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2568号 2021年3月2日

大学院、合格しました

(本日のお話 2454字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は大学院の合格発表でした。

結果、「合格」でございました。
単純に嬉しいです。



受験者数46名、
合格者20名。

私としては
充分すぎる成功体験です。

ということで
4月からは大学院生として

「立教大学大学院 経営学専攻
リーダーシップ開発コース」
https://ldc.rikkyo.ac.jp/

にて人材開発・組織開発を
理論的にも学んでまいります。

本日のお話は、

私とカレッジの今後の宣言も含めて、
語らせていただければと思います。

かなり溢れており、
暑苦しいことをお伝えしておきます(汗)

タイトルは、

【大学院、合格しました】

それでは、どうぞ。

■私が受験した立教大学大学院の
リーダーシップ開発コース。

MBAではなく、
2020年にできた新しい学部です。

テーマが、

”「次世代のリーダーシップ開発(人材開発・組織開発)」を
企業・組織で推進することのできる高度専門人材を
育成することを目的にした大学院教育プログラム”

とされており、

この業界の第一人者である
中原淳先生は特に有名です。

(ご存知の方も多いかと)

■その他にも
師事したいと思う先生方が多数いらっしゃり、

人材開発・組織開発において
日本の最先端を行く大学院。

ゆえに学びたいと思い、
今回この大学院を受験をいたしました。

ですから、この大学院で学べることは喜びであるし、

クライアントの皆様への貢献につながる、
今私ができる、最良の選択肢である、

と自分自身、思っております。
実にワクワクしております。

■大学院で学びたいと思ったのは、
私が以前、師からもらったある言葉が
残っているからです。

それは、

「他力を活かすためには、
自力を付けなければならない」

という言葉でした。

誰かに貢献したい、というのは
おそらく、誰しもが思うこと。

でも、その”想い”と同時に、
「実力」がないと、現実にはできない。

クライアントの人と組織の成長、
幸福を実現したいと本気で考えるのであれば
「想い」だけでは足りない、、、と
私自身、痛感してきました。

■知識・スキル・経験。

そして人を巻き込めるだけの
理論的背景や説得力。

特に、誰もが語ることができ、
それぞれの人が持論を持っている

「人材育成」とか
「リーダーシップ」

という領域であればなおのこと、
持論ではなく理論を語れる、

大いなる土台や知識、理論を学ぶことが
必要であろうと感じていました。

■”持論”だけではない、
人材開発、組織開発。

理論と研究結果。
再現性のあるプロセス。

そのような

「人材開発・組織開発を科学する」

ことができてこそ、
例えば実践の手法として持っている、

・コーチング
・ストレングス・ファインダー
・システムコーチング

などのツールも生きてくるのだ、
とも感じていました。

■、、、というのも、これまでも、
研修の中で悔しい思いをしたことがあり、

今でも忘れられず、よく思い出します。

あるマネージャーには
研修の最後に、こう言われました。

「”強みを活かす”っていうけど、
それで実際に上手くいってる会社あるの?」

その言葉には、

「そんなの綺麗事だろ」

という皮肉めいた響きがあったことは、
忘れられず、悔しく思いました。

とても大事なことのはずなのに、、、と。

もちろん、自分の経験の範囲では

”強み”に着目することで
上手く行っている組織はありました。

でも、私の持つ
いくつかのエピソードと
米ギャラップのデータだけでは

「理論的に説明せよ」
「ロジカルに説明せよ」

という思考のマネージャーを
動かすことはできなかったのです。

■ただ、もし私が、

実証研究によるデータや、
豊富な理論をもっと持っていたら。

”強み”にフォーカスすることで得られる
自己効力感や多様性の風土への影響、

コーチングを通じて得られる
内省がもたらす能力向上への影響等を

実際の経験だけではなく、
理論・研究的知見からも、
万全に伝えることができたとしたら。

そして、もっと説得力を持って、
自信を持って参加者の方にも、

「組織の力を高めるために、
必ず実施してください。信じてください」

と胸を張って伝えることが、
できたのであれば。

もしかすると、違った結果に
なっていたこともあったのでは、、、

と今、思うのです。

■もちろん「理論」だけでは足りません。

でも同時に、
「実践」だけでも足りないのです。

「理論」と「実践」、
この両輪があってこそ、
人と組織を動かすことができる。

自分の泥臭い経験や
実際の体験に加えて

世界の研究者達を含め、
人類の人材開発・組織開発における叡智、

その実践と理論をかけ合わせる。

そうしてこそ、人と組織に最大限、
影響を与えることができる。

それが、これから学ぶ大学院が掲げている
「理論的実践家」であり、目指すべき姿である、

今回の受験を経て学びを重ね、
更にその思いは確信に変わりました。

■これから、
人材開発・組織開発の分野は、
ますます大切になってきます。

それは私がその分野の人間だから、
ということだけでなく、

労働人口が減る中で、
日本の大いなる課題は「人を活かす」こと
であることは間違いありません。

しかしこれまで日本は、幸か不幸か、
人事領域において、

「たまたま上手くいってきた」

ことを知りました。

終身雇用。
正社員といえば男性30-40代。
ツーといえばカーという強固な組織文化。

、、、古いようですが
その価値観を背負ってきたのが
伝統的な日本企業かと思います。

ゆえに、

”自分とは違う他者を理解する”

という必要性が、
少ない状況でした。

■しかし、いよいよそうはいかなくなってきた。

年齢の違い、性別・国籍の違い、
介護中、子育て中。

様々な人が混じり合い、
多様性を認めることが
基本となっていく世の中で、

「意図して、人を育てる」
「意図して、組織を育てる」
「意図して、違いを理解し合う」

という技術が、
まだまだ浸透していないというのが
私は現状だと感じています。

■一人ひとり見ると、
皆、真面目で、一生懸命でいい人たちが多い。

そのすれ違いにより
不幸になっている人がいます。

そして、その状況に対して、
企業内の人事もどうしたらよいかわからない。

それは、効果的な
人事施策を理論的に学ぶ機会がなく、

結局手探りになってしまう、
やりっぱなしになってしまうという、

人事業界における
課題があるように思います。

根本的な人を活かすための
メカニズムを理解せずに、

先進的なHRテックなどのサービスに、
表面的に振り回されても、

成果が出ることはありません。

でも、そういった組織も
かなり多く目にします。

■上記は、私の主観であり、
見ているごく一部の風景。

でも、当たらずしも遠からずであろうと
思っています。

そして、それを変えるためには

「人材開発・組織開発の科学的な学び」

というパーツが必要だと思います。

私もそれらのことを
これから身につけ、その道の第一人者としての
理論的実践者となろう、

と強く思っております。

そして人と組織に貢献していこうと、
気持ちを新たにしている次第です。

本当にここからがスタート。

また、大学院での学びも、
人事の皆さまに共有できるような勉強会も、
引き続き行ってまいりたいと思います。

今後とも、よろしくお願いいたします。

ぜひ人と組織を、
共に良くしてまいりましょう。

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<本日の名言>

世界には、君以外には
誰も歩むことのできない唯一の道がある。
その道はどこに行き着くのかと問うてはならない。
ひたすら進め。

フリードリヒ・ニーチェ(ドイツの哲学者/1844-1900)

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