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2692号 2021年7月5日

「リーダーシップウェルカムプロジェクト」からチームの力を思う

(本日のお話 2329字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日日曜日は、現在通っている
立教大学大学院 経営学専攻リーダーシップ開発コースの
「リーダーシップウェルカムプロジェクト」の最終報告会でした。

https://ldc.rikkyo.ac.jp/news/2020/0430/

4月の入学式から3ヶ月間
チームにてオンラインで毎週2-3回、

ひたすらディスカッションを続けてきましたが、
実に濃厚な時間でした。

正直、仕事や家庭との兼ね合いもあって、
結構しんどかったですが(苦笑)
多くの学びがあった3ヶ月間でした。

今日はその旅路を振り返っての気付きについて
皆様にお伝えさせていただければと思います。

タイトルは

【「リーダーシップウェルカムプロジェクト」から”チームの力”を思う】

それでは、どうぞ。

■「個人」と「集団」には、
それぞれ長所があると言われます。

『組織行動のマネジメント』
(スティーブン・P・ロビンス)によると

「個人と集団の意思決定における長所」とは、
以下のとおり。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<個人のメリット>
・スピードが速い
・責任が明確
・一貫した価値観を維持できる

<集団のメリット>
・完全な情報と知識を生み出す
・決定プロセスに安定をもたらす
・多くの上や選択肢の検討が可能になる
・ほとんどの場合個人よりも優れた業績を上げる
・答えが多くの人に受け入れられる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どっちがいい、というのは
ケース・バイ・ケース。

シンプルに言えば、

『個人は早い』
『集団はクオリティが高い』

というのが、
大まかな特徴のようです。

■皆様は、個人とチーム(集団)、
どちらがお好きでしょうか?

、、、これもきっと
人によって過去の経験などに
大きく影響されていることではないかと思います。

ちなみに私(紀藤)の場合、

実は「チーム」というと
苦い過去ばかり連想してしまうのです。

例えば、

・小学校時代、
入部3ヶ月で辞めたバレー部

・その後再度スタートして
やっぱり1ヶ月で辞めたバスケ部

・なんとか続けた
中学校時代のハンドボール部
(背番号14人中14番)

でした。

■私は、小中学校の時、
身長が極めて低く、

試合でも遊びでも
ゲームに入った瞬間

パスミスをしたり、
キャッチミスをしたりして、

完全に「足手まとい」のできないヤツ
なっていました。

挙句の果てには、
後輩にもバカにされる始末(涙)

古い記憶ですが、
幼き頃の柔らかい心に刻まれた記憶とは
げに鮮烈なもの。

ゆえに、

「チームプレイ=しんどい」

と、

チーム=プレッシャーや、
無力感を感じる象徴のように
なっていた気がします。

(なので、高校からは、
弓道部、大学ではボクシング部と
個人競技になっていったのかも)

■しかし、今回の大学院での

「リーダーシップ・ウェルカム・プロジェクト」

では、そんな過去の記憶を上書きする、
(とまでは言わずとも)

チームの力を大いに感じさせてもらう
とても貴重な体験だった、

、、、と感じております。

今回のプロジェクトは

”対象者の課題を解決する
60分のリーダーシッププログラムを
開発せよ”

という、

60分?
高校生&リーダーシップ?

なる無理ゲーのお題を、
皆で喧々諤々語り合う中で
進んでいきました。

■多分1人だったら、

ちゃちゃっと作って、
素早く完成!ということもできたでしょう。

しかし、それは1人で考えたときでは
決してでてこないアイデアが

チームで考えることで出てきたり
アイデア同士のシナジーが起こったりして、

『チームって改めて、
凄い可能性を秘めているのだな』

としみじみ感じたのでした。

■そして、それを実現できた一つの理由は、

今回のチームメンバーの
意欲や能力もさることながら、

”皆が「チームワークが重要」という
知識と情熱を持っていたから”

こともきっとあるのだろう、
と振り返り思っています。

ただ、盲目的に
「チームワーク」をすると、
つい起こりがちなことがあります。

例えば、

・フリーライド(ただのり)的な甘え

・誰かが一方的に強引に進める

・妥協や大きい声に流される

、、、というような
チームのマイナスの効果です。

■しかし、

意欲を持った人が、
自分も周りも見ながら進めることで、

総じて、

・「皆で目標を握り続ける」

・「お互いに思っていることは伝え合う」

・「自分が貢献できることは
自ら進んで手を挙げる(全員リーダー)」

という行動規範があったと思うのです。

(もちろん完璧ではないし、
自分自身を振り返っても、
まだまだできたことはありましたが、
”総じて”でございます)

■チームで行うことは、
実際に時間がかかります。

面倒くさいことも、
正直あるものです。

誰かの意見に配慮するのは
時に疲れることもあるものです。

一人でやったほうが気楽だし
実際のところ早いです。

1人であれば
衝突も、葛藤もないですし、
小学校の部活ではないですが、
傷つくこともないです。

しかし、チームで行うと
多くのメリットがあります。

・1人で全て決めていくよりも
圧倒的な安定感がある

・たくさんの意見にもまれるため、
多くの人から受け入れられやすい内容になる、

そして、

「誰かの知恵に触れて、
相手を尊敬・尊重できる」

という副作用もある、

と私は感じています。

■今回のプロジェクトで

「高校生のリーダーシップ」
というテーマを考えましたが、

わずか1時間のワークショップで
これほど時間と労力をかけて作ったのは、
間違いなく、初めて。

しかし結果、とてもよい
学びのプロセスになりました。

、、、とつらつらと思うところを
とめどなく書いてしまいましたが

「チームとは大変だけれども、
より良いものを作るために
不可欠なシステムである」

と感じた3カ月間でしたし、

チームの魅力と可能性と
そして自分自身の伸びしろや恐れも
感じた時間になりました。

■これらの経験を踏まえて、

また明日以降で、
「チームの力」というテーマも考えつつ
メルマガもまとめていきたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

人生は一人じゃない。
二人三脚で走らねばならんこともある。

手塚治虫(漫画家/1928-1989)

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