会議で話しやすくなる技術 ~「チェックイン」を行う2つの効果~
(本日のお話 2438文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は新入社員研修の立ち会い。
その他1件のアポイントでした。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
4月に入って、
新しい組織やチームになって
ちょっとぎこちない…
という方、それなりに
いらっしゃるのではないでしょうか。
私も先日から
大学院に通い始め
新しいチームでプロジェクトを
行うことになっていますが、
「いかにチームメンバーが
お互いに理解し合い、繋がり合うか」
という”チームビルディング”の大切さを
改めて感じております。
チームをつくること、すなわち
”チームビルディング”には
色々な手法があるのですが、
その中でよく使われて、
かつ効果もあって、使いやすい
『チェックイン』
なる手法があるのですが、
今日はこのお話について、
皆さまに共有させて頂ければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは、
【会議で話しやすくなる技術 ~「チェックイン」を行う2つの効果~】
それでは、どうぞ。
■オンラインでも対面でも、
皆が集まったときは、
なんとなーく堅い空気、しますよね?
別に悪いことを
しているのではないけど、
どことなく緊張感がある、
誰から話すのだろうと様子を見ている
リーダー的な人の発言を待つ、
(やや警戒しつつ)
、、、みたいに。
そのメンバーが
割と仲が良さげな集まりだったとしても、
人と人が集まって
エネルギーが交わるときには、
何かしらの小さな混乱、不安のようなものが
起こるものです。
■そんな中で、
「誰か、意見あるかな?」
なんて言っても
「、、、」
と沈黙が続く。
緊張感がある=警戒をして
率直に意見も言えないので、
ミーティングでの意見交換も
立ち上がりが悪く、
なかなか盛り上がらなかったりして、
生産的な場にならない、
なんてこともしばしば。
ゆえに、
しっかり話をし合うような
研修やワークショップの場では必ず、
「アイスブレイク」
(”凍った空気”を”壊す”)
というパートがあるわけです。
■その中で、
特に1~2時間くらいの
会議やミーティングで、
是非オススメしたい
場を和ませ、集中させる手法があります。
それが、
『チェックイン』
と呼ばれる手法です。
■ちなみに、
「チェックイン」というと普通は
”ホテルなどの入館手続き、
飛行機などの搭乗手続き”
を意味します。
ただ、会議やミーティングで
使われるチェックインは
少し意味が変わってきます。
その場に集った全員が、
”その場に入るための儀式”
みたいなもの。
■そして具体的に
何をするかというと
『今の気持ち・状況(気がかりなこと)を
短く話をしていく』
のです。
ステップとしては、
こんな感じで使います。
進行役
「じゃあ、ミーティングを始める前に
短く”チェックイン”をしましょうか。
「今の気持ち・気がかりなことなど、
準備できた方から1分くらいでお願いします」
参加者
(準備ができた方から順に話をし始める。
1人1分くらいが目安)
以上。
実にシンプルな流れです。
■では、この行為、
一体どんな意味があるのでしょうか。
『チェックイン』の効能とは
大きく2点であると考えています。
1)”安心安全の場”を作ることができる
2)”今、ここの場”に集中できる
というもの。
上記でお伝えした、
「一人ひとりが今の気持ちや状況を話す」
ことを行うと、
内面と場に変化が起こります。
「今の自分の状況」を聞いてもらえた
(=受け止めてもらえた)
という感覚は、
「安心感」をもたらします。
「安心・安全の場である」という認識は、
特に意見を広げるための
”対話やディスカッション”の場において
多様な意見を場に出す上で
重要な要因となります。
■そして2つ目の効果、
2)”今、ここの場”に集中できる
について。
その場に参加している人は
口に出さないだけで、
それぞれの状況と思いを持って
その場に参加しています。
黙って会議に参加しているように見えても、
その内側では
・顧客対応でトラブルが発生していて、
ずっと気になっている
とか
・上司に叱責を受けた直後で
気持ちが沈んでいる
とか
・家族が病気になってしまい
早く帰らないと…と心配している
とか、
・この後に続くミーティングの準備が
終わっておらずソワソワしている
などなど、
今を取り巻く状況と
それにまつわる気持ちがある。
■その自分が置かれている状況や気持ちを、
言葉に出すことは、
・口に出した本人が
今の自分の状況に自覚的になる
そして、
・場に集っている人の状況を聞くことで
必要に応じて、配慮もできる
という効能があります。
(例えば「次の予定が気になっている」という人がいるなら、
「1時間きっかりで終えよう」と合意できる、などですね)
ゆえに、『チェックイン』は
1)”安心安全の場”を作ることができる
2)”今、ここの場”に集中できる
という2つの効果があるのです。
■加えて、このような
『チェックイン』を行っていくと
中長期的な効果もあります。
まず、それぞれの人が
最近何をしていて、何を考えているか、
あるいは人となりがわかるようになります。
タスクだけ話していてはわからない、
その人の内側にある思考や感情を理解することができる。
人は、信頼感や繋がりの深さで
コミュニケーションのスピードも変わってきます。
だからこそ、小さいようですが
こういったことの積み重ねが
じわりと効いてくるのです。
■かつ、
1人1分話をしても、
5人なら5分程度で終わります。
10人でも10分。
この時間に対しての
投資対効果を考えても、
十分な価値があると感じます。
■人は機械ではなく、
感情がある生き物です。
ゆえに、
必要なことだけ、
議題だけ最短で語りましょう、
はい、スタート!
と割り切って
進められるものではないもの。
・相手の事がわかっているという信頼
・自分のことを聞いてもらえたという安心感
・否定されないという空気(心理的安全性)
それらのものがあってこそ、
実りある対話が行いやすくなります。
■ということで、
ぜひ『チェックイン』、
おすすめですので、
その効果を
試して頂ければと思います。
呼び名はなんでも良いです。
やることは、最初に
『今の気持ち・状況(気がかりなこと)を
短く話をしていく』
だけ。
きっと感じられることが
あるかと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
「ありがとう」言う方は何気なくても言われた方はうれしい。
「ありがとう」これをもっと素直に言い合おう
松下幸之助
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