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2790号 2021年10月11日

”自分なりのリーダーシップ”は、半生を振り返ることで見つかる

(本日のお話 2307字/読了時間4分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日日曜日は、
立教大学大学院の客員教授でもある
Zホールディングス常務執行役員の
本間浩輔先生を招いての、

『リーダーシップ入門』

の読書会でした。

素晴らしき仲間の一人が主催をしてくれて、
日曜日の朝9時から

「それぞれのリーダーシップ持論は
 どんなもの?」

をお互いに語り合いました。


そして、それらが非常に興味深く、
学びになる内容でした。


…ということで、
今日はその読書会からの学びと気付きを
皆さまにご共有させていただければと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは



【”自分なりのリーダーシップ”は、半生を振り返ることで見つかる】



それでは、どうぞ。



■読書会。

1つの本を読んで
それに対して色々な意見を交わすという
勉強会の手法の一つ。


ちなみに、
「オンライン読書会」も
だいぶポピュラーになってきたようです。

有名なものはこんなのがあります
↓↓

Read for Action
https://www.read4action.com/

猫町倶楽部
https://nekomachi-club.com/



ちなみに、私は「猫町倶楽部」に
参加したことがあります。

あえてテーマとしては

「性について考える」

なる類の読書会に参加したところ
AV監督(!) や新宿二丁目で働くスタッフさんなどが
参加していて実に面白い会でした。



■読書会の魅力は


「本」という共通項を、
様々な意見を交換することで
各々の価値観が引き出されること

そしてそれらを重ね合わせることで
視点の広がりを感じることだと

私は感じています。


そのことで、

自分の「ものの見方」は
ごく一部にしか過ぎない、と思わされて、

他者を受け入れる、
学ぼうと思う気持ちが醸成される
(なんていうと大げさですけど)

とも思えます。




■さて、そんな「読書会」。

昨日は

『リーダーシップ入門』(著:金井壽宏)

という書籍を通じての読書会でしたが

立教大学大学院リーダーシップ開発コースに
所属する皆で、意見を交わし合いました。



テーマは本を読んで感じた


”「自分のリーダーシップ持論」と
 「それができたエピソード」を発表&フィードバックする”


ことを2時間で行ったのでした。



■1人が5分程度で発表し、
皆がフィードバックをする。

1人20分くらいスポットを当てて、

「その人のリーダーシップの持論が
 どうやってできてきたのか?」
 
 
を聞いていったのでした。



…そして、
これが実に面白いのです。

「人には歴史あり」

という言葉を思い出します。



例えば、ある方の話は

”部活の中で実力はなかったけれど
 部の役に立ちたいと思っていた。
 
 「どうすれば皆の役に立てるのか」を考えて
 誰よりも行動したり、サポートするようになった”
 
という話でした。

それは今の大学院での発言の
どこそこに見える彼の奉仕的な姿勢に
現れているように感じました。



あるいは、ある女性のエピソードでは

”小学校の時に、
 テストの点が1桁しかとれない友達がいた。
 
 色々とアイデアを出して、
 これやってみたら?と提案したら
 成績が伸びて、半分くらい取れるようになった”

という幼き頃の体験を語られていました。

そこでは「隣の人を応援する」という
幼少期のスタンスと、

そしてそれが今の仕事のスタンスに
繋がっているというお話であったり、


『リーダーシップは「砂場」から始まる』


という、授業で聞いた話を
思い出したのでした。



■…と

リーダーシップ、リーダーシップと
連呼していると

「別に自分には関係ないしー」

と思う方がいても
不思議ではありません。



…がしかし、です。

仕事柄、人材開発・組織開発で
企業に関わらせていただいている中で

課題の頻出キーワードとして

「主体性がないんだよね」

という言葉を非常に耳にするのです。



■「主体性」とは
実に様々な意味を持つ
言葉かと思います。

ですが、

”自分から他者に働きかけて
 チームや組織の目標達成に役立つ”
 
ことを「主体性の一つの意味」と
定義するならば、


”「主体性の発揮」とは
「リーダーシップの発揮」に他ならない”とするならば


とも思えるのです。



■それは、

・頼もしいリーダーシップとか、
・皆を引っ張るリーダーシップ

とは限りません。

もっと日陰にあるように見える

・誰かを支えるリーダーシップ
・頑張っている人を応援するリーダーシップ
・積極的に右腕になるリーダーシップ

というような、

『フォロワーとしてのリーダーシップ』

も含まれるものです。

むしろそちらのほうが
多いのかも知れません。


そして、そんな行動が
職場でも、家庭でも、学校でも、
求められているのでは…

と思います。



■きっと多くの人は、

周りの人からみたら、
些細なことかもしれないけれども、

”全体の役に立つために
 他者に影響を与える”という意味の

「何かしらのリーダーシップ」を発揮した経験が
あるのではないだろうか、

と思います。


そしてそんな”自分なりのリーダーシップ”は

「小さい頃、あるいは思春期の頃の
 ”あのときの経験”が紐付いている」
 
ことは大いにあるものです。


■ゆえに、

自分、そして他者の
リーダーシップ持論を知るには


「半生を振り返る」


ことが効果的でしょうし、

それらをお互いに知り合うことで、
その人の強みや魅力も、
より解像度高く見えるように思います。



■あるいは採用や面接などで

「リーダーシップ」を聞くために

大学時代の部活体験を聞く、などありますが、
こういった背景を見てみると、更に昔の


「小学校のときのリーダーシップを発揮した
 些細な思い出は?」とか
 
「高3のとき、どんな風に過ごしていたのか?
 リーダーシップにまつわる思い出は?」
 
「どんなアルバイトやってきたのか?」
 なぜそれを選んだのか?」


などの質問も
その人のリーダーシップスタイルを推察する上で、
効果的だろうな、と思います。



「リーダーシップは砂場から始まる」

「リーダーシップは半生が現れる」

でございますね。

読書会、実に有意義な時間でした。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

真心をもって人を助ければ、
必ず自分も人から助けられる。
これは人生の最も美しい補償の一つである。

エマーソン(米国の思想家・哲学者/1803-1882)
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