7つの習慣の元トップセールスが語る『7つの習慣』(1) 〜 7つの習慣ってそもそもなんだ??
(本日のお話 2056字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日日曜日は、早朝8:30-11:30まで、
とある組織の重鎮を招いて行う、
13名でシークレット勉強会の開催。
また読書や、メルマガ(その他、筋トレ)などでした。
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さて、早速ですが本日のお話です。
私(紀藤)の専門分野は「7つの習慣」なのですが、
ふと思えば、7つの習慣そのものについて
あまりメルマガで語ってこなかったな、、、
とふと思いました。
「7つの習慣」のフランクリン・コヴィーの
元トップセールスとして(一応アピール)
長年研修に触れ、考えて、「7つの習慣」を活用してきました。
そのお蔭で、仕事もプライベートも、
やっぱり上手くいったのですよね。
今回は、ファンの1人として
個人的な見解も踏まえて、
皆様にお届けさせていただければと思います。
タイトルは
【 7つの習慣の元トップセールスが語る『7つの習慣』(1) 〜 7つの習慣ってそもそもなんだ?? 】
それでは、どうぞ。
■7つの習慣の研修会場などで
「7つの習慣を知っている人ー?」
と聞くと、大体8割くらい手が上がります。
「最後まで読んだことある人ー?」
と聞くと、一気に手が下がります。。
「まんがバージョンなら…」と
つぶやく声が聞こえてきます(漫画もいいですよー)
そこで、手を休めず、
わずかに上げた「読んだことがある人」に対して、
更に追い打ちをかけるように
「読んだことある方、手を挙げたままにしてください。
どんなことが書いてありましたかー?」
と聞いてみると
皆さん一斉に、目を逸らします(笑)
■以上、”「7つの習慣」あるある”です。
世界4000万部、日本で230万部のベストセラー!
なんて言われている「7つの習慣」なのに、
あるいは、「7つの習慣いいぞー」と
上司から部下によく勧められる1冊
『結局、何の本だかよくわからない』
というのが大多数の声のよう。
(試しに、勧めてきた上司に聞いてみて下さい。
「何が書いてあるんですか?」、、、と。
多分、言葉につまるはず…)
■ではそんな「7つの習慣」。
どんな本なのでしょう?
一言でいうと、
『成功者の考え方をまとめた本』
です。
ここで言う「成功者」とは、
お金とか、名声とかではなく、
”自分が得たいものを得た人生を送った人”
(=そして周りもハッピーにした人)
です。
■「7つの習慣」が書かれた背景は、
意外と知られていないのですが
著者のコヴィー博士は
アメリカの建国200年を記念して、
「後世に残る役に立つものを残したい!」
と思い、この本を書きました。
そのテーマが「成功」だったのです。
そして、米国で200年の間に出版された数百冊もの本を読み漁り、
「成功者」に共通して書かれている考え方や行動などを調べたそうです。
そうすると、分かったことがありました。
{その1}
第一次世界大戦以降(直近50年)は、「スキルやテクニック」にフォーカスされていた
{その2}
第一に世界大戦前は(200年前〜50年前)は「人格やあり方」にフォーカスされていた
ということ。
■しかし、ふと気づきます。
最近流行りの、「テクニックやスキル推し」だけだと
一時的に成功したように見えても、
・一瞬のピークで終わったり、
・お金は手に入っても人間関係ボロボロ
みたいに、
「本当の成功」は手に入らないのだ、
とコヴィー博士は言うわけです。
■ゆえにコヴィー博士は
「短期ではなく、長期継続的に人が成功し続けるためには、
自分が本当に得たい成果をえるためには、「人格」こそが大事である!」
と言ったのでした。
人格、すなわち、考え方が大事なのです。
ゆえに、本のタイトルも、
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』
となっているわけです。
■しかし、基本「人格」なるものは、
めちゃくちゃ曖昧なわけです。
・「誠実」であること
・「情熱」を持つこと
・「勇気」を持つこと
・「当事者意識」を持つこと
・「ビジョン」を持つこと
・「人に優しく」あること
・「時間を大切にする」こと
・「相手の意見を尊重する」こと
・人の話を「よく聞く」こと
・「協力」すること
、、、などなど。
だから、「考え方」を熱く語る上司は、
時に煙たがられます(苦笑)
色々あるし、しかも抽象的だし、、、。
「あり方」といっても、
なんだかフワっとしていて
どうやったら身に付けられるかわかんないし。
、、、というように。
でも、おわかりだと思いますが、
「考え方」って、絶対大事なのです。
■ここで「7つの習慣」がなぜ素晴らしいのか?
なぜ、ここまで売れ続けているのか?
世界中の影響力がある人が、
こぞって支持をしているのか?
の答えがあります。
「7つの習慣」とは、
【成功者が持つ「人格(考え方)」というつかみどころがないものを、
「具体的な考え方とフレーム」を通じて、
誰もがわかるように「体系的に整理」をした】
のです。
この網羅性と、理論的なわかりやすさが
極めて秀逸で、他のどの本にもなく、
「7つの習慣」の存在を、
唯一無二にしているのです。
7年前に行った、
アフリカのタンザニア(キリンとか像がいっぱいいた国立公園)の中の
さびれた本屋さんの中にも「7つの習慣」が置いてあったくらいですから。
■そして、そんな「理論的・体系的にまとめている」ゆえに
世の中の自己啓発的な本、マインド系の本は
”「7つの習慣」の一部で言われていることと結局同じ”
になります。
(なぜならばそういった数百冊の本をまとめたのが
「7つの習慣」なので)
ゆえに、
”「7つの習慣」一冊読めば、
成功するために必要な考え方は一通り全部わかる“
と言えるでしょう。
■明日は、「7つの習慣」の7つに入る前の土台の部分、
『基礎原則』
と呼ばれるお話をしたいと思います。
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<今日のまとめ>
・「7つの習慣」は過去200年の成功本をまとめた本
・長期継続的に成功するためには、テクニック・スキルではなく、「人格」が重要
・その曖昧な「人格」なるものを、体系的に、
具体的な考え方、フレームに落とし込んで切り分けたものが、「7つの習慣」である
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※本日の話は、著者(紀藤)個人の見解も一部含めて入れて説明したものです。
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<本日の言葉>
もし、『7つの習慣』を世界中の大人の必読書とし、
すべての子供達の教科書にしたなら、
輝かしい未来を手に入れることができるだろう。
人生のゴールとは自分で創るもの。
そして、その幸せを追い求めるプロセスことが
充実した人生と言えるのだ。
本書は、自分らしい幸せを獲得するための
アクションを引き出してくれる実用的な現代のリベラルアーツと言えるだろう。
明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授 野田稔
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