「パーソナリティと国民文化」から自分の価値観を見つめてみる
(本日のお話 1668字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は4件のアポイント。
何かとバタバタとしてしまい
メルマガの配信がこんなに
遅くなってしまいました(汗)
*
さて、早速ですが本日のお話です。
大学院受験の中で読んだ本の中で、
世界のビジネススクールで、
”組織行動学の教科書”と言われている
『組織行動のマネジメント』
(著:スティーブン・P・ロビンス)
という本があります。
この本の中で、
”異文化の価値観の違い”
について触れられている
項目があるのですが、
その箇所を読んでから、
自分が持つ価値観についても、
一歩引いて見られるような
そんな感覚を得たのでした。
、、、ということで
今日はそのお話について
学びと気づきをご共有させて
いただければと思います。
それでは早速まいりましょう。
タイトルは、
【「パーソナリティと国民文化」から自分の価値観を見つめてみる】
それでは、どうぞ。
■パーソナリティ。
外交的な人もいれば
内向的な人もいて、
直感的な人もいれば
論理的な人もいる。
”心理学における人格”。
これを「パーソナリティ」と呼ぶそうです。
(=ウィキペディア調べ)
■人は社会の中で生まれ、育ち、
そして価値観も多分に
社会の影響を受けていくものです。
ゆえに、この
”パーソナリティ”の研究分野も
文化との影響などが進んでおります。
この話がなかなかにおもしろい。
■そのパーソナリティ研究の一つに、
「タイプAパーソナリティ」
というものがあります。
何かというと、
”過度に競争心が強く、
常に時間に追われているように見える人”
”せっかちで、余暇時間の使い方が苦手。
自分で自分を追い立てるような生活を
作り出しているような人”
のことを指すパーソナリティの一つです。
■この「タイプAパーソナリティ」は、
・迅速な行動をとる
・質より量を重視
・長時間労働をいとわない
・意思決定を早急に行うので、
まずい決断を下すことも少なくない
・量とスピード重視なので
創造性に乏しいことが多い
などの特徴を持ちます。
■そして興味深いのが、
”北アメリカにかなり多い”
ことです。
というのも、
「北アメリカの文化では、
こうした特徴が高く評価される」
から。
ある学説によると
北アメリカの国民の半数近くが
タイプAパーソナリティである、
とも言われています。
その理由は
・迅速な行動、意思決定のスピードは、
野心や物質的な豊かさに繋がる
プラスの特徴とみなされる”
という文化的特性からとのこと。
THE・資本主義ですね。
これがいい悪いではありませんが
最近はこの「資本主義」のあり方に
疑問符も投げかけられており、
非常に興味深いところ。
ただ資本主義の中心である
北アメリカの文化は、
今なおビジネスの世界で働く私達にも、
多分な影響を与えていると感じます。
■ですが「北アメリカの文化」から
一歩引いてみると、
これだけが正解でないことがわかります。
例えば、
スウェーデンやフランスのように
物質主義がそれほど重視されない文化。
そこではタイプAパーソナリティの割合は
少なくなる、と言われています。
■つまり、文化によって
正解や望ましさが違うということ。
◯アメリカ・カナダなど
= 時間管理効率性を非常に重視
達成や金銭・物質の獲得に重きを置く
◯スウェーデンやフランスなど
= 物質主義より精神的な充足が美徳とされる
という違い。
■言われてみれば当然ですが
上記の国や文化ごとに
パーソナリティの傾向が違い、そこには
『望ましいとされていることが違う』
ことが影響しているのは
興味深いことです。
これらのことを見つめてみると、
達成すること、
物質的な豊かさ
が絶対的な正解でもないし、
精神的な充足
だけが正解でもないと
教えてくれているように思います。
■すなわち、
『国や文化によって
望ましいとされるものは違っており、
ただその中で私達は生きているだけ』
という、
少し冷めた、しかし距離をおいて
自分の価値観を見つめさせてくれる事実である、
と感じたのです。
■私達は意外と、
「こうならねばならない」
(例えば、
物質的に豊かでなければ、
より大きくならねば、
多くのことを達成しなければよくない等)
に縛られていることも
しばしばあるものです。
でもそれは、文化的な影響も受けて
「望ましい」とされているにすぎない。
別の文化にいけば、
望ましいとされないこともある。
もしそう思えたとすると、
自分の感性にもっと正直にいられるのでは、
そんな事も思ったのでした。
■世界は広いし、
価値観も実に多様です。
改めて知ることは、
自分を自由にしてくれるものだ、
そんなことをこの本を読みながら
思った次第です。
いろんな正解を知ること、
自分の「正しい」の価値観は、
どこからやってきているのかを見つめてみること。
そうするともっと自由を
感じられるかもしれませんね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
暇な時間は、かけがえのない財産である。
ソクラテス(古代ギリシャの哲学者/BC469-399)
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