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2603号 2021年4月6日

「朝の開脚ストレッチ習慣」から考える、習慣化の3つの壁

(本日のお話 2758文字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

新入社員研修のシーズンです。
そして今週は新入社員研修ウィークです。

最近の若い方で出会う人は
実に優秀な方が多いですね。

もちろん人によりますが、
総じて色々な情報を知っており、

視野も広く、誰かの役に立ちたい、
という人も多い(個人的な)印象。

もちろん経験がなくて
今は出来ることが少なくとも

10年もあれば、知識も経験も身につけ
全く違った存在になっていくものです。

そういった意味で、

「自分が20代前半のとき、
こんな事考えていたかなあ…」

と思う方とたくさんお会いするので
本当に刺激になります。

後生畏るべし、といいますが、
まさにそんな気持ち。

私もフレッシュな気持ちで、
1日1日を積み重ねたいな、

と思った4月の始まりでした。



さて、本日のお話です。

リモートワークが常態になってから、
朝の時間にゆとりができるようになりました。

オンライン研修だと
移動時間も少なくなりますしね。

(皆様の中にも、同じように感じる方
多いかもしれません)

その中で朝の習慣を、
いくつか変えてみたのですが、

その中で、

”習慣化”について
改めて考えていました。

今日は「習慣化」をテーマに
気づきと学びを皆さまにご共有させて
頂ければと思います。

タイトルは、

【「朝の開脚ストレッチ習慣」から考える、習慣化の3つの壁】

それでは、どうぞ。

■極めて個人的な話ですが、

約5年前に手帳に書いてあった私の目標に

「開脚が180°開くようになる」

というものがありました。

なぜゆえに開脚に拘るのか、
自分でもよく理解しておりませんが(笑)

なんとなく開脚ってカッコイイ。

肉体を磨いている象徴で
キックボクシングをやっていても
ハイキックを出来る人はカッコイイ。

怪我の防止にもなるので
健康・長寿の証とも言えてカッコイイ。

、、、と、

”開脚”について
一人憧れを持ちつつ、

ガチガチに硬い股関節と筋肉を携えて、
これまで40年近く生きてきました。

■ゆえに、リモートワークが中心になって

「ちょっとやってみるかな」

と、”開脚ストレッチ”に
ここ2ヶ月ほどトライをしております。

そうして開脚本を買ったりして
最終的に行き着いたのが、

「YouTubeの”開脚ストレッチ動画”」

でした。

『2週間で開脚ベターッ!ができる動画』
という釣りのようなタイトルにひかれ、

「そんなわけあるかい!」と
思いつつも始めてみました。

■朝起きて、顔を洗って
歯を磨いて、ストレッチマットをひく。

そして10分間、動画に合わせて
開脚ストレッチをやります。

そして淡々とやっていると

2週間でベターッ!

、、、なんてことは
やっぱりありませんでしたが

これまで伸ばしていなかった筋肉なので、
どんどん柔らかくなる感じを覚えます。

そして続けていると、
知識として

「今、大臀筋が伸びているな」
「内転筋が硬いのか」
「内側ハムストリングに効いている」

と以前よりも明確に
意識ができるようになりました。

そうして、以前よりも
だいぶ柔らかくなった体を
感じている今日この頃、というお話。

■さて、私の開脚ストレッチ話を、
お伝えさせていただきましたが、

このプロセスの中で、
「習慣化」について色々と考えました。



まず、開脚ストレッチを
始めて間もない頃は、

時間をとってやるために
「よいしょ」と意志力が必要だった。

これが習慣化の1つ目の壁でした。

しかし今は、
ただ淡々とやっているという状態に
変わりつつあります。

同時に淡々とやっているけれど
効果の伸びを感じづらくなって
ちょっと飽きてきている、、、

というのが今で、別の壁を感じつつあります。

つまり

「習慣化に向けてのプロセスを
まさに歩んでいる」

と感じております。

■さて、

「習慣化にはいくつかの壁がある」

と言われています。

私が本で読んだり
あるいは体験上思う「習慣化の壁」をまとめてみたときに、
主に3つの壁があると感じます。

■まず1つ目の壁。

それは、

『3日の壁』

です。

やってみたいな、と思っても

その習慣化のために
ワンアクションをするのが
実は一番、難しい。

それはストレッチでも、
ウォーキングでも、
読書でも、なんでもそう。

その漕ぎ出しを
もし3日間連続で続けられたら、

まずは第一関門突破です。

■そして続く2つ目の壁は、

『3週間の壁』

です。

始めてから約1ヶ月弱。

3週間あれば、色々ありますが
ここを完璧ではなくとも、

辞めずに繰り返すことができれば
効果を感じることができます。

軌道に乗ってくる感じがあります。

そうすると、日常に
新しい行動が少しずつ溶け込んで来ます。

しかし、まだ定着まではいかない。
仮留めのようなイメージです。

■そして、最後の壁は

『3ヶ月の壁』

です。

1ヶ月続けると、
その後、成長が鈍化してきたり、

何のためにやってるのだろう?
とふと冷静になる時がきたりします。

まあ、1日くらいいっか、、、
と思ってしまったりもこの辺り。

急激に伸びる感覚が、
弱まってくるし、

半分習慣になっていて、
常態化し始めている。

意識しなくてもできる型が出来上がっており、
同時に、

・続けていることがもたらしている効果にも
慣れが生じて、無自覚になっていく。

・1日くらいいっか、という緩みがでる

となり、
「まあ、やんなくてもいっか」と、
せっかく築いた習慣を辞めてしまう。

、、、そんな壁です。

(実はココが一番むずかしい、とも感じます。
自分の深い価値観と紐付けができていないと、
続けられないのです)

■名言で、

『人は繰り返し行うことの集大成である。
だから優秀さとは、行為でなく、習慣なのだ』

(アリストテレス Aristotelēs
古代ギリシャの哲学者 紀元前384~322)

とあります。

まさしくそうで、

良きにせよ悪きにせよ、
1日を振り返ってみると、

思考・感情・行動の習慣で
私たちの時間は埋め尽くされていると気づきます。

意識してもしなくても、

無意識の習慣は
自分に何かしらの影響を与えています。

自分にとって望ましい、
プラスの習慣で埋め尽くされていれば

何も努力をしていないようでも(習慣なので)
自分の人生を逓増させ続けてくれます。

自分にとって望ましくない
マイナスの習慣で埋め尽くされていれば、

自分の人生を逓減させていく、
となっていく。

これは当然の話です。

、、、ただ、

『自分の中で稼働している習慣に対して
どれくらい意図を持って作り上げているか?』

このことを考える機会は、
なかなかに少ないと思うのです。

■新しい習慣を身につけるには

”自分がどうなりたいか考えること”

も大事ですし、

”時間の使い方も考える”

ことも必要になります。

1つの習慣を変えるだけでも、

数珠繋ぎになっている、
1日の時間の使い方を
大きく組み直すことにもなります。

それは大変なこと。

でも、

「自分にとって望ましい習慣に
差し替えていくプロセス」

は自分の人生全般にとって
プラスの影響を発揮してくれるものです。

■、、、と

開脚ストレッチの話から、
だいぶ話が飛んでしまいましたが、

「自分にとって望ましい習慣を構築し、

差し替え、維持し続けることで

人生は逓増していく」

と、改めて思った次第。

開脚ストレッチもスタートして2ヶ月経ちましたが、
これからも粛々と続けようと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

人間にとって、苦悩に負けることは恥辱ではない。
むしろ快楽に負けることこそ恥辱である。

ブレーズ・パスカル(フランスの哲学者/1623-1662)

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