”自分なりのリーダーシップ”は、半生を振り返ることで見つかる
(本日のお話 2307字/読了時間4分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日日曜日は、
立教大学大学院の客員教授でもある
Zホールディングス常務執行役員の
本間浩輔先生を招いての、
『リーダーシップ入門』
の読書会でした。
素晴らしき仲間の一人が主催をしてくれて、
日曜日の朝9時から
「それぞれのリーダーシップ持論は
どんなもの?」
をお互いに語り合いました。
そして、それらが非常に興味深く、
学びになる内容でした。
…ということで、
今日はその読書会からの学びと気付きを
皆さまにご共有させていただければと思います。
それではまいりましょう!
タイトルは
【”自分なりのリーダーシップ”は、半生を振り返ることで見つかる】
それでは、どうぞ。
■読書会。
1つの本を読んで
それに対して色々な意見を交わすという
勉強会の手法の一つ。
ちなみに、
「オンライン読書会」も
だいぶポピュラーになってきたようです。
有名なものはこんなのがあります
↓↓
Read for Action
https://www.read4action.com/
猫町倶楽部
https://nekomachi-club.com/
ちなみに、私は「猫町倶楽部」に
参加したことがあります。
あえてテーマとしては
「性について考える」
なる類の読書会に参加したところ
AV監督(!) や新宿二丁目で働くスタッフさんなどが
参加していて実に面白い会でした。
■読書会の魅力は
「本」という共通項を、
様々な意見を交換することで
各々の価値観が引き出されること
そしてそれらを重ね合わせることで
視点の広がりを感じることだと
私は感じています。
そのことで、
自分の「ものの見方」は
ごく一部にしか過ぎない、と思わされて、
他者を受け入れる、
学ぼうと思う気持ちが醸成される
(なんていうと大げさですけど)
とも思えます。
■さて、そんな「読書会」。
昨日は
『リーダーシップ入門』(著:金井壽宏)
という書籍を通じての読書会でしたが
立教大学大学院リーダーシップ開発コースに
所属する皆で、意見を交わし合いました。
テーマは本を読んで感じた
”「自分のリーダーシップ持論」と
「それができたエピソード」を発表&フィードバックする”
ことを2時間で行ったのでした。
■1人が5分程度で発表し、
皆がフィードバックをする。
1人20分くらいスポットを当てて、
「その人のリーダーシップの持論が
どうやってできてきたのか?」
を聞いていったのでした。
…そして、
これが実に面白いのです。
「人には歴史あり」
という言葉を思い出します。
*
例えば、ある方の話は
”部活の中で実力はなかったけれど
部の役に立ちたいと思っていた。
「どうすれば皆の役に立てるのか」を考えて
誰よりも行動したり、サポートするようになった”
という話でした。
それは今の大学院での発言の
どこそこに見える彼の奉仕的な姿勢に
現れているように感じました。
あるいは、ある女性のエピソードでは
”小学校の時に、
テストの点が1桁しかとれない友達がいた。
色々とアイデアを出して、
これやってみたら?と提案したら
成績が伸びて、半分くらい取れるようになった”
という幼き頃の体験を語られていました。
そこでは「隣の人を応援する」という
幼少期のスタンスと、
そしてそれが今の仕事のスタンスに
繋がっているというお話であったり、
『リーダーシップは「砂場」から始まる』
という、授業で聞いた話を
思い出したのでした。
■…と
リーダーシップ、リーダーシップと
連呼していると
「別に自分には関係ないしー」
と思う方がいても
不思議ではありません。
…がしかし、です。
仕事柄、人材開発・組織開発で
企業に関わらせていただいている中で
課題の頻出キーワードとして
「主体性がないんだよね」
という言葉を非常に耳にするのです。
■「主体性」とは
実に様々な意味を持つ
言葉かと思います。
ですが、
”自分から他者に働きかけて
チームや組織の目標達成に役立つ”
ことを「主体性の一つの意味」と
定義するならば、
”「主体性の発揮」とは
「リーダーシップの発揮」に他ならない”とするならば
とも思えるのです。
■それは、
・頼もしいリーダーシップとか、
・皆を引っ張るリーダーシップ
とは限りません。
もっと日陰にあるように見える
・誰かを支えるリーダーシップ
・頑張っている人を応援するリーダーシップ
・積極的に右腕になるリーダーシップ
というような、
『フォロワーとしてのリーダーシップ』
も含まれるものです。
むしろそちらのほうが
多いのかも知れません。
そして、そんな行動が
職場でも、家庭でも、学校でも、
求められているのでは…
と思います。
■きっと多くの人は、
周りの人からみたら、
些細なことかもしれないけれども、
”全体の役に立つために
他者に影響を与える”という意味の
「何かしらのリーダーシップ」を発揮した経験が
あるのではないだろうか、
と思います。
そしてそんな”自分なりのリーダーシップ”は
「小さい頃、あるいは思春期の頃の
”あのときの経験”が紐付いている」
ことは大いにあるものです。
■ゆえに、
自分、そして他者の
リーダーシップ持論を知るには
「半生を振り返る」
ことが効果的でしょうし、
それらをお互いに知り合うことで、
その人の強みや魅力も、
より解像度高く見えるように思います。
■あるいは採用や面接などで
「リーダーシップ」を聞くために
大学時代の部活体験を聞く、などありますが、
こういった背景を見てみると、更に昔の
「小学校のときのリーダーシップを発揮した
些細な思い出は?」とか
「高3のとき、どんな風に過ごしていたのか?
リーダーシップにまつわる思い出は?」
「どんなアルバイトやってきたのか?」
なぜそれを選んだのか?」
などの質問も
その人のリーダーシップスタイルを推察する上で、
効果的だろうな、と思います。
「リーダーシップは砂場から始まる」
「リーダーシップは半生が現れる」
でございますね。
読書会、実に有意義な時間でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
真心をもって人を助ければ、
必ず自分も人から助けられる。
これは人生の最も美しい補償の一つである。
エマーソン(米国の思想家・哲学者/1803-1882)
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