メールマガジン バックナンバー

2526号 2021年1月19日

最先端の研究から学ぶ「皆がリーダーシップを発揮できるチーム」の条件とは

(本日のお話 1892字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は終日、大学院受験のための
人材開発本のまとめ、

ならびに夜は、

【大学院受験プロジェクト】
「人材開発・組織開発のプロになるための16冊」を学ぼう!の会
https://forms.gle/fLySpASvk6WzY5DMA

の第9回目の実施でした。

合計16名の皆様にお越しいただき、
新しいリーダーシップ理論「シェアド・リーダーシップ」
について学びました。

(改めてご参加いただきました皆様、
ありがとうございました!)

残すところあと4回。

とはいいつつ読んだ本は実は、
5冊(16冊中)の遅々としたペース(汗)。

ここから気合を入れて読んで
いずれにしても後悔無きように
受験に臨みたいと思います。



さて、本日のお話です。

昨日の勉強会のテーマが
「シェアド・リーダーシップ」でしたが

学んだことを整理しながら
皆様にご共有させて頂く中で

私自身「やっぱり大事なことだなあ」と
しみじみ感じたことがございました。

今日はその気付きと学びについて
皆様にご共有させていただければと思います。

タイトルは

【最先端の研究から学ぶ「皆がリーダーシップを発揮できるチーム」の条件とは】

それでは、どうぞ。

■昨日、リーダーシップの
最先端の研究として注目されている

『シェアド・リーダーシップ』

をテーマに勉強会を行いました。

ちなみに、シェアド・リーダーシップとは何か?

これは、

”マネージャーのような地位にいる人だけでなく、
メンバー全員がリーダーシップを発揮できる”

ことを前提としたリーダーシップ理論です。

■これまでのリーダーシップ理論では、

”チームや組織にリーダーは1人”

という前提でした。

しかし、そもそもですが
「リーダーシップの定義」とは

”職場の目標に向けた影響力を発揮すること”

とされています。

ゆえに、別に課長や部長でなくとも、
リーダーシップ事態は発揮できる。

『7つの習慣』で有名な、
スティーブン・R・コヴィー博士は

「Leadership is a choice, not a position.」
(リーダーシップは選択である。肩書ではない)

と語りましたが、まさしくそう。

肩書が課長でも、いつも上ばかりみて
決められたことしかしない人は、
「リーダーシップがある」とは言われないでしょうし、

逆に若手で肩書がなくとも、
職場を良くするために前のめりに挑戦する人、

そして周りに良い影響を与え続けている人は
「リーダーシップがある」と言われるでしょう。

■ゆえに、公式なリーダー(=マネージャーなど)
だけでなく、

「必要に応じて、皆がリーダーシップを
発揮できる職場を作ろうぜ」



「じゃあ、どうやったら、
皆がリーダーシップを発揮できる職場になるの?」

ということで、

今もリーダーシップ界隈の世界で
研究が進んでいるのが

この「シェアド・リーダーシップ」なのです。

■、、、と少し前置きが長くなってしまいました。

では、どうすれば、

”皆がリーダーシップを発揮できる職場”
(=シェアド・リーダーシップが発揮されている職場)

になるのでしょうか?

そのためには、大きく3つで
要因があります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<シェアド・リーダーシップを出現させる3つの条件>

[1]職場の「分化」=個人が自立し、違いを受け入れる

・自己効力感
・パーソナリティ・ベース・リーダーシップ
(強みと性格を活かしたリーダーシップ)
・多様性を認める風土

[2]職場の「統合」=皆が結束し、一つの目標に向かう

・目標の共有化
・視点の変化(上からと現場の視点)

[3]「信頼」を築く

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

という3つです。

■書いておいてスミマセン。

この3つを詳しくお伝えすると
物凄く長くなってしまいそうなので

今日はそれぞれを取り上げることは致しません。

、、、ただ、これだけは!

これだけは、皆が
職場でリーダーシップを発揮する上で、
重要なことはなにか。

言い換えれば、

「皆が前向きかつ積極的に働くために、欠かせないパーツ」

とは何なのか?

これを押させておきたいのです。

(もちろん、上記の全部大事なんですけど、
その中でも特に!というものです)

■結論を申し上げると、それは、

【コミュニケーション】

なのです。

上記の3つのどれにも入ってないじゃないか!
と言わないで下さい。。。

というよりも

・パーソナリティ・ベース・リーダーシップ
(お互いの強みを活かしたリーダーシップ)

を発揮しようとするのにも、

それぞれの”違い”について、
胸襟を開いて語り合う必要がありますし、

・多様性を認める風土

を作ろうとするにも、

お互いの違いや、見えていない側面について
やっぱり”語り合う”ことが不可欠です。

■もっと言ってしまえば、

・目標を共有する

上でも、会社のミッション・ビジョン、
この四半期の戦略、目先の目標…

それらをお互いに理解する上でも
やっぱり「コミュニケーション」が必要だし

・信頼を築く

のだって、コミュニケーションなくして
ありえないわけです。

だって、無口で何考えている分からない人と
どうやって信頼を気づけばよいのやら、、、

ですから。

■かつ、

「職場のコミュニケーション」

が増えると、何が起こるのか。

それは、

『コンテクスト(文脈)の共有』

が起こります。

コミュニケーションが増えると、

・メンバーの考え方・価値観
・メンバーの仕事の状況
・メンバーの強み・弱み
・チームが目指している方向
・自分が求められている役割
、、、

などの情報が、チームメンバーのそれぞれに
蓄積されていくわけです。

そうすると皆が、全体像が見えて、
すなわち「コンテクスト(文脈)の共有」が起こり、

・「言わずとも察することができる」

・「ツーカーの関係」

が生まれ、チームの生産性も高まり、

また、発言に対するリスクや躊躇が、
少なくなってくるわけです。

それもまた、生産性の向上に寄与します。

■つまり

「コミュニケーションが増える」

「コンテクストの共有が起こる」

「更にコミュニケーションがしやすくなる」

「更に深いコンテクストの共有が起こる」

というように、チームの土台が作られていく。

そうすると、そこに

・目標の共有

・それぞれの役割

などを”のせた時”に、
効果が発揮されやすくなるし、

自分が良いと思ったことを、
それぞれが自発的に行いやすくなる、

ことに繋がるのです。

■最初に、メンバー1人1人が
職場の目標に向けて影響力を発揮する、

「シェアド・リーダーシップ」

が注目されており、業績にも繋がる、
というお話をいたしました。

そして、そのためには
大きく3つの要因があるとお伝えしました。

ただ、そのベースとなるものは、
メンバー通しの違いを知るための、

【コミュニケーション】

にこそ、あります。

ということで、長々と語りながら
最後はコミュニケーション!という

実にシンプルな話になりましたが(苦笑)
「原則はいつもシンプル」、ということで

まとめたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

=========================
<本日の名言>

一人一人の長所が異質であればあるほど、
チームワークの相乗効果は大きい。

土光敏夫(エンジニア・実業家/1896-1988)

=========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す