メールマガジン バックナンバー

2690号 2021年7月3日

キャリアのお悩み3点セットには、ウネウネする時間を

(本日のお話 2243字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は5件の個別コーチング。
また2件のアポイント。

夕方からは大学院の
「組織行動論」の授業でした。



さて、本日のお話です。

ここ近日、30から40代の
研修参加者の皆様のキャリアを

個別にお話させていただく機会が
続いております。

その中で、

「あるあるのお悩み」

について、ご共有させて
いただくとともに、

大切にしたいと思う
キャリアのスタンスについて

気づきと学びを
お伝えさせていただきたいと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは、

【キャリアのお悩み3点セットには、ウネウネする時間を】

それでは、どうぞ。

■コーチングをしていて
しばしば出会う

「お悩み3点セット」

があります。

(紀藤調べ)

それは以下の3つ。

1)自分はどうなっていきたいのかわからない

2)方向は見えないけれども、
専門性など磨かないといけないという焦りはある

3)自分が何に向いているかわからない。
何をすればいいかもわからないので、動けない

というもの。

3点セットが揃って
エネルギーは持て余していると

「このままでいいのだろうか感」

を感じつつも動けず

現状の仕事をひたすらこなす。
となり、

有り余ったエネルギーに
自らが毒されていく…

このパターン、
しばしば出会うなあ
と感じております。

■そして、もうちょっと
深ぼっていくと、

・「自分に合ったやり方」とは
なにか教えてほしい

・「何をすればいいのか」について
ヒントがほしい

といく気持ちがあることが
見えてきたりします。

はい、わかります。
そういうのあります…

■しかし、当然ながら、

「ご本人が、どこに向き合いたいかわからないのに、
他人にわかるはずもない」

というのも事実。

そして、そんなことは

ご相談されている人も、
わかっているので、

「自分がどうなりたいか
教えて下さい」

「自分に何が向いているか
教えて下さい」

と聞く人はいません。

、、、しかし、

ストレングス・ファインダーなどの
ツールの解説を介して、

「自分の得意なことや
自分ができることを教えてほしい」

というのは、
やっぱり本音のようです。

■「自分がどうなりたいか」わからないし、

「何に向いているのか」という
足がかりもないから、

どこにも歩きだせず、
何とも苦しい。

そんな状態にある方は
たしかにいらっしゃる

と感じます。

■では、そんな状況で
何をすれば良いのでしょうか?

こんな時、
決まってお伝えするのが、

【ウネウネする時間を認める】

とお話したりします。

「ウネウネする」とは、

まるで芋虫が、
葉っぱをばくばく食べ続けて
ぶくぶく太っていくような時間。

一向に変態(さなぎにある)兆候が
見えなくとも、体内では何かが起こっている。

このようなモゾモゾと
周囲の葉っぱを貪るように
食べ続けている状態です。

、、、そして

それが3年か5年かはわかりませんが、
然るべき投資をし続けた人は、

必ず、何かしらのチャンスが
やってくる時が来るものです。

それが「さなぎ」や「蝶」に
変容するときであり、

ただし、そのためには、
芋虫としてウネウネする時間が必要、

ということ。

■効率を考えると、

最小限の栄養源を
最短で獲得して、

さっさと蛹になって、
蝶になって羽ばたきたい、

と思うでしょうが、
そんなに簡単にはいきません。

「ムダなことなく、
1点突破で必要なことだけやる」

ことが、キャリアにて
本当にできるかというと疑問です。

人のキャリアは
シンプルなものではありません。

予想しない変数がたくさんあります。

「人との出会い」もそうだし
「学びとの出会い」もそう。

起こる様々な変数によって
選択肢が広がるし、

その中で、
予想しない自分と出会うこともあるから
面白いものだと、私は感じます。

(もちろんそうではない方も
いらっしゃることは理解しています)

■いずれにせよ、

もう自分の道が決まっている人はともかく、
(医者や弁護士などの専門職で一点突破、
家業を継ぎ大きくする、など)

「自分がどこに向いたいかわからない」

「でも、どこかには向かっていきたい。
何者かにはなっていきたい」

と思うのであれば、

まずもってやるべきことは、

「不安でありながらも、
自分をとにかく行動し続ける」

「興味があること、向かってみようと
ピンと来た方向に、兎にも角にも動いてみる」

という大量行動の先にのみ
新しい道が見つかる…

と思います。

【ウネウネする時間】

が、蝶になるために
大切なのです。

■私も道半ばなので、

あまり偉そうに言える
立場ではないですが、

飲食店からスタートして
人材採用の仕事、

そして心から楽しいと思う
人材開発・組織開発の仕事に出会い、

そして一つの柱を築く算段が、
見えてきたと感じています。

(仕事、経済、趣味、家族、学びなどを
総合的に加味してみて、

シーズン1の蝶レベル。
シーズン2の芋虫レベルかと…)

遅まきのスタートであり、
まだまだ途中ではあるものの、

それなりに自由を得られていると感じるのは、

色んなところに行き、
とにかく興味があることを
バクバク食べてウネウネしたから、

だったと感じます。

■精神論のように聞こえますが、

実際、小さい事でも
粛々とやり続けたとすれば

10年後には相応のスキルが
身に付いているものです。

そしてピンとくる何か出会うためにも
とにかく大量行動をし続けること。

そういった大量行動が、

自分の資産となり武器となるものに出会い、
未来の自分を助けてくれる。

そんなことを思っている次第です。

ということで、もし同じように
お悩み3点セットに当てはまっている方は、ぜひ

【ウネウネする時間】

大事にしましょう!

というお話でした。

抽象的なようですが、
王道のキャリア戦略かと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

==========================
<本日の名言>

最初の一歩を踏み出しなさい。
階段全体を見る必要はない。
ただ、最初の一段を上がりなさい。

マーティン・ルーサー・キング(米国の牧師/1929-1968)

==========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す