「人と会うプロセス」が変わる時代に、私たちが備えておくべきこと
(本日のお話 2733字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、4件のアポイント。
オンラインだと20~30分くらいの
簡単な打ち合わせができることがとても便利ですね。
今まで移動をしていた時間が
丸まま別のことに充てられるのも嬉しい限り。
時間の使い方が、人との会い方が
大きく変わってきているな、と感じております。
*
さて、本日のお話です。
最近、様々な会社の人事の方と
お話をさせていただく中で、
今回のオンライン化の流れから、
”「人との会うプロセス」の変化”
について話をしておりました。
その話の流れから、
「そんな時代に私たちが備えるべきこと」について
諸々思うことがございましたので、
皆さまにご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【「人と会うプロセス」が変わる時代に、私たちが備えておくべきこと】
それでは、どうぞ。
■最近、1日平均4~5件の方と、
オンラインで打ち合わせをしています。
話題になるテーマで多いのは、
・働き方が変わった今どうしてる?
・これからどうなるのか?
をテーマにした諸々の談義です。
■特に企業の人事の方とお話することが多いので、
「コロナが、教育やマネジメント、
あるいは営業活動をどのように変えていくのか?」
についてのお話は、
すこぶる盛り上がります。
出てくる話で多いのは、
『「直接会う」ことの価値』
というテーマでしょうか。
■例えば、こんな意見もありました。
「プライベートでも「会いたい」と思う人も
これから会えない可能性があると知った。
今回のコロナだけで「会う」ことの価値を考えた時、
実は、自分が「会いたい」と思う魅力的な人は、
忙しくしていることが多いと気づく。
ゆえに、素敵だな、と思う人と
直接会ってお酒を酌み交わす機会は
これからの人生で何度もない希少なものなのだろう、と思った」
というお話。
■あるいは、仕事についてもそう。
「これまで1on1などやらなかった上司がいた。
でも、部下と対面で話をしないと、
相手の考えがわからないと気づいて
コロナになってから、オンライン上ではあるものの、
むしろ以前よりも多く、面と向かって話をするようになった」
とか。
形は違えど、
今回の機会が多くの人にとって、
『「人と会う」ことの意味』
を考えるきっかけになっていることは
皆さまも感じていらっしゃるのではないかと思います。
■その中で、もう一つ盛り上がった、
「これからの話」がありました。
それは、
「人と会うプロセスが変わる」
というテーマです。
一緒に話をした方は、某大手企業で
新入社員での研修を200人ほど、
ずっとオンラインでやってきている方。
元エンジニアということもあり、
「全然、ZOOMでの研修でも
知識・情報を集めたり、提供するのは
なにも問題ないって思いましたよ」
と語ります。
感情的な高まりを伴った”新しい絆”ごときものは
やっぱり生み出すのが難しいとしても、
要素分解された知識や情報を得たり、
相手が本当に会うに値するか(ちょっと偉そうですが)
見極めるだけなら、便利で効率的なのはオンラインです。
■すると、今後、
「人と会うプロセス(関係を深めていくステップ)、」
がある方向に加速していくのではないか、
と思われます。
先ず1つ目のステップは、
「1)そもそも会わない」
ですね。
これはシンプル。
メールでのやりとりや、
ネットでの情報などを調べ、
その人のバックグラウンドを調べ、
そもそも会う意味が見いだせない場合は会いません。
(まあ、当たり前ですね)
2つ目のステップは、
「2)オンラインでまず会う」
これが入りそうです。
電話で話すとほぼ同じ時間ですが、
電話以上、対面未満ということで、
雰囲気も確かめられるという意味で
「オンラインで会う」というフェーズが新たに入りました。
これからは、この部分が更に加速されそうです。
そして、「オンラインで会う」ことを経て、
然るべき力量や人柄があるなどわかり、
より深く会いたいと思った時に、次のステージ、
「3)直接会う」
というステージに入っていき、
密なやり取りをしていくことになるのでは、、、
そんな話で盛り上がったのでした。
■まさしく、今流行の
「オンライン面接」
のような流れが、
営業活動や、人の紹介で会う時に、
もっとポピュラーに行われるのではなかろうか、
という予想でございます。
■書くと当たり前ですが、
”会わない→会う”
の間に、一つ
”会わない→「オンラインで会う」→会う”
というワンクッションが入るだけで、
人々の思考の流れも大きく変わるように思うのです。
■「オンライン面談」がデフォルトになると、
より「インターネット上での存在感」が
重要視されるようになります。
”オンライン”が身近になり、
”インターネット”で事前に調べる”ということも身近になる。
ネットでその人を調べて、
・この人は、何を考えているのだろうか?
・この人は、どのような知識や経験を持っているのだろうか?
・この人は、何の意図でこの場にいるのだろうか?
・この人は、信頼できる人であろうか?
というような、
事前の調査も起こったりする。
そして特に「営業活動」などでは、
その影響も大いに出てくるのでないか、
とも思うのです。
■ではそんな流れが加速する時、
私たちはどのような準備をする必要があるのか?
その大きな施策の一つと
私が考えているのが、、
【インターネット上に
「自分が何者か」という軌跡を残す】
ことであろう、と思うのです。
■今でも既に大いに存在しています。、
例えば
・恋愛系のマッチングアプリでも
・就職のおけるオンライン面接でのFacebookやtwitter、ブログ調査も
・ランサーズ、クラウドワークスなどの仕事のマッチングも
会う前に「その人が何者か?」は
やっぱり気になるものです。
ゆえに、「会う前に調べる」は
流れとして加速しています。
現に、私たちの会社も今、
「ランサーズ」などインターネットの人材仲介サービスを通じて、
会ったことがない方へ仕事を依頼することがありますが、
その人がどのような発信をしているのか、
どんな価値観や、どんな雰囲気なのかという
「インターネット上でのその人の軌跡」を
やっぱり確認してしまうものです。
■そして、今回の「オンライン化の加速」というのは、
”会わない→「オンラインで会う」→会う”
というワンクッションが入るだけのようですが、
『どういう人なのか、
インターネット上で確認しあう』
流れが、広く普及していく事を意味するのでは
と、私は思ってしまいます。
■すると、多くの人と会っていく人、
(特に営業などの領域では)
インターネット上での、
・自分が何者なのか?
・どのような考え、信念を持つのか?
・どのような知識・経験を持つのか?
・人からどのような評価を受けているのか?
が、ますます着目されるのであろう、
と考えております。
■ゆえに、そのような流れに
皆がいるという前提に立つと、
【インターネット上に
「自分が何者か」という軌跡を残す】
ことを意識して行うこと、
もう一つの住民票、履歴書を
インターネット上に残しておくようにすること、
これが人と人との出会いを味方につけ
世界を広げていく上で重要な要素になるのであろう、
と(個人的に)思っています。
■ちなみに、インターネット上の自分の存在は
ある程度デフォルメできて、
実際のお化粧のように、
多少なりとも、美しく見せたい自分として
見せることも出来るもの。
こういった動きは活用することが、
流行した著書『ライフシフト~100年時代の人生戦略~』でいう
「関係性資産」の向上の1つの投資になろうかと思います。
ゆえに私自身も、
その流れに対応すべく、
【インターネット上に
「自分が何者か」という軌跡を残す】
ことをますます進めていきたい、
と思っている次第です。
これから、もっとメルマガ以外でも
発信をしていきたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も、皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
最高の処世術とは、
妥協することなしに適応することである。
ゲオルク・ジンメル(ドイツの社会学者/1858-1918)
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