
今回の新型肺炎問題がたまたま重なり、


段ボール7箱分、
生活備蓄、衛生備蓄、排泄備蓄、飲食備蓄の4項目、
107品目のリストを作り、

ペットボトル150リットルを用意し、
「まさかの備蓄プロジェクト」を完了させてたのでした。
(マスクやティッシュは買いだめしてませんけれど)



■そうすると、なんだかんだ、
”ひとまずの安心感”は得られるもの。

「しばらく防災や備蓄の事は考えなくていいや、、」
なんて思っていたのですが、

一方、自分の内面で、逆説的に
”ある変化”が起こっていることに気付きます。


それは、


『「防災」という言葉に、やたらと反応するようになった』


のです。



■それは何故かと言うと、

「備蓄リストを作ったことにより、
 より細部が見えて、より危機意識が高まったから」

このことに尽きます。

私(紀藤)の個人的な性格で言えば、
全く慎重な性格ではありません。

何とかなるさ、
何か問題があったらその時考えればいいさ、
と思いがちな人物です。
(だからミスが多い汗)

しかし人は、
時間をかけて、物事を知れば知るほど、
その分野における感度が高くなるし、
こだわりもましてくるのです。



■自分が調べる前までは、

・水と、最低限の食べ物があればいい
・三日間持てばいい

でしたが、引っ越しでまる2日間くらい、
ずっと備蓄、備蓄、備蓄、備蓄、と、
備蓄まみれで行動しており、

じっくり腰を添えて取り組んだことで、
その分野に詳しくなり、なんだか気になるようになりました。



■すると、インターネットで契約しているNHKの、

『NHKスペシャル「体感 首都直下地震ウィーク」』
(2019年12月1日~8日)

というタイトルが、
そこだけ浮き出ているように、
強調されているように見えてしまい、

スクロールの手が止まります。

気になる。。。
自分の備蓄は、これでよいのか・・・
直下地震、どうなるのだろうか?


そんな疑問がもたげてきて、
そのまま、ボタンをクリックするのです。



■1週間のNHKの特別番組。

もし首都直下地震が起こったら、
リアルにどのようなことが起こるのか、

それを食い入るように見ます。
そうすると、さらに解像度を増して、
「まさか」のときのことを知り始めます。

「今の備蓄でいいのか?」
「他に知るべきことはないか?」
「起こりうるリスクは?」

益々危機意識が高まるのです。
そして、知りたくなる。

そんなスタンスでイルと、
地震直後の、

・火災旋風、
・群衆雪崩、
・広域通信障害、
・通電火災、

という、
帰宅時の具体的なリスクも知ります。
知識がアップデートされる。

また、発生後1ヶ月に訪れる、

・ペットボトル不足、
・避難所の治安悪化
・被災関連の病気の悪化

というリスクも知る。

地震をきっかけりとした、
1年、10年がかりの、

・企業の海外への逃避
・瓦礫の処理の問題
・半壊、全壊の建物の膨大な処理

そして、

日本経済の転がり落ちるごとき
「終わりの始まり」

という、終わらない被災も知るのです。



■すると、意識が変わります。

「防災」と言う二文字の背景にある、
膨大になる広がりと深さを知り始め、
さらなる「危機感」を覚えるのです。


そして、

”今まで「備蓄リスト」だけでOK”

だったのが、
まるで違うものに見えてきたのでした。


1週間、1ヵ月ほど乗り切るだけではなくて、

・茨城の実家に変えるための帰路の確保
・マンションを上がるための体力作り
・周りのお年寄りのサポートなど自分がやるであろう役割
・日本経済が大打撃を受けたときのための仕事

など、未来の話まで含めた、

「防災」

へと、防災の意味が変容していったのでした。




■NHKスペシャル「首都直下地震」によると、

「防災の意識」とは、
以下、3つのステップで深まっていく、
と語っています。


【「1、知る」
 「2、危機意識が高まる」
 「3、備える」】


この3つのキーワードです。


まず、「まさか」を”知る”ことで、
”危機意識”が芽生えます。

そのことで、”備える”を始め、
実際に、備えることをすると、
アンテナの感度が高くなります。

すると、(今回の私のように)、
ますます情報が入ってくるようになる。
さらに、”知る”ようになる。


更に”知る”と、さらに”危機感”がきくなる。
そしてより深く”備える”。

すると、もっと細かいところまで知りたくなり、
危機意識も高まり、、、(以下繰り返し)



「1,知る」
「2,危機意識が高まる」
「3,備える」

が相乗効果をもたらし、
深まるサイクルが回り出す、

といいました。


■そして、私自身、
この3つのサイクルをまさに体感し、
まさしくその通りだ、と強く思っています。

NHKの番組の最後に、

「その時のことを本気で考えているか?」

という警鐘と問いを残して、
番組が終了しました。

なんとも言えない余韻が残ります。

たぶん、その時のこと、というのは、
「災害」だけではないのでしょう。


自分のキャリア、健康、
会社の未来、人間関係、、、、

あらゆることに、リスクがあるし、
「まさか」がありえます。

そんなときに、以下の3つのキーワード、


【「1,知る」
 「2,危機意識が高まる」
 「3,備える」】


これを知っておき、深めることで、
完璧でなくとも、起こった時の後悔は、
少しだけでも軽減されるかもしれません。


備えたからといって、
変わるわけではないかもしれない。
どうしようもないかもしれない。

それでも、最善を尽くして、
「まさか」に備えることというのが、

その時後悔しないために、
とても大事なことではないか、

私はそのように感じております。


=========================
<本日の名言>

変化への抵抗の底にあるものは、未知への不安である。
しかし、変化は機会とみなすべきである。
変化を機会としてとらえたとき、初めて不安は消える。

ピーター・ドラッカー(オーストリアの経営学者/1909-2005)

=========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す