今週の一冊『なんでもない毎日がちょっと好きになる そのままの私で幸せになれる習慣』
(本日のお話 2665字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は
「レゴ・シリアスプレイ」という
レゴを使ったチームビルディング研修の
ファシリテーター養成コースの受講3日目でした。
夜22時過ぎまでの受講で、
なかなかタフな時間でございました。。。(汗)
でも、コロナ禍で
リモートでの会議が当たり前になった今、
リアルな場を、深く濃厚にするための手法として、
非常に可能性を感じております。
また皆さまも含めて、
安心・安全に配慮した上で
ワークショップをやってみたいな、と思います。
(ぜひお楽しみに!)
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日はお勧めの一冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
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『なんでもない毎日がちょっと好きになる そのままの私で幸せになれる習慣』
前野マドカ (著), 前野隆司 (著)
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です。
それでは早速まいりましょう!
■「幸せになりたい人ーー?」
と問われて、
「別に、幸せになりたくないです」
という人は、おそらく
ほぼ皆無ではないでしょうか。
それくらい、
「幸福」とは、
人がその人生において目指していきたい
一つの目的のようなもの。
そういっても過言ではないほど、
強力な意味を持つものだと感じます。
■私事ですが、
大学時代、友人が皆すごく
楽しそうに見えていたときがありました。
でも、自分はサークルで
どうにも楽しみきれずにモヤモヤしていました。
そんな時に、当時の先輩に、
「田鍋さん、人って何のために生きるんですかね?」
と飲み会の勢いで
中二病的な(でも紀藤は大真面目な)質問をしました。
すると、その先輩は、
「そりゃ、幸せになるためでしょ」
とサラリと返されたことに、
衝撃を受けたことを思い出しました。
■そうだ、自分は幸せになりたいんだ!
なんだか青すぎて、
あまり声を大にしていうと、
怪しくなってしまいそう。
でも実際、みんな、みんな
そうなのだと思うのです。
■、、、という前提だとして。
さて、ではどうすれば
人は「幸せ」になれるのでしょうか?
というより、そもそも
「幸せ」ってなんだ?
あくまでも主観的な指標の
「幸せ」に定義づけなど、できるのか?
、、、色々な疑問が浮かんできます。
■そんな中で、
今回ご紹介している著書
『そのままの私で幸せになれる習慣』
は、そんなお悩みに
一筋の光をくれる一冊。
・そもそも「幸せ」とはなにか?
・「幸福」を感じるための4つの因子とは?
・幸せを感じ、積み上げるための、
すぐにできる小さな行動とは?
、、、それらを「幸福学」という
学問的な視点を盛り込んで説明してくれます。
■著書の特徴は、
1,実にわかりやすい(読むとほっこりする)、
2、具体的な行動と、その根拠を
わかりやすく教えてくれる
3,易しく(優しく)、温かく、
行動実践が簡単な方法を提案してくれる
という何とも愛情に溢れた一冊で、
著者の方のお人柄の良さを感じます。
■加えて言うのであれば、
著書の前野隆司さんは、
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授
兼 慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長、
また前野マドカさんは
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属
システムデザイン・マネジメント研究所研究員。
国際ポジティブ心理学協会会員。
サンフランシスコ大学、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)を経て現職
という肩書を持ち、
(肩書がすごいから大丈夫というわけではないですが)
大学、研究という根拠ある立場から語られる方が、
その話を易しく語ってくれているところも
とても説得力を感じます。
■詳しくは、
ぜひ著書を読んでいただきたいですが、
簡単に要点をお伝えさせていただくと、
こんなお話が書かれております。
まず、「人生満足度尺度」つまり、
自分が幸せかどうか?を測る簡単な質問があります。
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<人生満足度尺度>
問1、ほとんどの面で私の人生は私の理想に近い
問2、私の人生はとても素晴らしい状態だ
問3、私は自分の人生に満足している
問4,私はこれまで、自分の人生に求める大切なものを得てきた
問5,もう一度人生をやり直せるとしても、ほとんど何も変えないだろう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、これを
「非常によく当てはまる」〜「全く当てはまらない」の7段階で計測し、
スコアが高いほど、「幸福度が高い」とします。
(皆さまは、いかがでしたか?)
■そして、その上で
何をすれば「幸福度」が高まるのか?
