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2615号 2021年4月19日

”他者との比較”で心迷ったときの合言葉/「なれる最高の自分になる」

(本日のお話 2307文字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日日曜日は、朝から
大学院の仲間との打ち合わせ、

また某企業の役員を招いての
プライベート勉強会の開催。

その他、読書など。



さて、本日のお話です。

「他者との比較」。

このテーマ、私も自分ごととして
よく考えてしまうお話です。

今日はこのテーマについての気づきを
皆さまとご共有させて頂ければと思います。

タイトルは、

【”他者との比較”で心迷ったときの合言葉/「なれる最高の自分になる」】

それでは、どうぞ。

■誰かと比べてしまう。

コンプレックスを感じてしまう。

、、、

少なくない人にとって、
身に覚えがある感覚ではなかろうか、

と思います。

■”比較”から

自分を解き放ちたくても
解き放ちきれず、

絶対的な自分の価値を
信じ切ることができない。

青臭いテーマのようですが

これは人生における
一つの命題ではないか…

とすら思う、
深いテーマだと感じています。

高校生で

「アイデンティティの確立」

がテーマになったりしますが、
大人になっても変わらず

この辺りが不安定な人も
決して少なくないかと。

■かくいう私(紀藤)もそう。

自称

”コンプレックスをバネに頑張ってきた
そもそも自信のない男”

でございますので、

優秀な人を見るたびに、
「すごいなあ…」と

その才能や華やかさへの羨望、

そして若干の寂しさを
身の内に感じることもありました。

(だいぶ減りましたが)

言い方を変えれば、
「隣の芝は青く見える」。

この心境は誰しもに
起こりうる感情であろう、

と思われます。

■先日のメルマガで、

『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/3822833/

をご紹介しましたが、

リクルート創業者の江副氏について、
こんなエピソードが紹介されていました。

(ここから引用です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

酔うとそのコンプレックスが暴力になって顔を出した。

「お前の実家なんて、ただの中小企業だ」

「リクルートでは5000人の従業員が俺の言うことを聞くのに、
お前はどうして俺に逆らうんだ!」

事業の成功で肥大化したエゴと、
強いコンプレックスが江副の中でせめぎ合い、
人格を壊していく。酒の量が増え南麻布の家で暴れた。

「うおーっ!」

ある晩、したたかに酔って帰った江副は、
碧との些細な口論をきっかけに、
ゴルフクラブを掴んで家具や壁に殴りかかった。

『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

とのこと。

世間的に、ここまでないほどの成功を収めた江副氏。

外的な状況でみたらコンプレックスを
十分に克服したと言えそうなのに、

それでもなお、
コンプレックスを持つものなのか…

と読みながら感じたのでした。

■もちろん、

この江副氏のこのエピソードが
どこまで本当なのか、

あるいは実際の当人の内面がどうだったのかは、
確かめようがありません。

ただ、一つの

「成功していると見える人の胸の内で、
解消しきれないコンプレックスが渦巻いている」

ことは決して珍しくないことである、

と思います。

そして、そのコンプレックスは

”誰か”

が関わった時に顔を出します。

■そんな「他者との比較」というテーマ。

しかし、どんな人であれ、

”人は違った才能を持って
生まれてくる生き物”

であることは間違いありません。

・運動能力が高い・低い

・情報処理能力が早い・遅い

・数字に強い・弱い、

・人の心に敏感・鈍感、

、、、

などなど、

”人間同じようなものだけど、
やっぱり細かく見ると違う”

ものです。

全部ではないにせよ、

遺伝的、あるいは環境的に
ある程度影響されていることは否めないと

(個人的には)思うのです。

■例えば、極端な話、

”自分(紀藤)が
アインシュタインを目指そうと思っても到底無理”

ですし、

”自分(紀藤)が
ハンマー投げの室伏広治に憧れても
到達は不可能”

でしょう。

(当たり前ですけど)

自分は生まれ持った才能と、

そして現実的に
ここまで積み上げてきた伸び代など

自分のリソースで戦うしかないのです。

■今、私は大学院で仲間たちと
一緒に学んだりしておりますが、

その一瞬一瞬のディスカッションの中で、
個人的な感覚として、

・頭の回転の速さ、
・論理的に考える力、
・全体を俯瞰して見る力、

などの違いを覚え、

「ああ、この領域では
とても敵わないな…」

と思ったりします。

■ただ、そんなとき、

すなわち「他者との比較」の世界に
つい足を突っ込みそうになったとき、

私自身よく思い出す言葉があります。

それが、

【なれる最高の自分になる】

という言葉です。

社会に出ると、多くの人たちと出会い
自分のことを、客観的に理解する機会も増えます。

自分の立ち位置がどのあたりかも、
なんとなくわかってくる。

自己限定ではなく、

現実的な探索の結果として、
自分のことを理解してくる。

■そんなプロセスの中で、

己の力量や才能を知り、
時に諦めたくなることがあるかもしれません。

それはある意味多くの人に起こりうること。

しかし、自分が見えている
ギリギリのハードルを設定して、
そこに向けてひた走ってみる。

そんな行為を繰り返し、
1年3年5年と時間が立てば、

それはいくつであろうと
自分の能力は伸びていくだろうし、

その結果、10年前の自分では
想像ができなかった場所に到達できるかもしれない。

そのようにも思うのです。

■才能の違いは仕方がない。

スペックの違いも、やはりある。

スタートが早い、遅いもある。

でも、そんな中で目指すものは、

【なれる最高の自分になる】

こと。

青臭いようですが、
ここに尽きると感じます。

そのために、1日1日、
やろうと思うことを積み重ねていくこと。

そのことを自分自身に、
常に問うていきたい、

いくつになってもそのスタンスを
忘れないようにいたい、

そんなことを思った次第です。
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<本日の名言>

人に勝つより、自分に勝て。

嘉納治五郎

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