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今週の一冊『才能を磨く ~自分の素質の生かし方、殺し方~』

今週の一冊『才能を磨く ~自分の素質の生かし方、殺し方~』

2265号 2020年5月3日

(本日のお話 2356字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、
マーケティングのセミナーへの参加。

そして夜は、愛知県の実家の
父、母、姉と、私と妻の5名で、
今流行のZOOM飲み会を開催しました。

自宅に良い感じのスピーカーと、
ベストのパソコン配置で、
かなり臨場感がある飲み会が楽しめました。
(けっこういけます!)

起業後からなかなか忙しく、
実家に帰ることもできませんでしたが、

コロナ禍で図らずも、
コミュニケーションができるようになったのは、
実は、予想外に嬉しいことかもしれません。

、、、とはいえ、お互い同時に話すと、
声が途切れ途切れになってしまいますので、

・双方向に同時に喋っても音が途切れないような通信環境の進歩
・パソコンが苦手でも簡単に通話ができるオンラインシステム

があれば、物理的に離れた家族同士も、
もっともっと気軽に話せるようになるのかな、

と思いました。

これからに期待です。

■さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、おすすめの一冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。

今週の一冊は、

======================

『才能を磨く ~自分の素質の生かし方、殺し方~』

ケン・ロビンソン (著), ルー・アロニカ (著), 宮吉 敦子 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/447979428X/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_lGLREbXMMDX0V

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です。

■TED再生回数2000万超えの

「学校教育は創造性を殺してしまっている」

のTED史上最多の再生回数のプレゼンテーターであり、
かつ、2013年度の世界の経営思想家トップ50にも選ばれた
教育学を専門とするケン・ロビンソン氏。

そんな彼が、

「才能をどうやって見つけるのか?」

について語った著書がこちらです。

■最初に申し上げますと、
私が読んでみた結論、

「才能を見つけるには、
徹底的な自己探求しかないのだ」

というものすごーく広い話である、
と感じました。

結局、ウルトラCでこのテスト受けたら才能わかります!
なんて話はウソで、その後に自分で咀嚼しないと
才能などわかりっこない、ということです。

■思うに誰もが
「自分には何かの才能がある」と信じたいものです。

唯一無二の才能が見つかったら、
人生はもっと豊かになるのであろう、

そうわざわざ口に出さずとも、
どこかで願っていることではないかとも感じます。

しかしながら、

自分にはそんな華々しい才能はなさそうだし、、、
と思いつつも、でもなにかあるはず、と思うからこそ、

“自分を諦めていない人”ほど、

あれこれ考え、時に悩み、
人と会い、本を手に取り、旅をし、
時に、自己分析のテストをやって、

”まだ見つけていない何か(=華開いていない才能)”

を見つけようと、
もがいていくものではないか、

と感じています。

■そして、繰り返しますが、
著者は、

『才能を見つけようとするプロセスを、
真剣に向き合っていくことでのみ見つかる』

という、当然といえば当然のことを語ります。

■例えば、世界で最も受検者数が多い
才能分析ツールの一つである
「ストレングス・ファインダー」だって、
それは一つの視点でしかありません。

”これだけやれば完璧”という才能の見つけ方

などはないのです。

■「じゃあ、この本の価値は何なの?」
という話ですが、

この本の良いところは、
「才能を見つけるための網羅的な試行錯誤」を、
アクションリストにしているところかと思います。

正直な話、著者のエピソード中心なので、
少し読みづらさ(体系立っている感は少ない)はあるものの

著書の中の間にある、

『才能を見つけるためのアクション』

がなかなか良いのです。

これを1つずつやっていくと、
ある一つのタイプ別のテスト等特定の視点にとらわれることなく、
俯瞰して「自分の才能」について
深堀りすることが出来るように思います。

■そして著書の中では、
以下のようなアクションリストを、
それぞれ2ページくらいずつに渡って
具体的に紹介をしています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<才能を見つけ・磨くためのアクション>

1,瞑想をする・・・気が散らず自分の内側に集中できる状況を整える

2,「自分の行動」を知る・・・
1週間の行動を紙に書き出し、可視化する

3,「自分」を描く・・・
複数の雑誌などから自分の感性に響く写真や言葉を切り取り、
自分の人生のコラージュするものを創る

4,「得意なこと」を知る・・・
生まれつき得意と感じることを書き出す

5,「不得意」を検証する

6,手を伸ばす・・・
「もしできるなら試してみたいこと」を書き出す

7,「楽しいこと」を知る

8,「あなたを夢中にさせること」を考える・・・
「楽しいこと」の中で特に心から楽しめる、を考える

9,「いまの幸せ度」を知る・・・
幸福から連想する言葉を書き出し、それぞれどれくらい満たせているか考える

10、「ウェルビーイング」を高める・・・
仕事・人間関係・身体・経済・地域社会で高めたい事を考える

11,「自分のものの見方」を考える・・・
タイプ分けテスト結果などを見て、自分に当てはまっているか内省する

12,いまいる場所を確かめる・・・
これまでのエクササイズを統合して
自分の才能・情熱がなにか、何がこれから出来るかをまとめる

13、同族をイメージする・・・
一緒に才能を高められる仲間を見つける

14,最初の一歩を決める

15,支援者へ手紙を書く

※参考:『才能を磨く ~自分の素質の生かし方、殺し方~』より

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのこと。

いやはや、いっぱいあります。

■ちなみに、上記に1つごとのアクションは、
30分はかかるもの。

全部やったとして最短で約7時間、
(ちょうど1日の研修くらい)

となります。

そして、上記の問いを真剣に考えたら、
ものすごい疲れるでしょうが、同時に、

「自分の才能はなにか?」
「今の発揮の状況はどれくらいなのか?」
「どのあたりに自分の才能の芽があるのか?」

に向き合うことができそうです。

■ゆえに、自己分析やビジネス書を読みつつ、
なんだか自分を深堀りしきれない、という方は、

“「才能を見つける」というワークブック”

のようなイメージで、
おすすめの一冊かな、と思っております。

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<今週の一冊>

『才能を磨く ~自分の素質の生かし方、殺し方~』

ケン・ロビンソン (著), ルー・アロニカ (著), 宮吉 敦子 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/447979428X/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_lGLREbXMMDX0V

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