「自分の理想の状態とは何か?」と考えたことはありますか
(本日のお話 1440字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
また2件の個別コーチング。
合間に近所のキックボクシング
ジムにて汗を流し、夜は
システムコーチングについての
勉強会の開催でした。
最近コーチング、または
システムコーチングをひたすら
積み重ねております。
かつ、先日の「ミッションを探求する
自己探求ワークショップ」を実施して
改めて思っていること、
”自分でゴールを思い描くこと”
の大切さは、実に大事である、
ということでした。
今日はこのお話について、
思うところを皆さまにご共有させて
いただければと思います。
タイトルは、
【「自分の理想の状態とは何か?」と考えたことはありますか】
それでは、どうぞ。
■「理想の状態は、なんですか?」
と不意に問われたとして、
明確に答えられる事ができる人
どれくらいいらっしゃいますでしょうか?
おそらく、ではありますが、
結構、この質問、難しいのではないだろうか、
と私の感覚では思っております。
というより、多くの方にとって
「そもそも自分の理想の状態を
リアルに考えたことがない」
というのが現実だと思います。
■その理由は、こういった類いの、
思考を未来に飛ばすような抽象度が高い質問は
日常の仕事の中でまず投げかけられる
ことはない、ということもありますし、
「理想の状態とは」という
抽象度の高い問いを考えることが
あまり得意でない、
それに答えて何の意味があるの?
という疑問があり考えたことがない
、、、など様々でしょう。
そしてそれは、特段不思議なことではなく、
ごくごく普通なことだと思います。
■とはいえ、
「理想を思い描く」
という行為は、やはり重要です。
その理由はシンプルに
「自分がどうなっていたいのか、
思い描くことがなければ、
それ(理想)が実現されることはない」
からです。
営業で数字が欲しい人は、
いつまでに、何件、どれくらいの金額を売り上げるのだ、
と明確に思い描き、そのために思考を巡らせるから
達成できる可能性が芽生えるのもの。
何も考えずに、なんとなく過ごしていて
目標など達成できるはずもありません。
そしてそれは、時間軸を伸ばして、
私達のキャリアや人生などに当てはめても
方向性としては、基本的に同じことが言えます。
(偶然の要素が多分に入ってきますが)
■つまり
自分の「理想の状態」において
自らが
・どんな人間関係で、
・どんな知識・スキルを持ち、
・どんな仕事をしており、
・どんな評価をされており、
・どんな経済状況や健康で
・どんな気持ちがしているのか
を精緻に描くことで、
初めて”今の自分”との理想のギャップに
自覚的になる。
■そうして、
”あちら側(理想の状態)”と
”こちら側(そうではない今)”の間で生まれる
『創造的緊張(クリエイティブ・テンション)』
( 「こうなりたい!でもそうじゃない今…」という気持ち)
によって、
”未来からの引力”が発生し、
自分は理想の状態に近づいて
いくものである。
、、、そのような話を
MIT(マサチューセッツ工科大学)の
ピーター・センゲ博士と、
ハーバード大学教授のクリス・アージリス氏が
組織学習の理論・手法体系のをまとめた書籍、
『学習する組織』
にて語りました。
(大変良い組織開発の一冊。
組織のリーダーの方はぜひご一読を
おすすめいたします)
■また個人でも同じです。
これからますます自律的にキャリアを
歩くことが求められる上で、
「自分の理想の状態は何か?」
という問いは、自分の人生の方向性を
自らで定めるために、大変重要です。
理想と今のギャップを考えると、
もちろん様々な課題や障害が見えますが、
それを越えようと思う原動力も
やはり「理想を描くから」こそ、
始まるものです。
■世界4000万部のベストセラー
『7つの習慣』でも、
”第2の習慣 終わりを思い描くことから始める”
において、全く同じことが語られます。
行きたいところが見えていなければ
どこへ行くこともできない。
周りからの外圧によって、
あっちへ吹かれ、こっちへ吹かれる
秋の木枯らしのように、
あるいは、フライパンの上で下からの
火に炙られ飛び跳ねる米粒のように、
他者の圧力で、右往左往し続ける
ことにもなりません。
そしてそれは、蓄積して
後々自分の幸福度を減らすことに
なりかねないと私は思っています。
■青臭いようですが、
やっぱり理想は大切です。
ということで、
『「理想を描くこと」は、
自分の理想に近づく原動力である』
と語気を強めて、
お伝えしたいと思います。
■「自分の理想の状態とはなにか?」
皆さまは、こう問われたら
どのような答えが思い浮かびますか?
考えてみると、気付きがあるかもしれませんね。
補足:
ちなみに、ですが「理想の状態」を思い描いて、
何度も達成できない、不遇な状況に置かれると
「理想の状態など、もう描きたくない、、、」
となることが、しばしばあります。
こういう「自分の内なる部屋」に入ることは
実はよくあることで、
もし自身がそういう状態にいるな、
自覚していないけど今傷ついている、
今の自分が迷宮入りをしている、
と思う時は、別に無理に
「理想を描く」必要もありません。
辛くなるだけですから、そのときは
「時が来るのを待つ」
のも選択肢の一つです。
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<本日の名言>
これで十分、と思って現状を認めてしまうのは、
バックミラーだけを見て運転するのと同じことだ。
マイケル・デル(米国の実業家/1965-)
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