「理想の結果」と「理想のプロセス」、両方を実現するにはどうすればよいか?という問いを持つ
(本日のお話 2556字/読了時間4分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
また2件の個別コーチング。
夜は久しぶりにキックボクシングの
ジムで汗を流してきました。
運動をすると、体がスッキリしますね。
*
さて、本日のお話です。
私は個人的に、月1回プロコーチの方に、
コーチングを受けています。
色々と”問い”を投げられることで
・自分の事をより理解できたり、
・問いを通じて、いつも嵌っている
無意識の失敗パターンに気づいたり、
・考えたことがない別の視点を
与えられて発想が広がる、
効果があります。
ゆえに、月1回のリセットタイムであり、
自らの考えに幅を持たせる良質な時間になっています。
昨日、そんなコーチングを受ける中で
「そうだよな!」と気づいたことがありましたので
今日はそのお話を皆様に
ご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【「理想の結果」と「理想のプロセス」、両方を実現するにはどうすればよいか?
という問いを持つ】
それでは、どうぞ。
■目標を持とう。
ビジョンを描こう。
この大切さは、
よく言われますね。
(もう聞き飽きた!という人もいるかと)
目標が大切な、理屈としては、
・目標やビジョンを思い描くからこそ、
キャリアでも、プライベートでも
目的地が明確になる
わけだし、
・目標、ゴール、そして理想的なイメージである
ビジョンを描くことが大事だよね
という話で、
私も「その通り!」だと思っています。
、、、というか、
目標やビジョンがないと、
「自分の人生どこに向かうねん?」
と私は思ってしまうからです。
■、、、ですが一方。
この「目標バンザイ!」的な考え方は、
実はあまり主流派でないことも、
よく理解しています。
うちの妻に「目標持とうゼ!」
と語っても、
「ああ、目標ね…
あっても、そんなやる気でないよね」
で、はい、おしまい。
(とほほ)
そして、そういう方は、
珍しくなく、むしろ多数派のようにも感じます。
■というのも、少し余談ですが、
「ストレングス・ファインダー」という
強みを分析するアセスメントがあります。
メルマガでもちょくちょく紹介をしていますね。
ストレングスファインダーによると
人には「34の資質(強みのタネ)」がある、
といい、その中の資質に
『目標志向』
という資質が分類されています。
これは、
”目標が定まると、
そこに向けて猪突猛進する”
”逆に目標がなければ
走り出すことが出来ない”
という思考や行動のパターンです。
、、、ですが、この「目標志向」を
高いレベルで持っている人が多いかというと
実はそうではない。
「目標志向」が出現するランキングは、
世界標準 29位/34位中
と、みんな、あんまり持ってないのです。
順位、低いです。
(日本は23位/34位中)
つまり、
「目標を持って燃える人」
というのは実は少ないのでは、、、という話。
■だから、”目標”という
そのものを持つことが苦手である人も、
確かにいるのでしょう。
ただ、今日のお話は、
”目標に燃えない人”に対しても、
”目標に燃える人”に対しても、
「こういう”問い”を持つと
自分の理想が見つかるのでは?」
というお話です。
*
それは先日の私がコーチングを受ける中で、
出会った”ある問い”でした。
■先日のコーチングの時の話。
今日、何の話をします?
というコーチの問いから、こんな話に繋がりました。
私「やっぱり、会社の売上げなどの結果や、
誰かの役に立つためにも、自分の専門性とか
これくらい高めていきたいんですよね。
そのためには、もっと目標必達、のように
体育会系でやっていかないといけない気もするし、
妻にも、「もっと働けー!」って言わないと
いけないかな、って思ったりするのですよね…」
対して、私のコーチングの先生でもある
コーチの方は、私に、こう”問い”を投げかけました。
コーチ「ちなみに紀藤さん。
どのようなプロセスで、結果を得たいのですか?
