今週の一冊『BLUE GIANT』
(本日のお話 1514文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、打ち合わせ1件。
その他、読書などでした。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日はお勧めの一冊をご紹介する
今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
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『BLUE GIANT』(著: 石塚真一)
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です。
■”Blue Giant”とは、
「青色巨星」
を意味し、あまりにも高温のため
青く見える恒星のことを意味する言葉。
著作の中では、
”可能性を秘めた若者”
の比喩で使われています。
今回ご紹介の『Blue Giant』は
その名にふさわしい、
”たいへんアツい物語”
でございます。
■テーマは「ジャズ」を
題材にしたストーリーの漫画。
(いつもはビジネス書のご紹介ですが
名作と感じてのご紹介です)
非常に高い評価がされていて、
「読んでいて、音が聞こえるようだ」
と評価する人もいるほど。
私(紀藤)自身も読んでいて、
伝わってくる凄まじい迫力に、
音が聞こえる気がしましたし、
目頭が熱くなってしまいました。
心が奮い立つ感じがして、
そして、勢い余って
Youtubeでジャズのセッションなど
観てしまったりして、
ジャズという世界の面白さの一端を、
垣間見せてもらった、、、
そんな作品でした。
■と、本編の話を置きざりにして
お話をしてしまいましたが、
この作品のストーリーは、
仙台の田舎の高校生が
サックスを我流で吹き始め、
そしてジャズの世界にのめり込んでいく旅路を、
主人公の成長とともに描く作品です。
それだけ言うと、
よくある少年漫画的ストーリーに
聞こえそうですが、
内容も素晴らしく、教養にもつながる
濃厚な内容なのです。
(一応ビックコミックと
大人向けの漫画だからでしょうか)
■この作品の特徴的なところは、
特に2点あると感じます。
まず1つ目が、
”ジャズの世界観を
体感させてくれるところ”
です。
音楽には様々なジャンルがありますが、
やや敷居の高いイメージの「ジャズ」。
そんなジャズにどんな魅力があるのかを
引き込まれるように感じることができます。
例えば、
ありのまま出す
自由である
技術を背景に相手と繋がる、、、
ジャズについて知らなくても
”感じられる”のが大変魅力です。
興味の入り口を作ってくれる作品は、
実に価値があります。
■そして2点目は、
”情熱の素晴らしさを感じる”
ことでしょう。
なんとなく
青臭い話に聞こえるかもしれません。
でも変な自己啓発書やビジネス書より
ずっと心が奮い立つ感覚を覚えます。
主人公が歩む道のりで
ジャズの世界にひたむきに打ち込む姿が
特に描かれていますが、
そこに”美しさと可能性”を
感じさせてくれるのです。
■大人になると
様々な複雑なことがたくさんあるものです。
そして、その複雑さの中で
落とし所を見つけながら、
生きているのが私達かもしれません。
(と自分を振り返っても思う)
ただ「心震える」とか
「生きている」と感じるときは、
いくつになっても素晴らしいものだし
それは、自分の心を露出させたり、
本気で取り組んでいる時であるものです。
そういった瞬間にこそ
実は大いなる喜びがあるあるのだろう、
と思いますし、青臭いようですが、
そんな「真善美」とも言える大切な価値観を
思い出させてくれるような
そんな著作なのです。
だからこそ、多くのファンが
魅了されているのだと思います。
(以下著書の紹介です)
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ジャズに心打たれた高校3年生の宮本大は、
川原でサックスを独り吹き続けている。
雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。
「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」
努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。
無謀とも言える目標に、
真摯に正面から向かい合う物語は
仙台、広瀬川から始まる。
※Amazon著書の紹介より
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■皆さまの中で、
ひたむきさや純粋さに心震わせたい方、
やる気と元気を得たい方、
あるいは、
そしてジャズってなに?と気になる方、
きっと得られるものが
多いのではないかと思います。
名作です。
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<今週の一冊>
『BLUE GIANT』(著: 石塚真一)
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