「経験資本社会」と「経験争奪社会」がやってきた
(本日のお話 1445字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
最近、大学院でも
非常によく学ぶ頻出重要単語。
もうメルマガでも
何度もお伝えしておりますが、
「経験」
です。
(またか…と思われた方
ゴメンナサイ汗)
ということで、今日は(も?)
この「経験」について大学院からの学びを
皆さまにご共有させていただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは、
【 「経験資本社会」と「経験争奪社会」がやってきた ~経験は貴重な資源~ 】
それでは、どうぞ。
■「経験」は大事。
このことについて、
否定する人は少ないのではないか、
、、、と思います。
体感的にも
「経験が自分を成長させる」のは
自分の軌跡を振り返ればわかりますし、
「経験学習」という学問分野があるように、
経験が自分の知識やスキルを磨き、
視野の拡大を促し、リーダーシップを開発してくれます。
ゆえに、
”「経験」は自分の選択肢を拡げ、
未来の可能性も高める「資本」である”
といえるのでしょう。
■さて、このことに関連して、
『経験資本社会』
という考え方があります。
これは
”私たちの「経験」が「資本」となり、
自らを開発する元手となりうる”
というわけです。
・「経験」をする
↓
・新たな能力を獲得する
(=自らの価値が高まる)
↓
・「この人に任せてみよう!」と
新たな「経験」を呼び込む
↓
・更に、新たな能力を獲得する
(=自らの価値が高まる)
↓
・さらに多くの「経験」の機会を
呼び込む。そして成長する
↓
以下、つづく
、、、
となるわけです。
まさに「経験が資本」になって、
増殖していくようです。
■確かに、組織において
「新しいプロジェクトがある。
とても重要な仕事だ。
、、、はて、誰に任せようか?」
という状況のとき、
任せる側は結果を残したい。
すると、経験豊富な人材
任せる可能性が高そうです。
すると、その経験豊富な人材は
更に経験を重ね、能力を伸ばしていくでしょう。
、、、とすると、
特定の人に経験が集中する可能性、
も考えられますし、
「経験」を積んでいるかどうかが、
自分の未来に大きく影響を与えるという意味で、
『経験資本社会』
に私たちは生きている、
とも言えそうです。
■そしてこの「経験資本」は、
・経済資本
・人的資本
・社会関係資本
・アイデンティティ資本に続く、
”第5の資本”
とも言われます。
今や経験は
「意図を持って
獲得しにいく資本」
となったのかも知れません。
■そしてその背景には
『経験争奪社会』
いう考えもあります。
社会全体が成長しなくなっている今、
”「新しい経験」は
皆に配分できるほど存在していない”
のです。
「経験」をたくさん獲得できる人と
そうではない人にわかれます。
そしてそれは「資本」として機能する。
すると、率直にいえば、
”(経験を重ねている人とそうではない人の)
差が開いていく”
わけです。
■、、、なんて考えてみると
短期的には大変そうな
「タフな経験」なども
”キャリアにおける貴重な資源”
に見えてくる、のかもしれません。
とすると、
「いやいや、こんな重責、
とてもじゃないけどできません」
と固辞するよりも、
前向きに自分を育てる
「資本を獲得しているのだ」と思えることで、
新しい経験に対しての
見方、取り組み方も変わってくる(かも)
しれません。
■今は、求めれば
社内だけではなく
社外でも新しい経験を
積みやすくなっている時代とも言えます。
副業、兼業、
地方創生、ボランティア。
そして起業。
手を挙げる人には「経験」が呼び込まれ
それが資本として更に成長していく。
ドキドキする、ハラハラする。
そんな経験を沢山できることが
自分を成長させてくれて、未来に繋がると思うと、
大変な経験も、未来へのプレゼントと思えそうですね。
「人生、今日が一番若い!」
ということで、新たな経験、
積み重ねていきたいな、と思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
心配ならば私たちは行動を起こすべきであって、
憂鬱になるべきではない。
カレン・ホーナイ(ドイツの精神分析家/1885-1952)
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