「それでいい」ではなく「それがいい」と言える自分になる
(本日のお話 2052字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は朝7時の
早朝ミーティングから始まり、
立て続けに4件のミーティング。
ならびに1件のシステムコーチングの実施。
本当は夜からもうひと頑張りする予定でしたが
やりすぎると、動けなくなりますね(汗)
夜食べた、もんじゃ焼きとコーラが
大変美味しい1日でした。
*
さて、本日のお話です。
「いい本」というのは、
読んだ後に、自分の中に残って、
その本からの学びがまるで疑似体験のように
自分の身に起こった感覚がします。
先日読んだ本、
『リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス』
有冬典子 (著), 加藤洋平 (監修)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07NDDBKT4/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_UGkoFbCRY5Y9F
も、その1冊でした。
今日はその本を学んで、
未だ印象に残っている気付きを、
皆さまにご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【「それでいい」ではなく、「それがいい」と言える自分になる】
それでは、どうぞ。
■皆さまは、
「自分の意見を主張する」
ということ、得意でしょうか、
あるいは、苦手でしょうか?
もっと深く問うて見ると、
「自分に正直でいる」こと、
普段からどれくらいできているでしょうか?
、、、などと聞いてみると、
「いや、なかなか自分の意見って
強く言えない」とか
「他の人の気持ちも気になるし、
みんなの顔色や状況、伺うよね」とか
「空気を読みながら、何かを発言したり
選択するのが普通になっているかも」
という人、
少なくないのではと思います。
(むしろ多いのでは)
■ちなみに世界的ベストセラー『7つの習慣』では、
”Win-Winを考える(第4の習慣)”
において、
”自分のWin=自分の意見を伝える「勇気」と
相手のWin=相手の気持ちを慮る「思いやり」
のバランスを取ること”
が、
人間関係におけるWin-Winを実現する
要であると語っています。
しかし、日本人はつい、
「勇気<思いやり」となり相手の話は聞くものの、
なかなか自分の意見を伝えられない、
という傾向もある、と言われています。
■確かに、私も
(特に日本の組織においては)
「同調圧力」がそれを阻んでいるようにも
感じることがあります。
周りと歩調を合わせようとする意識、
それが構造的にも文化的にも
強く根付いていて、
「自分の意見を素直に言う」というよりも、
「その場の最適解と思われることに
”自分を合わせる”」
ことを習慣的に行ってしまうこと
なかろうか。
、、、そんな事を思ったのです。
■さて、そんな事を踏まえて
冒頭にご紹介した、
『リーダーシップに出会う瞬間
成人発達理論による自己成長のプロセス』
の本に、こんなワンシーンが出てきました。
シンプルなあるあるストーリーでしたが、
それが考えさせられるものでした。
*
それは、ある先輩課長(30代後半女性)と、
主人公の係長(30歳女性)が、
一緒にランチに行っていた時の話。
先輩課長が、
「私、グラタンセットお願いします」
とオーダーした際に、
続くように、主人公の係長が
「私もそれで」
といったのでした。
すると、先輩課長がこう返します。
「あなた、本当に
グラタンセットが食べたいのかな?
サンドイッチプレートのページを
じっと見ていたじゃない」
、、、と。
そして、先輩課長は、
「あなたが本当に食べたいものを頼みなさい」
と促すのでした。
■そして、主人公と先輩課長はその話から
「なぜ私は、無意識に合わせてしまうのか?」
についてランチを食べながら話を進めます。
すると、主人公は気づきます。
「相手のことを慮って、
誰かの意見に合わせているのではなく、
自分には”恐れ”がある。」
「自分の意見を通すことで、
生意気と思われたりしないだろうか、
合わせたほうが協調性を感じてもらえるのではないか、
みたいな無意識な恐れがある」
そんな、”無意識の心の癖”が
自分には存在していたようだ、
と気づくのでした、
、、、というお話。
■さて、このお話を読み、
自分に照らし合わせて、思ったのです。
「こういうこと、
自分もしばしばあるな、、、」
と。
そして皆さまの中にも、
心当たりがある方、
きっといらっしゃるのではないかと思います。
例えば居酒屋で、
「ウーロン茶」
と言いたいところを、
みんな生だから「生で」みたいな
イメージかもしれません。
実は別にウーロン茶を頼んでも
誰も気にしていないにも関わらず。
■もちろん、それ単体の行動が
良い悪いではありません。
状況に応じて、
本当に空気を読むこと、
そして行動することも、
もちろん大切かと思います。
ただ大事なのは、
「周りに合わせる」のが常態化しすぎて
『「本当はこうしたい」という思いを、
無意識に蓋をしていないだろうか?』
という疑問を持つこと、
このことは、
上記の話に心当たりがある方にとって
特に重要ではないか、と思うのです。
■それは、
自分の願いや思いに
蓋をしすぎていると、
それがゆくゆく自分を毒していくからです。
それは誰かに依存的になり
他者の価値観に自分を合わせることで、
自分の本当に気持ちが見えなくなって、
言いようのないもやもや感を
自分の日々に残すことに繋がります。
ゆえに、
シンプルだけれど、
意外とできない、
自分に正直であること、
自分の願いに忠実であること、
他者の選択や価値観に依存せず、
自分の人生を生きることを、
常に自分に問うことは、
とても大切なことではなかろうか、
そのように思います。
そのために、
「自分の今の言葉は真なりか?」
と、一瞬一瞬、
自らに問うていくこと。
自分で自分を騙さないために、
とても極めて重要な心の状態だろうな、
そのように思う次第です。
■ということで、
【「それでいい」ではなく、「それがいい」と言える自分になる】
そのように常に意識していたいし、
そう言える勇気を持ち続けたい、
そんな事を思っている次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
志を立てるためには、
人と異なることを恐れてはならない。
吉田松陰(長州藩士・思想家/1830-1859)
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