「やっているつもり」を「やっている」に変えるための勇気
(本日のお話 2405字/読了時間4分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、6件の打ち合わせ。
ならびに、1件の
システムコーチングの実施でした。
最近、ありがたいことに
色々と新しい案件が増えてきています。
気が張っているからか
朝4時に目が覚めてしまい
そのままずっと起きておりました(汗)
しかし、眠いとやっぱり
考えられないですね。
やはり睡眠、生活のリズムは
大事なんだなあ、と実感します。
無理はよくないです。
*
さて、本日のお話です。
昨日の夜、今私が集中的に学んでいる
システムコーチング(チームコーチング)において、
”先輩コーチから、自分のコーチングについて
フィードバックをもらう”
という機会がありました。
その経験から感じたこと、
そしてそこからの学びについて、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「やっているつもり」を「やっている」に変えるための勇気】
それでは、どうぞ。
■人間関係、そして個人の
自己分析においても気づきを与える
心理学のモデルで
『ジョハリの窓』
と呼ばれるものがあります。
これは、ジョセフさんと
ハリントンさんが提唱した考えで、
横軸 = 自分が知っている/自分が知らない
縦軸 = 他人が知っている/他人が知らない
と4象限のマトリクスに区切ります。
そして、
左上 自分も他人も知っている自分の性質(開放の窓)
右上 自分は気付いていないが他人は知っている性質(盲点の窓)
左下 他人は知らないが自分は知っている性質(秘密の窓)
右下 自分も他人も知らない性質(未知の窓)
というように分けるのです。
■そして他者との対話の中で、
自分が”勇気”を持って
「自分、誰にも言ってなかったけど、
実は◯◯なんだ…」
と、
”自分は知っているけど、
他人は知らない『秘密の窓』”
を開けることによって、また
新しい関係性が生まれたりします。
*
あるいは、
他者からの”フィードバック”により
「あなたは気づいていないようだけど、
私からは◯◯に見えるよ」
と指摘されることより、
「えっ、自分そうなの…?」
と驚きと戸惑いとともに、
"他人は知っているけど
自分は気づいていない『盲点の窓』”
が開くことになります。
■それが人間関係・自分自身において
新たな発見となり
・人との関係性において
・自分の成長において
新たな可能性、
伸びしろを生み出したりする、
そんなモデルが『ジョハリの窓』という、
考え方です。
■、、、となんだか説明チックな
前置きが長くなってしまいましたが、
ここからが本題。
実は昨日、私自身が体験した
”先輩コーチによる、
自分のコーチング(チームコーチング)のフィードバック”
の際に、まさしくこの
『盲点の窓』
を目にすることになったのでした。
■そして、わかっていても、
『ジョハリの窓』だなあ、、、と思っても、
なんだかモヤっとする、
すぐには消化しきれない、
そんな想いも持つ、
経験をして、そこから自分を
少し内省してみたのでした。
■コーチングには、
色々なスキルがあります。
その中の一つが、
”気持ちを反映する”
というような技術があり、
クライアントのチームが、
クライアント自身で自分の状態を
気づいていただくために
有効な方法とされています。
■この”気持ちの反映”。
なんだかんだ言って、
自分も一生懸命やっている”つもり”です。
かつ「気持ちを反映しよう」という
意識でシステムコーチングに臨みます。
そして、実際に自分の録画を聞いても思うのです。
”気持ちの反映”について
「うん、まあ、やっているな」
、、、と。
■ただ、実際同じ録画を
それを先輩コーチから見てもらうと、
「、、、うーん、まだまだもう一歩かな」
というフィードバックを
もらったのでした。
自分の視点と、
先輩の視点のずれ。
どちらが正しいかといえば、
その道で先を行く先人の方が、正しい。
100%そうでなくても、
その確率が圧倒的に多い。
ゆえに、
なるほど…そう見えるのか。
とその時は受け止めるように試みてみます。
頭ではわかり、
心もそう思うように、
チャレンジします。
■そして、自分の頭の中で
こんな言葉が流します。
「善意があり、自分の成長を
心から願ってくれているのフィードバックだ。
それは、まず殆どの場合、
”的を射ている”はずである。
だから、やはり自分が自分のことを
見えていないだけなのだろうな…」
と。
■ただ、そう頭ではわかっていても、
それを
”純粋に受け止める”というのが、
なかなかに難しい。
そしてその理由を
自分で問うて考えてみました。
すると、その理由はやはり、
『今の自分を肯定したい』
からなのだと気づいたのでした。
・”今”の自分はできている、
・”今”の自分が認められたい
・”今”の自分は他者に比べて進んでいる
みたいな、自分を認めたい、
今の自分を守りたい気持ちです。
ただ、”今”にこだわると、
”未来”手に入れられるはずのものが、
手に入れられなくなってしまうことがある。
■そう考えたとき、
「フィードバックを受け止め、
消化し、昇華する」
ためには、
”今”の自分ではなく、
”未来”の自分に重心をおく必要がある、
と思ったのでした。
「今」はできていなくてもいい。
自分が「未来」に向けて進むために、
「今」の自分を手放す。
それが、
【 「やっているつもり」を「やっている」に変えるための勇気 】
である、と思います。
今の自分を否定するわけではなく、
自分の武器は武器として、
そして重ねてきた経験は経験として
十二分に認めてあげた上で、
それでも更に『盲点の窓』の中に
「もっとより良い”未来”の自分」がいると
信じてみる。
■そうやって、
時間軸を未来に伸ばして、
「未来の自分に、
自分自身が期待する」
というスタンスを持つからこそ、
時に「いや、やってるし!」みたいな、
変な意固地も手放し、
そして自分をまた新たに
作り変える、積み上げていくことが
できていくのだろうな、
と思った次第です。
■フィードバックをもらう相手の選び方は
極めて重要ですが、
・自分のことを最大限思ってくれている
・その道のプロであり知見がある
・自分の可能性を信じてあえて耳に痛いことを言ってくれる
そんな人の言葉であるならば、
”今”の自分を手放して、
”未来”の自分を手に入れられるよう、
受け入れていく努力が大事なのだろう、
そう思っております。
■よく管理職などのコーチングでも、
「いや、やってるし!」
「気をつけてるし!」
と思う人もいますが、
大体、自分が気づいていないだけで、
”善意の他者の視点”
が一番よく見えていたりします。
そういう意味でも、
受け止める勇気は多くの人にとって
とても大事なことだな、
と感じる次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
発見を妨げる最大の障害は、無知ではなく、
知っていると錯覚することである。
ダニエル・J・ブーアスティン(米国の作家/1914-2004)
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