それが以下の4つの因子とヒントである、
とまとめました。
(以下、引用です)
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<幸せを感じるための4つのヒント>
◯ヒント1「やってみよう!因子」
・自分にはできると思える(能力や強み)
・人の期待に応えられている(社会からの期待に応える)
・人生の中でたくさんの学び・変化・成長があった(個人的な成長)
・今の自分は「本当になりたかった自分」(自己実現)
◯ヒント2「ありがとう!因子」
・人の喜ぶ顔が見たい(人を喜ばせる)
・自分を大切に思ってくれる人たちがいる(愛情)
・人生のおいて感謝することがたくさんある(感謝)
・日々、周りの人たちに感謝して、手助けしたいと思っている(親切)
◯ヒント3「なんとかなる!因子」
・物事が思い通りに行くと思う(楽観性)
・失敗や不安な感情をあまり引きずらない(気持ちの切り替え)
・他者との親しい関係を維持できる(積極的な人間関係)
・人生で多くのことを達成してきた(自己受容)
◯ヒント4「ありのままに!因子」
・自分と誰かをあまり比較しない(比較志向のなさ)
・できること、できないことは周りのせいではない(周りに縛られない意識)
・自分の信念はあまり変化しない(確固たる自分軸)
・テレビのチャンネルを頻繁に変えない(ベストを目指しすぎない)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ここまで)
、、、とのこと。
実際、「この人幸せそうだなー」という友人は、
物凄く上記が満たされている、と感じます。
■逆に言えば、
4つの因子が明確になっているわけですから
上の項目を満たすために、
小さな工夫をしていく、
つまり”脳を再教育していく”ように
働きかけていけば、
幸福に近づけるということ。
未解明な部分はまだあるとは思いますが
大きな指針にはなります。
そういう意味でも、
この著書(そしてその背景にある幸福学の研究)には
大いなる期待が持てそうである、
と私は感じました。
■では、実際、”具体的に”
どのような工夫をすればよいのか?
こちらは、ぜひ著書をお読み下さい。
ただ、本当にシンプルで、
でも私(紀藤)自身がやってみて、
「これ、たしかに幸福度上がるな!」
「わかるわかる!
これすると幸せな気持ちになる!」
と思うことが、
凝縮されて掲載していたので、
読んでいてつい興奮してしまいました。
■例えば、
(結局言うんかい←一人ツッコミ)
・ジョギングをする
→ 何も考えず頭が空っぽになって幸せ(歩く座禅)
・睡眠時間を7〜8時間とる
→ 睡眠大事
・机の上に、お花を飾る
→ 一輪だけでも全然気持ちが変わる
・お茶をゆっくり飲む
→ ”今”を大切に感じられる
・テレビと距離を取る
→ これは本当にお勧め。全然違います。
うちはテレビ捨てました。
・ポジティブな気持ちになる音楽を聞く
→ 私の場合アイドルの曲(笑)
、、、などなど
大変有用な情報が盛りだくさんなので、
とってもオススメの一冊でございます。
■最後に、以下著書のご紹介です。
(ここから)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「今日もいいことなかったなぁ」
仕事に家事にSNSに、毎日をこなすのに疲れてしまった人へ。
少しずつ自分を大切に、満たしてあげるコツを教えます。
まじめでがんばり屋なあなたに教えたい、科学が明かした「幸せ」になれる習慣。
「幸福学」って知っていますか?
これは、幸福について研究する学問のことです。
実は世界中で「幸せとはなにか」「人はどうしたら幸せになれるのか」など、
「幸せ」に関する研究や実験が日々おこなわれています。
つまり、科学的に証明された「幸せになれる方法」はたくさんあるのです。
この本では、そうやって科学的に「幸せになれる」と証明された方法を、
「すぐにできる」「誰でもできる」かんたんなものだけ集めてまとめました。
「幸せ」ってすごく大げさなイメージがありますが、実はとっても簡単なこと。
●小さなことに声をあげて笑う
●一杯のお茶をじっくりと味わう
●会いたい人に連絡してみる
●小さくて、できそうな目標を立てる
など、日々の小さな習慣で「幸せ」を感じることができます。
毎日の意識や行動を少し変えただけで、なんでもない日も少しずついい日に思えてくる。
そんな日々の小さな習慣を紹介します。
※Amazon本の紹介より
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(ここまで)
「幸せ」というキーワードに興味がある方はぜひ!
本が苦手な人にもおすすめでございます。
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<今週の一冊>
『なんでもない毎日がちょっと好きになる そのままの私で幸せになれる習慣』
前野マドカ (著), 前野隆司 (著)
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