メールマガジン バックナンバー

2281号 2020年5月19日

「あなたが既に持っている価値」を余すことなく、周りに伝えることがマーケティング

(本日のお話 2466字/読了時間4分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日月曜日は3件のアポイント。
ならびに1件のコーチングでした。

また「YouTube大学」が面白くて、
ついつい見すぎてしまいます。。。



さて、本日のお話です。

起業してから「マーケティング」という言葉について考え、勉強し、
そして実際にアクションすることが多くなってきています。


そして、今週も「マーケティング勉強会」の第二回目(全六回中)を
その道20年の外資系で活躍するマーケター平賀さんと開催をしますが、
この道は知れば知るほど深まるばかり。

そしてこの勉強会でも

「マーケティングは全ての人に必要な考えでる」

と語ります。

そして私も、学ぶほどそう思えてきています。

今日は、このマーケティングの視点が
これからの時代に必要な理由について、思うところを
皆さまにご共有させていただければと思います。


タイトルは



【「あなたが既に持っている価値」を余すことなく、周りに伝えることがマーケティング】



それでは、どうぞ。






■メルマガをひたすら書いていると、
毎度、不安を感じることがあります。

それは、

「このメルマガがどれくらい読者の方の
 役に立ったのだろうか?」

「どのように読者の方は
 今回の内容を受け取っていただいていたのだろうか?」

ということ。


■そんな最中、とあるフィードバックを受けます。

皆さん優しいので、
率直な意見を聞きたい時は、
大体、家族に聞いてみます(妻とか姉とか)。

すると、こう返ってきました


「良いと思うけど、

 ”自分(紀藤)の興味がある話”が多くて、
 ”読んでもらいたい人が興味関心のありそうなこと”

 に繋がっていない気もするよね」


、、、とのこと。


■うーん、厳しい。

しかし、はっともさせられました。

それは、以前マーケティングの勉強会で聞いた
あるお話です。

それは、


『「自分の伝えたいこと」と「皆が興味関心があること」
  この間をエレガントに埋めて伝える技術が
  「マーケティング」である』


という話でした。


自分の伝えたいこと。
皆の興味関心があること。
その間にあるのが「マーケット(市場)」。

それらを「ingする」、
すなわち作リ続けている進行系の活動が、

「マーケティングである」

というわけです。



■人は、社会という文脈に、
何かしら組み込まれていきている存在です。

ゆえに、

「自分が情熱があること」があり
それが素晴らしいものだったとしても、

周りの人にとっては
何ら価値を見いだせない加工法であったなら。

それがダイヤでも、
素人目ではダイヤとわからない無加工な原石であったのであれば、
価値はあっても、価値と認識されません。

そして、世の中で絶対的な価値などなく、
人間の共通認識の上で「価値」と認めるから
価値になるわけです。


■社会の中で生きていこうとする上で

自らの「価値」を伝えることは、

”起業・独立している人”で、
自ら商品・サービスを作っている人なら当然必要であるし

(なぜなら、良い商品でも、それが「良いもの」として
 認知されなければ手に取られることはないから)

そうではなく、

”組織という文脈の中で働いている人“にとっても、
「自分がやっていること」が周りに評価される形で成果を出さねば
ただの独りよがりになってしまうでしょう。

(自分の価値が評価されないから、
 給与が上がることも、承認を得ることもない)



■また更に踏み込むと、
社会(市場)はどんどん変わっていきます。

メンバーシップ型からジョブ型への
働き方の移行していく社会(市場)。

成果主義型への移行していく社会(市場)。

ビフォアコロナとアフターコロナ(ウィズコロナ)へと
移行していく社会(市場)。

、、、

その変わりゆく中で、
自分をどう表現するかは、
重要な生存戦略です。



■そしてその生存戦略の1つ、
「マーケティング」とは

『自分の価値を意味づけするための「思考筋力」』

だと思うのです。


社会が変わるスピードはますます速くなります。
(新しい技術、スキル、知識、ルール)

一方、基本、人は年を経るごとに、
柔軟性や新しいことを獲得する能力は
どうしても減ってしまうようです。


では、その中でサバイバルする中で必要な思考とは

1,「新たな価値」を学び、身につける

あるいは、

2、「既に持っている価値」を、上手に世に伝える

の2択になるかと。


そして、思うのは、
自らがサバイバル、あるいは更に社会で飛躍しようとした時、

「1,「新たな価値」を学び、身につける」

ばかり目が言ってしまうのですが、
(もちろん当たり前のようにこれは続けたほうがよいですが)

最初にやるべきことは、実は

『「2,既に持っている価値」を、上手に世に伝える』

ことだと思うのです。



■一時期、

「レンタル何もしない人」
https://toyokeizai.net/articles/-/296447

というのが話題になりました。

これは、

”何もしない”ができること

を売りに、価値を世に問うた例です。


この着眼点は、
「自分ができること」すなわち

『「2,既に持っている価値」を、編集して世に伝える』

の最たる例なのだと思います。



■そしてこの視点は、

・自分の持っている価値を見つめ続け
・社会が求めていることを見つめ続け、
・両者の結合点を、現在進行系で探求し続ける思考の産物

であろうと思いますし、
その視点そのものが、「生き抜く力」になると
私は感じています。



■今のところ、
日本では起きていませんが、
新聞でも報道されているように
もし現在の米国の失業者2000万人超のような状況が
(1929年世界恐慌以来最悪の数字とのこと)
対岸からこちらへ飛び火したとき
いつどうなるのかは誰にもわかりません。


そんな中


【「自分が既に持っている価値」を余すことなく、周りに伝えること】

すなわち、『マーケティング思考』は
自らの人生を助けてくれると思います。


ということで、普段、なんとも幅が広く、
掴みづらいマーケティングについて、
思うところを語ってみた、の巻でした。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。


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<本日の名言>

世界で最も素晴らしいことは
自立の方法をい知ることである。

モンテーニュ(フランスの思想家/1533-1592)
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