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2212号 2020年3月11日

自分の中の「ガチョウ最強化計画」が、未来を救う

(本日のお話 2516字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、1件のランチミーティング。
並びに1件アポイント。

それ以外の時間は、
やろうやろうと思っていた、
「カレッジの企業事例」を編集しておりました。

おかげさまでいい感じに進んできております。


投資すべきものは、

「長期的な成果を見出してくれる仕組み」

ここ一点です。

ひたすら、積み重ねていきたいと思います。



さて、本日の話です。

先ほど、
”投資すべきものは長期的な成果を生み出してくれる仕組み”、
と書きましたが、

長い期間で人生の勝敗を決するものは、
まさに「仕組み」である、

と思っています。

今日は、この話について、
思うところと皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【自分の中の「ガチョウ最強化計画」が、未来を救う】


それでは、どうぞ。



■世界的ベストセラー『7つの習慣』で有名な話で、

「ガチョウと金の卵」

という話があります。


もともとこの話は、
イソップ童話の有名な物語でした。

ストーリーとしては、以下のような話です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

昔、ある田舎者がいました。

この男は想像もできないほど素晴らしいガチョウをもっていました。
というのは毎日巣に行ってみると、ガチョウは美しくキラキラする金の卵を産んでいたからです。

田舎者は市場に卵を持って行き、じきに金持ちになり始めました。

しかし、ほどなくして男はじれったくなりました。
というのはガチョウは一日にたった一個の金の卵しか産まなかったからです。

男はもっと早く金持ちになりたいと思いました。

そこである日、男はお金を数え終わったあと、ふと、
(ガチョウを殺して切り開いたら、一度に金の卵を全部とりだせるぞ)と思いました。

しかし、やってみると、金の卵は一個も見つからず、
大事なガチョウは死んでしまいました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

というお話。

この話から学ぶ事は、

「欲をかいてはいけない」

という戒めでもありますが、
「7つの習慣」では以下のように解釈します。



”金の卵を「求める成果」とするならば、

 金の卵を生むガチョウという「求める成果を生み出す能力」も、

 大切にしなければならない”


という話です。


成果(Production)と
成果を生み出す能力(Production Capability)は
バランスを取る必要がある、

だから『P/PCバランス』を考えることが、
長期的・継続的に成果を生み出す上での原則である、

とコヴィー博士は語りました。



■まあ、当然ですよね。

金の卵欲しいからといって、
ガチョウを24時間フル稼働で働かせていたら、
いずれガチョウは倒れてしまいます。
(まるで過労による離職のように汗)

心身ともに健康な状態を保つからこそ、
継続的に金の卵を生むことができるわけです。




■しかしながら、我々の現実を見てみます。

たぶん、多くの方は、
どうしても目の前の利益に引っ張られてしまう、

となりがちなのでなないでしょうか。


それは、そもそも
世の中を動かしている資本主義のルールが、
月ごとの売り上げや、毎四半期ごとの成果、
毎年の成長を強く求めている、という文脈があるから
ということもあるでしょうし、

1年後より明日の成果がほしい、
という元来人が心理的に持つ短期思考のせいも、
あるかもしれません。


いずれにせよ、私たちは、

「P(求める成果)に引っ張られすぎの日々を過ごしている」

私は感じております。

(、、、が皆様どうでしょうか)



■では、どうすれば良いのでしょうか。

何に心がけて、どのような言語を回して、
日々を生きていくことが大事なのでしょうか。


そのことを考えたときに、
ふと浮かんだ言葉が、



【自分の中の「ガチョウ最強化計画」が、未来を救う】



でした。



というのも、最近私(紀藤)自身の話ですが、
コロナウィルス問題で、
幸か不幸か時間ができております。

その中で思う事は、

「この時だからこそ、
 成果を生み出す能力に投資だ」

と思い、せっせと動いております。


具体的には、些細なことのようですが、

・会社のホームページで、お客様の声を集め、
 自社の提供価値について伝える仕組みを作る

とか、

・以前から手間がかかっていた企画提案書のフォーマットを作り、
 今後の企画書作成の時間を半分にする

とか

あと備蓄とか、Wi-fi環境設定の最適化、
未来に来るであろうZOOMの使いこなしの練習、

などやっているのです。



■文字にすると、

「たかだかそれだけ」ですが、
「されどそれ」なのです。


「仕組み」というのは
一旦それを作ってしまいさえすれば、
半永久的に作動し始めます。


例えば、「企業事例」もそう。

自分で自社のことを
熱っぽく説明しなくても、

ホームページを見てもらうだけで
何をしていて、どんな価値を提供できるのか、
どのような声をお客様からもらっているか晒せば、
経験と実績をひと目で判断してもらえますし
(当たり前なのですが)


あるいは、

「企画書の完璧なる汎用的フォーマット」も、
ひとたびつくれば

・毎回フォントを調整したり、
・微妙なグラフのズレを修正したり
・微妙に文字の色を変えてみたり、

という役に立っているのか立っていないのかわからない、
些末な作業に時間を取られることもなくなります。



■「仕組み」によって、

膨大なる時間が、
極小化されるわけです。

そしてこれはもちろん、
”1つの部分”にしか過ぎません。


「企業事例」や「企画書」などはよく使うので、
比較的大きな”仕組み”だと思いますが、


しかしながら、
その「仕組み」(=フォーマット)が、


・手帳の付け方のフォーマット
・会議の仕方のフォーマット
・机の片付けのフォーマット
・お礼メールのフォーマット
・仕事の依頼メールのフォーマット

、、、


と1つ2つ3つ、5つ6つ7つ、
10、20、30、100と積み重なったとき、

それらの「仕組み」の相乗効果がもたらす力は、
絶大なるものになっているはず。


それもこれも、

『仕組み作りは、一度やれば消えないから』

です。



■そしてこのような中長期的な取り組みを、
あえて言語化するならば、


【自分の中の「ガチョウ最強化計画」】


といえるのです。


そしてこの最強化計画を、
日常的に行う習慣ができたとすれば、

この激変の世の中で、
いつどんなリスクや変化が
襲いかかってくるかわからない世の中で、


【自分の未来を救う】


ということにも繋がるのであろう、

そのように思っている次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

「一体どれだけ努力すればよいか」という人がいるが、
「君は人生を何だと思うか」と反問したい。
努力して創造していく間こそ人生なのである。

御木徳近

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