メールマガジン バックナンバー

2534号 2021年1月27日

「マルクス資本論」から「キャリア・サバイバル(生き残り戦術)」をちょっと強引に考えてみた

(本日のお話 2029字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。

夜は、妻と外食。

近所にコスパのよいカウンターの
日本食のお店を見つけてひっそりと
嬉しい瞬間でございました。



さて、本日のお話です。

最近NHKの『100分de名著』に
ハマっております。

現在、放映中のテーマが
「マルクスの資本論」なのですが、

この話がタイトルへの
無意識のアレルギーに反して(苦笑)

内容がすこぶる面白く、
考えさせられるのです。

、、、ということで今日はこの
「資本論」からの学びと気付きを
皆様にご共有させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは、

【「マルクス資本論」から「キャリア・サバイバル(生き残り戦術)」を
ちょっと強引に考えてみた】

それでは、どうぞ。

■マルクスの「資本論」。

中学か高校か忘れましたが
暗記した記憶があります。

マルクス・エンゲルス=資本論。

、、、一体それが
何を表すのかもわからず(汗)

■ただ、大人になって
特に経済の中で生きていると、

この「資本主義」の文脈で
自分たちはやんややんやと
戦っている(?)のだなあ、

と感じさせられます。

・昨対比120%の目標

・株主への還元

・イノベーションを起こす

・成長をし続ける

、、、

こういったキーワードは無意識に

「大切なもの」
「成し遂げるべきもの」

と捉えられている前提が
あるように思います。

(もちろん私も含めて)

■これが悪いものではなく、

何か新しいものを生み出している、
前に進んでいるという感覚は、

達成感、充実感、充足感を
生み出してくれる大切な要素ですし、

それによって世界も豊かになってきました。

■一方、今回の『100分de名著』の
「資本論」のお話。

現在、

”(アメリカにおいて半数の若者が)
「社会主義」を支持し始めている”

という現象が起きており、

「本当に”成長”を
求める続けるべきなのか?」

を議論すべき状況に来ている、
という話が紹介されていました。

■ちょっと脱線しますが、

”イノベーションを行っても
天然資源以上に成長することはできない”

(→なぜなら、電気自動車作るのにも
貴重な天然資源が必要だから)

(→そして、天然資源の採掘には、
発展途上国の人を”使う”必要がある)

(→結局、先進国のイノベーションを
発展途上国がバランスを取っているにすぎない)

となったり、

科学的な視点で見ると、
温暖化の状況はもう限界。

ゆえに、

「そもそも”成長をし続ける前提”を
手放す時が来ているのでは?」

、、、と投げかけられていました。

■つまり、

”「成長」することが本当によいのか?”

という考え方の
萌芽が見え始めており、

SDGsなども代表されるように、

この”成長”という前提が
もしかすると見直されるときが来ているのでは?

というのでした。

そしてこれが意味することを
ぐぐっと抽象度を高めると、

【”これまでの当たり前”の否定が起こる(かも)】

という話になります。

■ものの見方・考え方のことを、
「パラダイム」とよび、

そして、ある時を境に
人々が当たり前とする文脈が変わることを

『パラダイム・シフト』

といいます。

例えば、

「スマフォなんて絶対使わない。
断固ガラケーだ!」

といっていた人も
ガラケーユーザーは皆無になりましたし、

「LINEとか、Facebookなどに
個人情報を抜き取られるの怖い」

といっていた人も、
ガンガンSNSを使っています。

もっと時代を遡れば、

「テレビなんて臨場感がない。
実際の舞台を見てこそだろう」

という考えもありましたが
移動手段で馬は見ませんし、

「移動手段は”馬”に限る。
ブリキの箱に愛情など感じない」

という考えもありましたが
むしろ今は舞台のほうが少ない。

すなわち

【”当たり前”の定義は、必ず変わっていく】

という前提があります。

■そして私達はその

”当たり前が変わっていく社会・市場”

で生きている社会的な生き物です。

その変化に対応ができるものは
生き残っていくし、

そうではない人は淘汰され
本流からは外れていきます。

そういった世界で生きる中で、

「社会や市場」という
外側の世界を意識しながら、

自分が経験や知識・スキルを
戦略的に積み重ねていくことを

【キャリア・サバイバル】

とアメリカの心理学者
エドガーシャインは言い、

これらのキャリアの考え方を持つことが
長く活躍する上でも要素になる

と述べました。

■、、、と

「資本論」で語られる
社会の当たり前の変化、

そして、その中で働いていく
「キャリア・サバイバル」の話を

ちょっと強引ではありますが
繋げて考えてみました。

資本主義→社会主義は
流石に予測もつかない変化ですが、

小さな変化、例えば

・会う時は基本オンライン

・価値があると思ったときにリアルで会う

という変化があるのであれば、

オンライン上に自分が何者かを示す
何かの仕掛けを設けておくことは
大事なことになるかもしれません。

あるいは、副業が増えていき

・1人2~3の仕事を持つようになる

というのも選択肢になりうる、
(むしろ価値となる)可能性があるならば、

そのような想定で自分の幅を拡げることも
大切になるのかもしれません。

、、、ということで、

1,社会の流れ、当たり前の変化を考えつつ、
2,自分の経験、知識・スキルを戦略的に考えましょう

というお話でした。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

=========================
<本日の名言>

世界で最も素晴らしいことは、
自立の方法を知ることである。

モンテーニュ(フランスの思想家/1533-1592)
=========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す