「社会構成主義」から考える、”言葉の力”を使いこなす秘訣
(本日のお話 1805字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日はオフ。
子供を抱っこしながらの読書。
ゆるりとした時間でございました。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
少し前にツイッターを始めました。
そしてこれからYouTubeを始めようと
企画しています。
そんな中、ふと打ち合わせで
「何のためにそれをやるのか?」
という目的を問われた際、
「あれ、なんだっけ、、、?」と
(お恥ずかしながら)
明確に答えられない自分がいました。
今日は、
「目的を持つ大切さ」
について、”社会構成主義”という視点から、
皆様に学びと気づきをご共有させていただければと思います。
それでは参りましょう!
タイトルは、
【「社会構成主義」から考える、”言葉の力”を使いこなす秘訣】
それでは、どうぞ。
■『社会構成主義』
という考え方があります。
なんだか小難しそうですが
結構シンプルな話です。
以下のように説明されています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『社会構成主義』とは…
「word creat world(言葉が世界を作る)」
という言葉で示されるように、
人々にとっての現実は
その場で語られる言葉によって構成される、
という考え方
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とのこと。
■なんのこっちゃ、、、と
思われた方、少々お待ちください(汗)
例えば、こんな話。
職場で、
「うちは風通しの悪い職場です」
と言葉にするとどうでしょう?
「風通しの悪い職場」と語られると、
我々の認識の中に、
”風通しの悪い部分”にスポットがあたりますよね。
本当はそれ以外の部分もあるのに
存在する「風通しの悪い現実」が知覚され、
そこに立ち現れるのです。
ゆえに、改めて正式にまとめると
「物事の意味とは、
科学的な手法によって顕在化した
”客観的な事実”によってつくられるのではなく、
当事者同士たちのコミュニケーションをする中で
社会的に作られるのだという考え方」
が「社会構成主義」とも言われています。
(参考:『組織開発の探求』(著:中村和彦、中原淳))
■さて、この「社会構成主義」。
注目したいのは
「word create world(言葉が世界を作る)」
という考え方です。
”言葉”として
ふわふわとした思考を、
手触り感や質量がある形に
落とし込むこと。
そこに存在感が生まれるのは
言葉が持つ偉大なる機能なのです。
■会社のビジョンもそう。
個人のミッション、目標もそう。
「なんとなくそう思っている」
(=言葉にしていない)
↓
「具体的に目標・ミッションを掲げる」
(=明確・明瞭な言葉として宣言する)
と”言葉にする”と
「宣言した言葉(=目標)に
引っ張られる」
という不思議な引力が
発生するのです。
■、、、としたときに、
「言葉にする」
すなわち、何かを発信する際に、
2種類の視点に分けて考えることが、
大事なのではと思ったのです。
まず1つは、
「自分の豊富なこれまでの経験を発信する」
(=今やこれまでを語る)
という方法。
2つ目は、
「こうありたい、という一歩先の自分を
宣言していく」
(=未来やこれからを語る)
という方法。
■そして、「社会構成主義」から考えたとき、
言葉の持つ偉大なる力を使うために、
ぜひオススメしたいのは後者の、
「こうありたい、という一歩先の自分を
宣言していく」
ことです。
何か言葉にして発信すると
心理的な抵抗感”を覚える方も、
少なくないのではないでしょうか。
それは、
「俺がこんなこといっていいのか」
「全然、自分できていないのに
こんなこと恥ずかしくて言えない」
「 偉そうに何を言っているのだろうか」
なんて、打ち消す気持ちが
湧き上がることもあります。
それは等身大の自分を
自分が知っていること、
また人は基本的に
できていないところにフォーカスするゆえ、
ときに謙虚になりすぎたりして
発信することへの抵抗感も生まれたりします。
■しかし、先述の
『社会構成主義』、すなわち
「Word create world(言葉が現実を作る)」
と考えると
「”こうありたい”という一歩先の自分を自ら描き、
それを宣言すること」
は、未来を形作る、という効果があり
それは大いに価値があると思うのです。
■今はまだそうではない。
でも、そうありたい。
その方向に向かっていきたい。
、、、その気持ちは”事実”。
そして尊重して然るべき、
美しいものだと私は思います。
■人はそれぞれの旅路で、
「常に、まだそこに至っていない今」
をひたすらに歩み続けるものです。
その際に、誰かと比較をして
自分には語る資格がない、
というのはナンセンスです。
一歩先の、まだ出会っていない
自分の像を自分が高らかに描き、
その想いをリアルな状態として
「言葉として表現する」こと。
それが近い将来の現実となりえるのです。
■何かを始めようというときに、
自分の中にある
ふわっとした思いのかけらを探求して
そして形にしていくという作業は、
「自分の未来を作る」
「自分の方向性を言葉により定める」
という意志の表明です。
■言葉とは、必ずしも
”今”とか”これまで”を
表現するだけのものではありません。
”未来”や”これから”を
形作る設計図のような機能もある。
そうして言葉の力を味方につけ、
自らをドライブしていくことが
「社会構成主義」から考える、
言葉の力を使いこなす秘訣なのであろう、
そのように思います。
私自身、発信を強化していく上で
「なぜ何のためにやるのか?」を考える中で、
改めて大切なことだな、と考え、思った次第です。
言葉って、大事。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
多数に追随するな。自分自身で決断せよ。
そして人々をも納得させ、リードしていきなさい。
マーガレット・サッチャー(イギリスの政治家/1925-2013)
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