メールマガジン バックナンバー

2268号 2020年5月6日

妻(パートナー)との違いを認め、尊び、感謝できるようになるプロセス(その2)~コーチング編~

(本日のお話 2158字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

一昨日くらいから、
Amazonプライムの映画にハマっております。

『それでも夜は明ける』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『オンリー・ザ・ブレイブ』

など、

実話を元にした映画が
面白くて夜ふかしをする、
というサイクルになっております。

(良い映画って本当に面白い)





さて、本日のお話です。

昨日はコロナ禍で
一緒にいる時間が増えると
喧嘩やいざこざも多くなる(らしい)ですね。


そんな中、
特に誇れることのない私が、
ちょっとだけ誇れる、

「自宅が平和な環境である」
(=妻との関係が、良好である)

ことをご紹介しました。


また、

その状態を維持するための
日常の心がけの1つとして、

「ストレングス・ファインダーを活用して
 ”相互理解”に努めている」

というお話も、
ご紹介いたしました。


本日も、その話に続けます。

今日のテーマは
「夫婦間にコーチングを取り入れる話」
について、お伝えしたいと思います。


タイトルは、



【妻(パートナー)との違いを認め、尊び、
 感謝できるようになるプロセス(その2)~コーチング編~】



それでは、どうぞ。







■多くの関係性における
衝突や不和の原因は、

「わかってくれない」

という感情が、
元になっています。



状況をわかってくれない。
気持ちをわかってくれない。

、、、

こちらの心が伝わらない、と感じると
それはすなわち、

「自分のことが
 大事にされていない」

という感情に繋がります。


すると、それは
怒りや悲しみに変わり、
時に喧嘩に発展してしまう、、、

その構造が、よくある
「パートナーとの喧嘩の背景」
にあるのでしょう。



■この状況を解消する、
一つの武器は、

「聞く」

という行為です。

ただ、この「聞く」という行為。
なかなか奥が深く、難しいものです。



■例えば、
「妻から悩みを相談される」
というシーンにおいて。


「そうなんだね」

と言葉で返して、
「聞く」ということをするときを
想像してみます。


この時、
コミュニケーションの影響度を表した
『メラビアンの法則』によると、

相手に伝わるのは、

・言葉(バーバル=言葉の内容)は7%
・非言語(ノンバーバル=声のトーン、姿勢)は93%

の影響度であると良います。


つまり、

・退屈そうにしながら「そうなんだね」
・明後日の方をみながら「そうなんだね」
・暗くつまらさそうな声で「そうなんだね」

と言ったとすると、

ノンバーバル(非言語)では

「私はあなたの話に興味がない」

というメッセージが93%の割合で
相手に伝わっていることになります。




■すると、

「悩みの相談について、
 話を聞いている(つもり)」

が、

「わかってくれない!」
と怒られるという、本人にとっては
不本意ことも起こるようです。

(世の男性諸君も大いにあるかも)



■更に難しいのは、
そんな「メラビアンの法則」なんてわかってる、
と思っていても

・夫婦間の問題
・家族間の問題

と関係性が近くて、
自分とほぼ一体化しているような
身近な存在だと、

自分の感情と切り離して考えるのが
とても難しいのです。



■だから、自分の本心が、
実は納得していないと、

「ノンバーバル(非言語)」の領域から
納得していない感じが
だだ漏れになってしまう、

となり、

そして衝突してしまう、
無視し合う、険悪な空気になるという
負のスパイラルに嵌ってしまいます。

(我が家でもよくあります)




■では、どうすればよいのでしょう。


私も完全に答えがあるほど
大人ではないですが、


『コーチングを学ぶ中で対話力が鍛えられてきた』


という感覚を覚えています。



■些細な工夫ですが、以下ご紹介します。

まず、1つ目。


『場の感情を読み、反映させる力』


です。


例えば、

相手のノンバーバルの雰囲気が変わった時、
(声が暗くなったり、言いたいことがある風のとき)
こう聞いてみるのです。

「なんだか声が暗くなったように感じたけど、
 今、何を感じているの?」

と、”努めて冷静に”(←ここポイント)
聞いてみるのです。

すると、

1,相手の気持ちを汲み取っていることが伝わる
2,感情が高ぶる前の、”芽”の状態で話を聞くことができる

のです。

すると、
今すれ違っていても
感情的にならず、冷静に話し合いやすくなります。

理由は

”「わかってくれている感」が相手に伝わる”

からです。



■そして2つ目。
それは

『「思ったこと、いっていい?」と発言の許可をとる』

ことです。


これも、”努めて冷静に”がポイント。

ノンバーバルで、早口で
「思ったこといっていい?さっきの話だけどさ!」と
まくしたてるようにいっても、
何の効果もありません。


相手の話を聞いた後、
自分の意見を伝える前に、
一呼吸置いて、

「思ったこと、いってもいいかな、、、?」

と、言い、

「ちょっと反対の意見になるから、
 不快に思うかもだけど、聞いてね」

と相手の許可や
立場を重んじたセリフを、
ノンバーバル(非言語)も一致させて伝えると、
「受け取ってもらいやすくなる」のです。


これまた、

”「わかってくれている感」が相手に伝わる”
から、感情的になりづらい、
ということはあるかと。



■他にも、諸々ありますが、

上記の2つを上手に使うことだけでも、
良好な関係性づくりに大きく寄与してくれます。


ちなみに、我が家(紀藤家)では、

お互いがコーチングの勉強を
それぞれ別の機関で学び合っているため、

上記の言い回しは、
それぞれ普通に使っており
感情的に相手をこきおろす、
ということはありません。

些細なことのようですが、

”小さなコミュニケーションの工夫を知っているか”

が影響しているのだな、
と思います。



■そして、最後に。

実は一番大事なのは、

「いつもありがとう」という
感謝の気持ちと言葉のような気がします。


傍にいてくれるだけで、
本当にありがたいものだし、

それを普段から存分に伝えておくことが、
やっぱり一番大切だよなあ、と個人的には思っております。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。


==============================
<本日の名言>

自分と異なる人間と接することの価値、
なじみのない思想や行動様式に出会うことの価値は、
どんなに高く評価してもしすぎることはない。

ジョン・スチュアート・ミル(イギリスの経済学者/1806-1873)

==============================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す