強みを活かす最新のリーダーシップ理論「パーソナリティ・ベース・リーダーシップ」
(本日のお話 2225字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日はストレングス・ファインダー研修の
2日目でした。
大学院受験も終わって、
会社の第一四半期も終わりました。
3月からまた新たな目標を立てて
歩んでまいりたいと思います!
*
さて、本日のお話です。
企業研修でストレングス・ファインダーを
実施させていただいております。
※ストレングス・ファインダー研修↓↓
https://www.c-courage.co.jp/service/strengths-finder/
ただ、ここ最近の大学院受験を経る中で、
「自分の強みを知り、活かすこと」の重要性を、
改めて理論的にも理解しました。
ということで、今日は
”「強みを活かす」ことと、
「最新のリーダーシップ理論」の関係”
について、学びと気づきを
皆さまにご共有させていただければと思います。
それでは早速参りましょう。
タイトルは、
【強みを活かす最新のリーダーシップ理論
「パーソナリティ・ベース・リーダーシップ」】
それでは、どうぞ。
■私も知らなかったのですが、
「リーダーシップ」という分野は、
古今東西様々な研究者が、
あれやこれや様々な理論を
提唱してきているのですね。
■著書『リーダーシップ教育のフロンティア』では
その歴史を、実に100年前にさかのぼって
説明をしております。
1900~1920年代には、
”人を支配するためにコントロールや
権力の集中化が強調される”
↓
1930年代には
”リーダーシップを発揮する人の特性が
注目される(特性)”
↓
1950年代には、
”リーダーシップの行動、振る舞いについて
注目されるようになる(行動)
↓
1980年代になると、
”特性・影響力・変革・
リーダーの希望どおりにフォロワーを動かす
など様々な定義が主張される”達成
↓
21世紀
”共通の目標達成に向けて
『リーダーがメンバーに影響を及ぼすプロセス』に
焦点が当てられる”
という歴史を経て、
リーダーシップが紐解かれてきました。
(※参考:『リーダーシップ教育のフロンティア(研究編)』
著:中原淳、舘野泰一、高橋俊之)
■要するに、
初期= 「リーダーシップは特性だ」
(生まれ持っての特性だ!)
から
中期= 「リーダーシップは行動だ」
(資質ではなくて行動が大事)
となり、
現在=「リーダーシップとは影響力だ」
(どんな形でも目標達成を促す影響力は
リーダーシップといえる)
となってきた、ということかと。
(ちょっと乱暴ですけど)
■なんとなくリーダーと言うと、
・圧倒的カリスマ性とか
・ビジョンを高らかに掲げる、とか
・楽観的思考がある、とか
・並外れた行動力
みたいなパワフルな「特性」に焦点が
当たりがちですが、
それだけがリーダーシップではない、
というのが最近の見解なのです。
■古典的なリーダーシップの定義とは、
『リーダーシップ=
集団に目標達成を促すように影響を与える能力』
とされています。
そうすると、チームの目標達成に
プラスの影響力を与えれば
ある意味どんな手段を使っても、
よいということになります。
■では、その前提としたとき、
「自分とは違う誰かの
リーダーシップ論を真似するのは効果的か?」
というと、そうではない。
なぜならば、誰か自分と違う性格の人の
”持論”を真似するよりも、
自分の才能・スキルなどの
強みに基づいてリーダーシップを発揮したほうが、
「使い勝手がいい」からです。
■それはなぜか。
以下の点が挙げられれます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<自分の「強み」をベースにした
リーダーシップを発揮したほうが良い理由>
・性格や置かれた環境は人それそれであるから、
似たような持論はあっても全く同じ持論というのは存在しない。
100人いれば、100通りの持論がある。
・持論は自分だけに有効なものだから、
他人の持論を真似したところで大きな効果は望めない。
自らのために自ら考えた持論だけが有効である
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大きくこの2点が考えられます。
(参考:『シェアド・リーダーシップ』(著:石川淳)
■そして、このように自分の「強み」を軸にした
リーダーシップの発揮の仕方のことを、
最新のリーダーシップ研究では
『パーソナリティ・ベース・リーダーシップ』
と呼んでいます。
そして今、研究が進んでおります。
自分に向いたリーダーシップ。
自分の性格や能力上の強みを活かした
リーダーシップスタイル。
多くの人は、無自覚・自覚いずれにせよ
自分の強みを仕事や人間関係に用いています。
それを活用したほうが
”効果的な影響力を発揮“することができる、
という理論です。
■そしてこの
『パーソナリティ・ベース・リーダーシップ』
の発揮のためには、ポイントが2つあります。
まず1つ目。
1)自分の性格を理解すること
です。
性格にはさまざまな分類方法があります。
(例:ストレングス・ファインダー、MBTI、
DiSC、VIA、ビックファイブ等)
この中でビックファイブは
もっとも研究が進んでいますが、
それ以外でも、さまざまな視点から
自らの性格を分析するツールがあります。
そして、その性格の分析結果から
自己理解を進め、
強みを活かしたリーダーシップを
発揮するように心がけることが重要です。
■そして2つ目。
2)弱点の克服についての認識
です。
強みに着目すると、同時に
「では弱みは放っておいていいのか?」
という疑問がわきます。
たしかに自らに適したリーダーシップの発揮には、
「強みと弱みのどちらの理解」が必要です。
弱みをカバーし、
強みを活かすリーダーシップの発揮は
大事なことである一方、
「弱みの補強を
考えすぎるのはよくない」
とされています。
なぜなら、(特に日本人は)
強みより弱みを気にする傾向があるから。
弱みの克服を考えすぎると、
強みも発揮ができなくなるからです。
あくまでも
”弱みは対処すること”
がパーソナリティベースリーダーシップの
発揮のポイントとなります。
■、、、と
強みを活かすことと
最新のリーダーシップ理論としての
パーソナリティ・ベース・リーダーシップのお話を
共有させていただきました。
そんな中、個人的に思うのが
ストレングス・ファインダー研修を
実施させていただいていても思うのが、
「自分の強みに着目したことがある人は
予想以上に少ない」
ことです。
なんとなく、
自分のことを理解はしていても
より細かく解像度高く
自分の性格や強みを理解できている人は
さほど多くないようです。
ゆえに、より深く自分のことを理解し
意図的に、計画的に自分の強みを
成果につなげるよう、活用していくこと。
あらゆる人にとって、
もっとも重要な資源である
自分自身のことを理解することは、
とても大切なテーマである、
そのように思う次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
成功とはただ一つ。
自分の人生を自分の流儀で過ごせることだ。
クリストファー・モーリー(米国の作家/1890-1957)
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