得たいのは話された結果なのか、
あるいは奥様との関係性なのか」
私は答えます。
私「もちろん、大事なのは妻との関係性です。
でも、仲良くしながら、結果も出したいですよね」
すると、コーチの方。
コーチ「求める結果とプロセス、
どちらも得る方法はありますか?」
、、、実にシンプル。
シンプルな”問い”です。
でも、ぐさりと来ました。
■コーチの方続けて教えてくれた話は、
コーチの方自身の考えでした。
・私(コーチ)が思うに、資本主義というのも、
一つの共通概念にすぎない。
・ただその考えを前面に出すと、
利益をどんどん増やして
どんどん会社を大きくする
社員に結果を迫る必要がある、となる
・しかし自分は目標、目標は好きではない。
・だから「自分が楽しい仕事をどれだけたくさんできるか?」
ばかり考えてやってきた。
・正直、年間目標数字など、
創業以来一度も考えたことがない。
しかし、創業から10数年間、ずっと増収増益になっている
という話をしてくれました。
■その”問い”を聞いて思ったこと。
それは2つです。
まず1つ目は、
『結果を達成するには、目標を掲げ、
自分に鞭打ってやらねばならない』
という”思考の囚われが
自分の中に存在している、
ということ。
「目標を掲げ走るんだ!」
これは過去、和菓子がそのように教育され、
この考えで成功体験を積んできたからです。
自分の「勝ちパターン」でもありますが、
同時に「制約」にもなっていたのでした。
■そして2つ目。
それは
【「理想の結果」と「理想のプロセス」、
両方を実現するにはどうすればよいか?
という問いを持つ】
ことの大切さでした。
目標を立て、結果を求めても、
もし「結果」だけにこだわったらどうか?
その過程で、
・大事にしたい人間関係
・自分の健康
・お客さまとの信頼関係
など、本当は”結果”と同じか、
それ以上に重要なものを、
失ってしまったとしたら、
本当に幸せだろうか?
おそらく、本当に幸福な状態とは、
1,「理想的なプロセス」を実現しつつ、
(例/みんなが仲良くハッピーで、
ノルマ等で追い立てずに、
週休3日 労働時間1日6時間という状態で)
2,「理想的な結果」も達成する
という「結果とプロセス」の両方を
描いていくことであるのでは、
そんな事を思ったのでした。
そして、「理想的なプロセス」を考えると、
”これこれが実現したい”
という目標志向型のタイプではなくても
発想が広がる問いになりえるのでは、
と思います。
■加えて、「理想の結果と理想のプロセス」
そのどちらも両立させようとすると、
ゲーム難易度がググッと上がります。
「何が何でも、
何を犠牲にしても結果を出す!」
のほうが、シンプルといえばシンプル。
でも、”こういうやり方で”という
理想的なプロセスの条件が付加されると、
今までの自分のやり方を手放す必要もあるし、
新しい手法を学ぶ必要もあるし
予測できる手法でない未知の事にチャレンジする
ことも必要になります。
だから、より難しいのです。
ただ言えるのは、
とはいっても、まず最初に
【「理想の結果」と「理想のプロセス」、
両方を実現するにはどうすればよいか?
という問いを持つ】
ことで、初めてやり方を考え、
実現の可能性が見えてきます。
ゆえに、特に大きな組織や、
多くのルールがある中では、
極めて難しいことでしょう。
それでも、絶対不可能かといえば、
そうでもないはず。
■ゆえに、繰り返しますが、
【「理想の結果」と「理想のプロセス」、
両方を実現するにはどうすればよいか?
という問いを持つ】
ことが、自らが
ゴキゲンかつ快適で、
日々幸せな状態を維持し
ますます拡張させていくために、
大切なことではないだろうか、
そのように思う次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
素晴らしい詩や美しい物語が、
何の役に立つのかと尋ねることは、愚かなことだ。
例えば、カナリアの歌声や夕映えが生活に不可欠かどうかを、
日常の言葉で立証するようなものだ。
ホルヘ・ルイス・ボルヘス(アルゼンチンの詩人/1899-1986)
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