メールマガジン バックナンバー

2270号 2020年5月8日

「リモートワークで管理職が求めれる5つの会話」から思う、アフターコロナで必要とされる人材とは

(本日のお話 2758字/読了時間4分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日木曜日は3件のアポイントでした。
また、本日お昼12:00~13:30にて、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【オンライン座談会】アフターコロナに必要とされる人材とは? ~人材開発・組織開発の未来を考える~
https://peatix.com/event/1473122/view?fbclid=IwAR3mGbOubvaMRek7wymoXPMfILCdv41WS5sFMQSbyhS2v0-p82_T133zXDA
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

を開催いたします。

ご興味がある方、
たまたまその時間が空いたという方、
直前まで入室可能です。

どうぞお気軽にお申し込みくださいませ。




さて、本日のお話です。

上記イベント
「アフターコロナに必要とされる人材とは?」というテーマで
座談会の司会・進行を務める関係で、

私(紀藤)も、

「いったい、どんな人が
 アフターコロナに求められるのだろうか?」

をぼんやりと考えておりました。

もちろん、今やこのテーマは、
多くの方が記事や動画で語っており、
既視感のある話ではあると感じつつも
その中でも、諸々思うことがありました。


本日は「アフターコロナに求められる人材」に関して、
と記事の内容とともに、思ったこと、考えたことを
皆さまにご紹介させていただければと思います。


タイトルは、



【「リモートワークで管理職が求めれる5つの会話」から思うアフターコロナで必要とされる人材とは】



それでは、どうぞ。






■昨日偶然見つけた記事で、
こんなタイトルの記事がありました。


”5 facts About Engagement and Remote Workers”
(リモートワーカーとエンゲージメントの5つの要素)


という、米調査会社ギャラップが出している記事です。



■その記事によると、
以下のような事が書かれていました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
”5 facts About Engagement and Remote Workers”
(リモートワーカとエンゲージメントの5つの要素)


1,リモートワークに60~80%の時間を費やしている人は、
  エンゲージメントが高い

2,マネージャーはリモートワーク時に5つの種類の会話を求められる
  1)行動を促す会話
  2)役割と関係性を築くための会話
  3)すぐに繋がる状態を保つ
  4)”今の気持ち”に触れる会話から始める
  5)進捗のレビューについての会話

3,リモートで働く社員で、
  月に少なくとも2~3回のフィードバックを受けると
  エンゲージが3倍高まる

4,「孤立」と「孤独」は違う種類のものである。
   ・「孤立」を防ぐためには、通信手段、連絡頻度など構造を帰ること
   ・「孤独」は”意味がある繋がり”を欠如した、個人の感情。
     それぞれの”意味がある”と思う定義づけと、対応をすることが必要

5,リモートワーカーは、リモートワーカーじゃない人に比べて、27%高い割合で
  「自分の仕事に必要な道具や設備を揃えている」と答えている


※米調査会社ギャラップの記事より引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



■私の拙い英語の解釈なので、
ちょっとニュアンスが違うかもですので、
詳しくは原文を読んでいただければと思います。
が、この記事を読みながら、
「アフターコロナに必要とされる人材」
について、思うことがありました。



■新聞等でも言われていますが、

・「リモートワーク」と言われつつも、
 実際は全体の35%程度のみリモートワーク化できる仕事
(飲食・サービス・介護・運輸などそもそも難しい)

であり、その中でも、

・中小・零細企業は26%のリモートワーク化である
(New Picksでいってました)

とのこと。


一方、リモートワークの経験者は、

「9割以上がリモートワークを継続したい」、
(News Picksで紹介されていたアドビの調査 N=500)

と言っているらしく、
米国の調査でも、

「5割以上の人がリモートワークを継続したい」、
(米ギャラップより)

と言っている様子。


ゆえに、もちろん全部変わるはずもないですが
「リモートワーク族(?)」が伸びてくるのは
おそらく避けられないことなのだろう、

とも感じております。

(皆さまは、どうお感じですか?)


■その中で興味深いな、と思ったこと。
それが、上記で紹介した記事の、

「2,マネージャーはリモートワーク時に5つの種類の会話を求められる」
  1)行動を促す会話
  2)役割と関係性を築くための会話
  3)すぐに繋がる状態を保つ
  4)”今の気持ち”に触れる会話から始める
  5)進捗のレビューについての会話 」

という部分です。



■おそらくリモートワークになろうが、
専門性があったり、個別具体的な案件を進める

・営業
・エンジニア
・クリエイター

などの担当者は変わらず必要でしょう。
そうしないと、そもそも仕事が進みません。

また、

・多数の意見をまとめる
 意思決定者たるリーダー

なども必要だと思います。


ただ、気になるのが
「その間に膨大にいる管理職の役割とはなにか?」ということを
この記事は投げかけているように私は思ったのです。



■聞くところによると

「仕事やってる?ほんとにやってるの?!」
(=管理・監視型)

あるいは、

「まあ、勝手にやってよ。ヨロシクね」
(=放置型)

というリモートワーク時の
管理職のネガティブな接し方が
パターンとして見られるそうです。
(これも一部だと思いますし、
 皆さまはそういうことはないと思いますが、、、)


■そこで、
「管理職の役割は何なのか?」と考えた時、
先程紹介した以下の話

「2,マネージャーはリモートワーク時に5つの種類の会話を求められる」

 1)行動を促す会話
 2)役割と関係性を築くための会話
 3)すぐに繋がる状態を保つ
 4)”今の気持ち”に触れる会話から始める
 5)進捗のレビューについての会話 」
という話が、一つのヒントなのだろうな、
と感じました。


上記の内容は、もたらす価値に読み替えてみると、


・相手との信頼関係を築くこと
・相手の気持ちを尊重すること
・そばにいるという感覚を与えること
・目標に向けて、自律的に行動できるよう促すこと
・フィードバックや本人の成長について認めること


という意味になり、
それは今流行の1on1とか「コーチング」です。



■ただ、先日の日経新聞(電子版)で

”米国ではコーチングの業界規模は
 1兆6000億円の市場規模があり、
 ある程度の認知度がある一方、

 日本ではまだ300億円ほどであり、
 まだまだ伸びしろがある”

と紹介されていました。

GDPに5倍以上の差があるとはいえ、
まだそのスキルや存在が”正確に”知られておらず、
きちんと理解、活用されていないようにも思います。



■基本、人の気持ちは世界どこでも、
同じようなものだと思うのです。

答えは私にはわかりませんし、
構造的、仕組みの問題があるし、
また当人の自立度合いの問題もあるので、
一概には言えない、という前提はありますが、

「行動を促してくれる管理職」
「信頼・安心を共に築ける管理職」

などは、リモートワークが進む中、
ますます求められるのかもしれない、、、

と思ったのでした。


■ゆえに、個人的に思う、
アフターコロナでより求められる人材とは、

1)専門家された人
2)コーチとしての管理職

などは、
一つテーマになるかもしれない、、、

とあくまで個人的に
思っている次第です。


またお昼にそんな話を「座談会」として行いますので、
皆さまの意見を聞きつつ、また感想をどこかでシェアできればと思います。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。


==============================
<本日の名言>

有能なリーダーを目指すなら、
コミュニケーション能力と温かい心の
両方を持たなければならない。

アニータ・ロディック(ザ・ボディショップ創業者/1942-2007)

==============================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す